■クラシックカーをEV化し、新たな価値を生み出す
イギリスの自動車メーカー「アストンマーティン」のメンテナンスやレストアを手掛ける部署である「アストンマーティン・ワークス」は、1970年製「DB7 MkIIヴォランテ」をベースに電気自動車(EV)化したコンセプトモデルを発表しました。
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2018年にラグジュアリーセダンをベースにした同メーカー初の電気自動車「Rapide E」(ラピードE)の詳細を発表したアストンマーティンですが、今回公開された一台はその最終段階の開発中に得た知識と、最先端の技術が採用されています。
イギリスは、2017年に“ガソリン車とディーゼル車の新規販売を2040年から禁止する”と発表していますが、アストンマーティンはそうした環境を汚染したり、気候を不安定にさせる廃棄物を排出しない「ゼロエミッション」への転換が進む現在のクルマ業界の流れに対応するため、クラシックカーを電動化。
貴重な存在であるクラシックカーの外観や内装、メーター類などのデザインはそのままに、将来的に法律が変わった場合でも実走できるように「ヘリテイジ・EVコンバージョン」を開発しました。
今回の「DB7 MkIIヴォランテ」EVの発表に際し、アストンマーティン・ワークスの社長であるポール・スパイヤーズは次のように述べています。
「古典的なアストンマーティンのクラシックカーを、電気の力で走らせることはユニークなことであり、多くのユーザー、特に都心部に住んでいる人々にとっては非常に魅力的なものになるでしょう。
我々は、EV化されたクラシックカーを所有し運転することで、ユーザーの貴重なコレクションに別次元の価値が加わると予想しています。」
※ ※ ※
早ければ2019年中にユーザーのクルマへの施工も行われる予定の「ヘリテイジ・EVコンバージョン」は、今後起こりうる「ゼロエミッション」に関する問題などに対する大胆かつ斬新な解決策であり、同メーカーの輝かしい過去を未来に紡ぐ革新的な戦略と言えそうです。 【了】
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