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業界ニュース 2018.12.25

なぜ、メーカーの認定中古車は割高なのか?その疑問に迫ってみた

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中古車にはいくつか種類があるが、大きく分けると「中古車販売専門店」で販売される中古車、その自動車メーカーもしくは系列店が販売する「認定中古車」に分類されると思う。

そして、世間的一般的には「認定中古車の価格は高い」と考えられている。
たしかに認定中古車の値付けは高い。
ボクはそれに異論はないが、今回考えてみたいのは「その理由」だ。

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認定中古車の価格が高い理由は2つある

ボクは、認定中古車が高価な理由は2つあると考えている。

まず1つ目だが、これは「認定中古車はしっかり整備され、保証もある」ということだ。たとえば、ポルシェの認定中古車は「Porsche Approved」と呼ばれるが、ポルシェの公式サイトによると、下記のように紹介されている。

『私たちは、ポルシェのスポーツカーの品質を確信しています。そのため、ポルシェ認定中古車保証は、新車保証と同等の保証内容となっており、111におよぶチェック項目をクリアした車両に限り、初年度登録から最長10年間保証いたします。あなたのポルシェの価値をさらに高め、最高のドライビングプレジャーを約束します。』

つまり、そのクルマの設計者であるポルシェ自身が「必要」だという場所をコストをかけてしっかりチェックし、保証もついている、ということだ。

一方で中古車販売専門店だとここまでしっかりチェックしているケースは稀だろうし、保証を手厚く付与してくれる場合も少ないかもしれない。

一見すると認定中古車は高く見えるかもしれないが、ここまでの整備代と保証が含まれていると考えると、けして「割高」とは言えないこともわかるだろう。

そして、高価な車ほど修理代がのちのち高価になることは往々にしてある。
だから、ボクはちょっとくらい高くとも、認定中古車の方が安心だ、と考えている。

メーカー認定中古車は価格を下げることが難しい

そしてもう一つの理由だが、これは「認定中古車は低い価格で販売するのが難しい」というものだ。これはどういうことだろう?

たとえばレクサスの認定中古車を見るとわかりやすい。
レクサスの中古車は比較的高い値付けを行なっている。

一般に、中古車の販売価格決定プロセスにおいて、「新車価格がいくらであったか」はさほど影響はなく、中古相場を形成する主な要素はその「人気」だ。
人気があれば中古車の価格は高くなり、人気がなければ、いかに新車価格が高かろうとも中古市場での価格は低い。

じゃあレクサスは人気が高いから中古価格が高いのか?

これはイエスでもあり、ノーでもある。
どういうことかというと、レクサスは高い中古相場を形成するため、認定中古車の値付けを意図的に高く行なっているのだろうと考えている。

だが、これは言うほど簡単ではない。
高い価格で中古車を販売すれば「売れにくくなる」からだ。
それでもレクサスは認定中古車の価格を高く設定する。

なぜか?

中古価格が高ければブランド価値が上がるからだ。
フェラーリがその最たる例だが、あの高い中古相場があるからこそ、安心して新車を購入できる。

そして、中古相場が高ければ、新車を値引きせずに販売できる。
中古相場が高ければ「下取り」および「売却」価格も高いということになり、乗り換えも容易だ。
そのメーカーのクルマが高く売れるという認識を持つと、再びそのメーカーのクルマを購入する可能性も高くなるだろう。つまり、自動車メーカーにとっては「いいサイクル」ができるわけだ。

だから、レクサスは、仮にそのモデルが中古市場で人気がなかったとしても、その販売価格を崩さない。
そして、価格を崩さなければ、そのメーカーやクルマの人気があるように見え、新車販売が好調に推移する場合もある。
ここが「人気があるから中古相場が高い」とは必ずしも言い切れないところだ。
上で「中古相場は人気に左右される」と書いたが、この「人気」は価格操作によって作り出せる場合もある、ということにもなる。

いずれの自動車メーカーにとっても、ブランド価値の向上は大きな命題だ。

そして、長期にわたって高いブランド価値を維持し、値引きしなくとも売れるようにするには中古相場の安定化と高値維持が必須となる。

だから、自動車メーカーは認定中古車において、「安い価格で販売することは許さない」のだろう。
これが認定中古車が高くなるもうひとつの理由だ。

認定中古車の価格が高くなれば、中古車販売専門店における同じ車種の販売価格も高くなる。
わざわざ大きく値下げしなくとも、認定中古車の「ちょっと下」の値付けにしておくだけで相対的に安く見え、利益を最大化した状態で売れるからだ。

ボクが見る限りだが、こうやって中古相場にまで気を配っている自動車メーカーが存在する一方、そうでない自動車メーカーだってもちろんある。
前者は中古相場を上げるためになるべくほかの中古車販売専門店ではなく自社で(自社の)クルマを買い取って高く売ろうとするが、これは相当な財力もしくは投資、統制力がないとできることではない。

そして後者はやはり新車販売時の値引きが大きく(これはボクらにとって悪いことではないが)、そして下取りや売却時の価格は低いようだ(これはボクらにとってツライことである)。

[ライター・撮影/JUN MASUDA]

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(CL JUN MASUDA)

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