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業界ニュース 2018.11.25

初代から新型「デリカD:5」まで 唯一無二のミニバン、三菱「デリカ」50年の軌跡を振り返る

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■社会を支える小型トラックから始まった初代「デリカ」

 三菱が発売した初代「デリカ」から50年。新型「デリカD:5」が発表されて、また新たな歴史が刻まれました。そこで、歴代「デリカ」を振り返ってみたいと思います。

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 いまからちょうど50年前の1968年(昭和43年)、三菱自動車が分社される前の三菱重工業は小型のトラックとして初代「デリカ」の販売を開始しました。

 昭和40年代は、個人事業主の家庭などではバンやトラックを乗用車代わりに使うことが多く、まずは3人乗りで600kg積トラックの「デリカ」が発売されました。

 需要の高かったトラックを発売した後、1969年4月にトラックをベースにした1BOXタイプの乗用モデル「デリカコーチ」の販売が開始されました。

「デリカコーチ」は9人乗りのワゴンタイプで、発売当時は58馬力を発揮する1.1リッターガソリンエンジンを搭載し、クラス最強を誇るものでした。1971年10月に「コルトギャラン」系と同じ1.4リッターガソリンエンジンも投入され、より余裕のある走りが可能になりました。

 しかし、当時、乗用車はセダン全盛の時代とあって、個人用として使われることは少なく、主に送迎用として活躍したといいます。

■1BOXタイプの4WDとしての地位を築いた2代目「デリカ」

 1979年6月に「デリカ」は全幅を4/5ナンバー枠いっぱいまで拡大してフルモデルチェンジを行ないました。バンとトラックには1.4リッターエンジンを搭載し、1.6リッターガソリンエンジンを搭載したワゴンには「デリカスターワゴン」の名称が与えられました。

 さらに1982年10月には4WDモデルを追加し、本格的な4WDとしていまに続く「デリカ」の歴史がはじまりました。「パジェロ」と同じ4WDシステムを採用し、1.8リッターガソリンエンジンを搭載。サスペンションも初代「パジェロ」と同じ、フロントにダブルウィッシュボーン式トーションバー、リヤにリジッド式リーフスプリングを採用し、走破性と乗り心地の向上をはかりました。

 1983年11月には4WDモデルに2リッターエンジンが搭載され、さらに1984年2月にはターボチャージャーを装着した2.3リッターディーゼルエンジン車も追加。ラインナップを拡大した「デリカ」は唯一の1BOXタイプRVとしての地位を築きました。

■アウトドア派ファミリーに絶大な人気を誇った3代目「デリカ」

 1986年6月に「デリカ」は3代目へとフルモデルチェンジを行ないました。2代目のイメージを踏襲する角ばったボディには、1982年に発売された「スタリオン」と共通の2リッターガソリンエンジンや、ターボチャージャーを備えた2.5リッターディーゼルエンジン、2.4リッターガソリンエンジンが搭載されました。

 2代目となった「デリカスターワゴン」の4WDモデルはグリルガードを備え、ボディは軽量化や剛性アップが図られたモノコックボディを採用し性能アップを図りました。

 1989年には4WDモデルにハイルーフ仕様を設定し、広々とした室内だけではなく、ルーフをガラス面で覆った、世界初の電動サンシェードを持つ「クリスタルライトルーフ」が装備されました。

 1990年8月のビッグマイナーチェンジでは、エクステリアデザインの大幅な変更や、クラス初となるプロジェクターヘッドランプの採用と、上質感の高いインテリア仕様とした「デリカ スーパーエクシード」が追加されました。

「デリカ」を求める層は若者よりもアウトドア好きのファミリー層であり、1BOXタイプRVとして非常に高い人気を誇りましたが、本格的な4WD車である「パジェロ」の人気が高まるとグレード展開の見直しが繰り返され、新型と併売されつつも1999年に国内生産を終了しました。

■スタイリッシュなミニバンに生まれ変わった4代目「デリカ」

 1994年5月、これまでの「デリカ」とは異なり、フロントにボンネットを持つミニバンタイプの「デリカスペースギア」が発売。エンジンは先代のフロントシート下から、前面衝突に対応したフロントエンジンレイアウトが採用され、乗用車として安全性能を向上させました。

 ボディタイプも『エアロルーフ/ツインサンルーフ/ハイルーフ/クリスタルライトルーフ』と4つのルーフ形状が設定され、標準ボディのほかに全長5mを超えるロングボディも用意されました。

 エンジンは4WDモデルに2.4リッター、3リッターガソリンエンジンのほかに2.8リッターディーゼルエンジンを搭載し、4WDシステムは2代目「パジェロ」と同様の「スーパーセレクト4WD」が採用されました。サスペンションも2代目「パジェロ」を踏襲することで「パジェロ」並みの走破性を実現しています。

 1997年7月にマイナーチェンジを行ない、フロントマスクを変更。ヘッドライト周りをシャープな印象とし、フロントフェンダーをブリスターフェンダー風にするなど、スタイリッシュなモデルへと進化しました。

 さらに、当時の主力エンジンであったディーゼルエンジンも燃料噴射装置を機械式から電子制御化することで出力を向上。しかし、排ガス規制の強化で、2004年10月にはディーゼルエンジン搭載車は廃止されてしまいました。

 そして、2007年1月、13年ものロングセラーだった「デリカスペースギア」の生産が終了しました。

■すべてが新しい「デリカD:5」誕生

 5代目「デリカ」となる「デリカD:5」は「ミニバンの優しさ」と「SUVの力強さ」の融合を開発テーマに、走行性能、ボディ構造、室内環境に至るすべてを新設計し、2007年1月に発売されました。

 エクステリアは歴代「デリカ」伝統の十分なグランドクリアランスを持つもので、デザインは先代の「デリカスペースギア」と変わって直線基調となりました。ほかにも先代と比べ、地上高は20mm増、全高は100mm減としつつも、室内高は100mm増大させるなど、効率的なパッケージングとなっています。

 オンロードでの軽快な走りと、オフロード性能の両立のため、2.4リッター「MIVEC」エンジンを搭載し、4WDシステムは走行状況に応じて、前後輪へのトルク配分を適正にコントロールする電子制御式4WDを採用。3つの走行モード(2WD、4WDオート、4WDロック)の切り換えを可能としました。

 2012年にはミニバンとしては初となる2.2リッターのクリーンディーゼルエンジンを搭載。ミニバンに求められる低燃費とSUVに求められる力強い走りを両立しました。

 サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアをマルチリンク式とした4輪独立懸架で、オンロードの乗り心地と、オフロードの走破性を両立しています。

 そして、「デリカ」誕生から50年となる2018年、「デリカD:5」は他にはない、唯一のオールラウンドミニバンというコンセプトを継承しつつ、エクステリアのリフレッシュと質感の向上、先進安全装備が加えられ、生まれ変わりました。

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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