今年、2018年はオフローダーのフルモデルチェンジが相次いだ。6月にはベンツGクラスが40年ぶり、7月にスズキジムニーが20年ぶりにフルモデルチェンジ。
そしてこの11月から、一足先、2017年12月のロサンゼルスモーターショーで11年ぶりのフルモデルチェンジを果たしていたジープ ラングラーが日本でも発売開始となった。価格は494万円から530万円。記事中でも紹介している受注生産の2ドア「スポーツ」は459万円となっている。
これが頂上決戦だ!! 小川直也の漢気試乗 俺の理想のセンチュリーは健在か!?
そんな新型ラングラーに、自動車評論家・小沢コージがアメリカは歴代ラングラー開発の地、ルビコントレイルにて試乗。その一新ぶりは日本のジムニー以上に衝撃的だった!?
※本稿は2018年9月のものです
文:小沢コージ/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2018年10月26日号
■パッと見同じに見えるが、中身は大きく変わった!
ついに、硬派クロカン四駆のド本命ジープラングラーがフルモデルチェンジして4代目に! 小沢は早速ジープの聖地たる四駆版ニュルブルクリンクともいうべきカリフォルニア州の岩道ルビコントレイルで走ってきたけど驚き。ある意味コイツがジープか? という硬軟ないまぜのいいとこ取りを果たしていたからして。一見、現代化したジムニーに似てるが、ナンパ度はかなり違う。
ラングラーの初代デビューは一応1987年ってことになってるが実質は異なる。源流は1945年生まれのジープCJ型で、さらに遡ると第二次大戦中に生まれた軍用ジープが大元。そういう意味じゃベンツGクラス、ジムニーが束になっても適わない本格派中の本格派だ。
とはいえラングラーが本当に硬派でヤンチャ1本だったのは2代目まで。2007年登場の3代目で従来の2ドア車に続き、都会ユーザーを考えた4ドアのラングラーアンリミテッドを追加。ここは硬派2ドア1本のジムニーとは真逆。
とはいえ併売中の3代目JL型まではジープの現代化は探り探りで、本気の硬軟二刀流は4代目から始まったといえる。なぜならついにエンジンに既存のクライスラー系3.6Lノンターボに加え、フィアット系ブロックを使った2L直4ダウンサイジングターボを投入。
オマケにギアボックスは全車8ATでアイドルストップ付き。モード燃費も厳しいアメリカ基準で4ドアV6モデルが8.5km/L、直4ターボが9.5km/L。甘い日本のモードで3代目が7.5km/Lだったことを考えるとかなりエコ。
JC08モードで測ると直4ターボは10km/Lは超えてくるはず。これまた4AT&5MTのままで高速で無駄にエンジンがぶん回るジムニーとは違う。
ゴージャス化も凄い。小沢は主に4ドアラングラーでは最も硬派な「ルビコン」グレードに乗ったが全長×全幅×全高は北米測定で4785×1875×1868mm。ホイールベース3010mm。ざっくりホイールベースが60mmほど伸びて初の3m超を果たしたうえ、前後オーバーハングが35mm、25mmずつ伸びてるんだから。特にホイールベースはリアの居住性に関わっていて、身長176cmの小沢も余裕で座れるレベルに。
同時にエコを目的とした軽量化も果たしていて、ドア、ボンネット、フェンダー、フロント窓枠をアルミ合金化。リアドアはマグネシウム化し、約90kgも軽量化。最軽量の4ドアラングラーが1905kgとついに2トンを切ってきた。
■オンロードとオフロード どちらもイケる“2刀流”
気になる走りだが、ビックリなのはオンロードでの乗り心地と静かさ。かつてのゴリゴリ感は影を潜め、ランクル並みの質感に近づいた。唯一甘めなのは高速でのステアリングフィールぐらいでジムニーはそこまで進化してない。
電脳化も凄くてかつての素っ気ない最低限装備のラングラーとは雲泥の差。メーター内に7インチモニターを付けたうえ、オプションでセンターに8.4インチモニターも装着可。
コイツがアップルカープレイ、アンドロイドオート対応なだけでなく、日本でどれだけ使えるか不明だがFCAグループの最新インターフェイスUコネクトシステム搭載。オーディオ、ボイスコマンド、クルーズコントロールをステアリングで操作できる。
とはいえナンパ化しただけじゃないのもラングラーの凄さで、実は硬派4WDの証明たる前後リジットサスペンションやボール循環式ステアリング、なかでもルビコンに限っては副変速機付きパートタイム4WDを搭載しているので悪路走破性はハンパない。ここはジムニーに近い。
ウワサに聞いてたルビコントレイルはマジで運転ミスするとクルマが岩に載って亀の子状態になるどころか、崖から落ちて死人も出る四駆版トラの穴。そこをルビコンはスイスイ登っていくのだ。ここはジムニーに似てるのかも?
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