2018年の「東京オートサロン」で、WECマシンをべースにしたスーパースポーツのコンセプトで話題を呼んだのがトヨタブースであった。2019年の今年は、
新型「スープラ」をベースにした「GRスープラ スーパーGTコンセプト」をお披露目し、昨年同様に大きな話題を呼んだ。
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トヨタの発表はいつもプレスデイの朝一番だ。開場と同時に、報道陣がブースに押しかけ、発表の30分以上前からカメラを抱えたひとたちであふれかえる。今回も例外ではなかった。というより、一段とヒートアップした感がある。
主役はもちろん、まもなく登場する新型スープラをベースにした、SUPER GT GT500クラス用マシン「GRスープラ スーパーGTコンセプト」である。時間がきて白いカバーがはずされると、ガズーレーシング(トヨタのモータースポーツブランド)のカラーが印象的な、勇ましい車体が姿をあらわした。
ベースのスープラも、かつては日本のさまざまなレースに投入され、大活躍をみせたモデルだった。
「国内レースにおいてスープラは、SUPER GTの前身である全日本GT選手権(JGTC)から12年間にわたって参戦し、4度のシリーズチャンピオンを獲得しました」と、メディア向け説明会でかつての輝かしい歴史を強調した。
また、GRを統括する友山茂樹カンパニープレジデントは「(トヨタ・ガズーレーシングは)たんなるマニュファクチャラー(自動車メーカー直営チーム)でなくレーシングカンパニーです。レースで存在感を示すことが根底にあるべきです」と、話す。
2018年はたしかに、ガズーレーシングにとって記念すべき年であった。ル・マン24時間レースでの総合優勝にくわえ、世界ラリー選手権でマニュファクチャラータイトルを獲得したからだ。
「くわえて、スープラでレースに再参戦するのは、トヨタ自動車の悲願でした。かつてトヨタのマイスターテストドライバーだった故・成瀬弘(テスト走行中に殉職)が晩年、『レースでも活躍できるスポーツモデルが欲しい』と語っていたこともあります」
その思いをかたちにしたのが新型スープラと、今回のGRスープラ スーパーGTコンセプトというわけだ。
同時にガズーレーシングは、複数の市販モデルを発表した。スポーティな走りで評価の高かった「マークX GRMN」の新型と、(なんと)「コペンGRスポーツコンセプト」である。
マークX GRMNは2015年の初代に続き2代目に進化した。初代とおなじく限定生産モデルだ。3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載するカタロググレードの「350RDS」をベースに、6MTを組み合わせた後輪駆動のスポーツセダンである。
コペンGRスポーツコンセプトは、言わずもがなダイハツのコペンベースである。現行コペンはそもそもダイハツ(トヨタの完全子会社だ)が2014年から販売する660ccエンジンをフロントに搭載したコンパクト2座オープンスポーツ。たしかによりスポーティなモデルがあれば新たな市場も開拓できるかもしれない。だから、ガズーレーシングとの組み合わせはファンにとって悪くない気がする。
ダイハツは同じオートサロンの会場で、カーボン樹脂のルーフを持った限定生産モデル「コペンクーペ」を発表した。こちらは、どちらかというとコペンをエレガントに仕立てている。コペンがトヨタグループのなかで“共有資材”になっているのがおもしろい。ひょっとしたら、グループ内のサブブランド共有化傾向は今後ほかのメーカーでもあるかもしれない、と思うのであった。
さらには、ブラックカラーの「センチュリーGRMN」も展示された。トヨタは、センチュリーGRMNを2台所有するが、そのうちの1台がサプライズでショー会場に展示されたのだ。ちなみに、もう1台は今年の箱根マラソンで伴走車両に用いられたホワイトカラーのモデルだ。
これら新型モデルの展示もあり、会場内のトヨタブースは終日大盛況だった。 2019年のGRは、かなり面白くなりそうだ。
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