現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ヨーロッパの大衆に愛されたベーシックカー。ラリーのイメージも強いコンパクトハッチバック「フォード・エスコート」

ここから本文です
業界ニュース 2018.11.15

ヨーロッパの大衆に愛されたベーシックカー。ラリーのイメージも強いコンパクトハッチバック「フォード・エスコート」

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォード・エスコート。この名前を聞いて、みなさまはどんなイメージを持ちますか?1960年代から1970年代のラリーでの活躍でしょうか。それとも、1990年代にグループAで活躍した「エスコートRSコスワース」でしょうか。日本においては、どうしてもラリーと切っては切れないイメージのエスコートですが、一方でヨーロッパでは長きに渡り多くの人々に愛された大衆車でした。今回はスポーティモデルではなく、「素のフォード・エスコート」を紹介します。

コンパクトさが美点

    各自動車メーカーの客層には、ある程度の規則性があった。各種イベントに参加して気づいたこと

今回撮影したエスコートは、1995年から2004年まで生産されていた、第6世代にして最終型となった3ドア・ハッチバックモデルです。基本的には、第5世代からのプラットフォームを引き継いでいて、ほとんどのメカニズムはそのまま使われています。外装はかなり丸みを帯びたスタイリングに変更されていて、以前のエスコートのイメージはほとんど残っていません。

一方で、全長約4.1m、全幅約1.69mのコンパクトなボディサイズは、先代からあまり大きくならずに引き継がれていて、エスコートの美点のひとつとなっています。もともとエスコートは、初代モデルからコンパクトなボディがセールスポイントでした。普段あまり大きな荷物を運んだり、人を乗せたりしない人々にとって、コンパクトな3ドアハッチバックはまさに「ちょうどいいサイズ」だったのでしょう。

幅広いニーズに対応する豊富なボディバリエーション

エスコートは代々、ボディバリエーションが豊富ですが、第6世代も例外ではありません。3ドアのハッチバックを基本に、5ドアのハッチバック、4ドアセダン、5ドアのステーションワゴン、3ドアのバン、2ドアのコンアーチブルと全部で6モデルが準備されました。ドイツで今でもよく見かけるのが、3ドアのハッチバックと、2ドアのコンバーチブルです。2ドアのコンバーチブルは、中古車市場において他社製オープンカーよりも比較的安価に流通しているため、手頃なコンバーチブルとして現在でも一定の人気があるようですね。

先代モデルで世界的に有名になった「エスコートRSコスワース」は、2段構えのリヤウイングやオーバーフェンダー、前に大きくせり出したフロントリップスポイラーなどといった派手なエアロパーツに、名門コスワースが手がけた227馬力の2リッターターボエンジンなど、量産車らしからぬ凄みのある装備の数々で、現在でも高い人気を誇っています。ヨーロッパでは「Cossie(コッシー)」の愛称で呼ばれていて、自動車雑誌でもよく見かける存在です。ちなみに、「エスコートRSコスワース」のボディを手がけたのは、ドイツの名門コーチビルダー「カルマン」でした。

第6世代にも「RS」の名を冠するモデルは存在していましたが、先代の「エスコートRSコスワース」ほどのインパクトはありませんでした。第6世代のRSは「RS2000」と呼ばれていて、生産期間は1996年の1年間のみと言われています。エンジンは2リッター自然吸気直列4気筒DOHCで、150馬力の最高出力によって最高速度は210km/h、と「RS」を名乗るには少々物足りない性能でした。またエクステリアも派手なエアロパーツなどはなく、サンルーフなどが装備された個体が多いことから、どちらかといえばGT的な性能を持たされたモデルだったのでしょう。

長くヨーロッパで愛されたロングセラー

しかし、エスコートの主役はそうしたスペシャルモデルやスポーティグレードではなく、今回取り上げたようなベーシックなモデルにあります。第6世代においても、古典的だけれど安価な1.3リッターOHVをもっとも下位グレードに設定し、1.4リッターSOHCや「ゼーテック」シリーズである1.6リッターDOHC、1.8リッターDOHCなどの信頼性の高いエンジンをラインナップ。先代からメカニズムを引き継いだというものの、サスペンションの設定を改めて見なおすことで、先代モデルに比べてハンドリングと乗り心地を大幅に向上させました。

ドイツでも生産されていたエスコートは、その堅実なクルマ作りが評価されて、モデル末期まで堅調な販売を維持。1998年に登場したまったく新しいフォードの小型車「フォーカス」にバトンを渡し、エスコートはその長い歴史に幕を下ろしました(実際は2000年代初頭まで生産が続けられていました)。その数、33年間で約410万台。日本に入ってきている数はわずかですが、エスコートはこれからも世界中で人々の足として活躍していくことでしょう。

[ライター・カメラ/守屋健]

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(CL 守屋 健)

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

  • nan*****|2018/11/15 08:06

    違反報告

    と言うかエスコート自体は全くの大衆車。
    初代はロータス·ツインカム(理由わかるやろな?)を搭載したRSと言う仕様が存在する。
    初代からラリーで活躍していて、あの篠塚建次郎がWRCで激走したのも二代目エスコート。
    特に二代目はロードレースでもザクスピード開発車が好走している。
    因みにブラジルでは古くからCKDで現地生産されていて、90年代でも相当数のエスコートが走っていた。
    日本では知る人ぞ知る存在だけど、エスコートは大衆車/競技車両双方で大きな実績を持つ。
  • sph*****|2018/11/15 08:07

    違反報告

    この記事を読むと、世界最速(時速100kmオーバー)の自転車、つまりサイクリングステーションのスポーツ自転車(ロードレーサー)が注目されていないのと、似ていますね。エスコートの性能はそこそこにすぎないのですが、どちらも安価で購入可能な事柄です!安いと、平凡だと思い込む日本人には注目されません!

(株)カービュー関連サービス

メールマガジン メールマガジン

愛車無料一括査定

あなたの愛車今いくら?

車の種類を選択
事故車 商用車
お住まいの郵便番号を入力
-
※郵便番号がわからない方はこちら

※(株)カービューのページへ移動します