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業界ニュース 2018.11.9

【転ばないバイク】自律バイクを発表したBMW。 そこからバイクの未来を大胆に予測してみた

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11月6日に開幕した(一般公開は8日から)EICMA(ミラノショー)。その開幕直前、BMWは自律走行するバイクの動画を公開した。REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)

無人でサーキットを走る姿に驚愕

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 ホンダ、ヤマハに続きついにBMWが自律走行するバイクを完成させた。すでに動画などで紹介されているが、 R1200GSベースのテスト車両を使ってサーキットをかなりのスピードで走っている様子が紹介されている。もちろん無人で。ラインをキープしながら巧みに車体を傾けながら安定してコーナリングする様子はまるで人が操縦しているようだ。そして停止時はサイドスタンドを出しながら減速し、逆操舵を入れて車体を傾け停止するといった驚きのパフォーマンスを披露しているのである。動画によると開発期間は2年で、目的としてはバイクの挙動を分析し安全運転や快適性につなげるためとのことだが、それにしては自律走行バイクとしての完成度の高さに驚くばかりである。

ホンダとヤマハも独自の方式で先行

 自律走行についてはホンダが2017年初めにNC 750ベースのテスト車を発表しその後EV化された「Honda Riding Assist-e」へと進化させて東京モーターショー2017で披露したのが記憶に新しい。二足歩行ロボット「ASIMO」で培った技術を応用して、停止時やUターンなどふらつきやすい低速域でライダーをアシストすることを目指したものだ。ステアリング部分に仕込まれたモーターによって操舵することでバランスを保つ仕組みで、ちょうど渋滞時にライダーがハンドルを左右に小刻みに切ってバランスをとる動作と似ている。

 これに呼応するようにヤマハが同じタイミングで発表したのが「MOTOROiD」である。知能化技術を用いて人とマシンが共響するパーソナルモビリティーを目指したもので、こちらは車体とスイングアームが一体となった構造をロールさせることでバランスを調整する仕組みになっていた。自らの状態をセンシングして重心移動によって起き上がる姿は衝撃的で、AIによってオーナーを顔認識して歩み寄ってくるなど、まるでペットのような人間との共生を夢見させてくれるものだった。

 ヤマハには別のアプローチとして注目を集めた「MOTOBOT」もある。車両そのものには手を入れず、ヒト型ロボットが実際にアクセルやブレーキを操作しながら高速サーキット走行を実現したもので、MotoGP界のスーパースター、バレンティーノ・ロッシとの対決でも話題を呼んだ。バージョン2では200km/hでのコーナリングも可能とするなど自律走行での可能性に大きな期待を持たせたプロジェクトだった。

 そもそもこうした自律バイク競争が始まったのは、先行する4輪における自動運転技術の発展があったからだ。ただし4輪が最初から「自立状態にある」安定した乗り物であるのに対し、2輪は自立できない宿命を負っているのが異なる部分。それがテクノロジーの進化により自立できるようになり、さらにAIパワーを得て“自律”へと発展してきたのだ。 2輪が自動運転以前に“自立”と言う大きな障害を克服したのは驚くべきことであり、人間が二足歩行を勝ち取り万物の霊長へと進化したぐらいのインパクトがあると個人的には思う。


BMWが描く30年後のバイク像とは

 話を戻して、今回BMWが達成した自立走行バイクは後発のように見えるが、実はその先鞭をつけたのはBMWである。 2016年10月に開催された同社100周年イベントにて発表された「VISION NEXT 100」は2040年代の2輪モビリティをイメージしたコンセプトモデルだ。フレキシブルに変形するボディやBMW独特のフラットツイン的な造形が特徴で、特殊なゴーグルに危険予測や理想的なライントレースなども表示させるシステムに加え、自律制御によって絶対的な安全が確保されるためヘルメットや防具も必要なくなるという。動力源や具体的な走行メカニズムに関しては発表されなかったが、PR動画などを見ると実際に静止状態で微動だにしない様子から、おそらくはジャイロモーターを使った方式だと予測される。ちなみにジャイロ効果による自立システムは技術的には新しいものではなく、すでに数年前から米国のスタートアップ「Lit Motors」などで実用化されている。果たして本当にそんなバイクが登場するのかは未知数だが、青写真としては夢がある。

ライダーを助ける方向に進化すべき

 では、こうした自律するバイクの未来はどうなるのだろう。2輪の最大の魅力は自分で操ることの楽しさ、すなわちスポーツライティングの醍醐味であることは未来人にとっても同じはず。それをスポイルする方向での自動運転はバイクに関しては普及すると思えない。むしろバイク本来のエキサイティングな走りの楽しさを味わう中でライダーのミスを補完してくれるセーフティデバイスとして「自立・自律・自動」が進化していくと考えるのが自然ではないだろうか。例えば雨で滑りやすい路面や夜間で視界が悪いとき、長距離ツーリングで疲れ切って集中力が低下したときなど、そういった悪条件の下でライダーを安全にサポートしてくれるならば大歓迎ではないか。

 2018年現在でも最新鋭の市販モデルにはコーナリングABSやコーナリングトラクションコントロール、スタビリティコントロールなどが搭載され、ライダーの人為的なミスをかなりのレベルで補ってくれるようになってきている。見た目は普通のバイクでも、いざ危険な状況になれば、電子の頭脳と反射神経によって人間には到底真似できないレベルでマシンを最適かつ安全にコントロールしてアクシデントから守ってくれる。旅先で会話を楽しんだり、ペットのように心を通わせることもできる。そうした夢のような未来社会が待っているかも、というのが理想的なストーリーだと思うのだがいかがだろうか。

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(MotorFan MotorFan編集部)

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