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業界ニュース 2018.11.20

【試乗】ポルシェ カイエン Sは、重厚感を全身でアピールする稀代のプレミアムカーだ

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2017年12月15日に予約受付が開始された新型カイエンの日本仕様がついに日本に上陸した。時に大胆に、時に緻密かつ繊細に進化を続けるのがポルシェの流儀。今回はカイエンSの走りを味わってみた。(Motor Magazine 2018年12月号より)

伝統を継承しつつ進化を続ける本格派

もし911カレラを手に入れたとしたら、家族で出かけるときにはもう1台欲しくなるかもしれない。そこで登場するのがカイエンだ。奥さんだけでなく、子供も一緒に泊まりがけとなったら、ラゲッジルームも必要。奥さんや子供に人気があるのは室内が広く、アイポイントが高い=景色のよく見えるSUVだ。

さらに運転する本人もまた十二分に楽しめるクルマというチョイスならば、ポルシェファンならずともカイエンSが筆頭候補になるのも納得できる。

前席はもちろんだが、後席に座っても、バケット風のシートでスポーツカー感覚を味わえる点も「公平」でいい。低い位置に寝そべるように座る911からカイエンSに乗り換えると、そのゆったりしたドライビングスタイルの雰囲気はまさに正反対。だが、意外にも乗り換えてもすぐに違和感を覚えることなく運転できるから不思議だ。

背筋をきちんと伸ばして座り込む態勢は腰に負担がかからず、ドライビングポジションがアップライトになっても身体に優しい印象がある。前席のセンターコンソールにグリップがあるが、これはオフロードに行って大きく揺すられるようなケースで、つかまるためのものだ。

3代目へと進化した新型カイエンの大きなポイントはボディの軽量化

スチールとアルミニウムのハイブリッドボディ構造になったことで135kgも減量を果たした。鉛バッテリーからリチウムイオンポリマースターターバッテリーに変更することで10kg軽量化、他の部分には増量せざるを得ないところがあるにもかかわらず、先代に比べて65kg、2002年デビューの初代に比べると225kgも軽くなっているという。

こうした軽量化は、燃費の面でも即効性がある。単純なkm/Lでの燃料代だけの話ではなく、航続距離が長くなれば長距離ドライブの途中で給油のために止まるわずらわしさが減るからだ。

8速ATのギアレシオは1速と8速を比較するとかなりワイド。8速100km/h走行時のエンジン回転数は1400rpmに過ぎない。7速でも1800rpmだから、アダプティブクルーズコントロールを使って高速道路を走れば、楽に燃費を稼ぐことができるだろう。

新しいカイエンは電子化もかなり進んだ。センターコンソールにスイッチがズラリと並んでいた先代と異なり、フラットなパネルをタッチして操作する。8速ATのセレクトレバーも電子シフトになった。

ただし、ほとんどのシフト操作でロック解除ボタンを押しながら動かす点は、少し慣れを必要とするかもしれない。

ポルシェオーナーにとって、こういう操作のひとつひとつがポルシェのモデルすべてで同じだとありがたい。アクセルペダルも911はオルガンタイプだが、カイエンは吊り下げ式で、マカンと同じになった。こうした変化はポルシェ流ではない。慣れてくると気にならないのかもしれないが、これまでのものと共通化してもらいたいと思うのは、ちょっとワガママだろうか。(文:こもだきよし)

ポルシェ カイエンS 主要諸元

●全長×全幅×全高=4918×1983×1696mm ●ホイールベース=2895mm ●車両重量=2170kg ●エンジン=V6DOHCツインターボ ●排気量=2894cc ●最高出力=440ps/5700-6600rpm ●最大トルク=550Nm/1800-5500rpm●トランスミッション=8速AT ●駆動方式=4WD ●車両価格=1288万円

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(Webモーターマガジン Motor Magazine編集部)

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