■大きなエンジン搭載で滑らかに快適に余裕のある乗り味を実現
トランプ大統領が貿易赤字の元凶は、日本人がアメリカ車を買わないからだと叫んでいます。ですからキャデラック「XT5クロスオーバー」の役割は重要です。
いま、時代はSUV花盛りですから「XT5 クロスオーバー」は販売増の絶好のチャンス。ちょっと大袈裟に言えば「XT5 クロスオーバー」の販売推移が日米の関係改善を左右するのです。今回ドライブして、そんな感想を抱きました。
「XT5 クロスオーバー」は全長4825mm、全幅1915mm、全高は1700mmのミドルサイズのSUVです。日本のモデルと比較するならば「レクサスRX」と競合します。
GMが日本に導入するSUVは2モデルです。もう一台は、とても大きなボディを持つ巨漢「エスカレード」。それは気軽に乗るにはサイズを持て余すことがありそうなので、現実的には「XT5 クロスオーバー」が、主力SUVということになるのでしょう。
SUVとは『スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル』の略です。走りが整っており、荷室等に余裕があるモデルのことを指します。実際には「ジープ」のような使い勝手がありながら、それほど無骨ではなく、都会的な走行をこなすモデルのことを指し示すようです。セダンとワンボックスカーのイイトコドリと言えるかもしれません。
「XT5 クロスオーバー」は、自然吸気のV型6気筒DOHCエンジンを搭載し、排気量は3.6リッターもあります。最近はダウンサイジングという都合のいい言葉で、直列4気筒の小排気量エンジンを搭載する傾向にありますが、V型6気筒エンジンには、滑らかなサウンドや振動でメリットがありますし、大きな排気量のエンジンは余裕ある走り味が得られるのが特徴です。いかにもアメリカのクルマらしい力強いエンジンであり、僕はとても大好きですね。
ギアは8速に切り分けられたオートマチックですから、小気味よい変速感が得られます。エンジンのもっとも効率のいい回転数を常にキープしようとしますから、走りにストレスを感じることはありません。
前輪だけでなく、前後のタイヤを駆動する4WDシステムを採用しているのも特徴です。道無き道を突き進むことを前提に開発されたモデルではありませんが、いざとなれば川原や砂漠に乗り入れることが可能ですし、アスファルトを走行するときでさえ安定性が得られるのです。安全なクルマだと言えるでしょう。
足回りがバタバタすることはありませんでした。ハンドルを切り込めば小気味好く反応します。ボディはけっして小さくはありませんが、軽快な印象を得ました。
■右ハンドル仕様があればヒットの予感!
安全といえば「XT5 クロスオーバー」には数々の安全装置が組み込まれています。自動車だけでなく歩行者も検知して、危険を感じたのであれば自動でブレーキをかけます。
夜間の走行で視界を確保するために、ハイビームとロービームを自動で切り替えるシステムも装備しています。その他、レーザーやカメラや超音波センサーなどを駆使して、衝突しないように作用する装備が満載されているのです。
ちなみに、ようやく日本車が採用を開始したリアカメラミラー等は、随分前から「XT5 クロスオーバー」に装備されていました。
アメリカには世界一を誇る軍事技術があります。その技術が安全技術として応用され、キャデラックに搭載されているのです。もしアメリカのクルマが技術的に進んでいることをご存じないのであれば、その考えを改める必要があるかもしれません。キャデラックの安全技術は世界トップレベルにあります。
さて、この「XT5 クロスオーバー」はトランプ大統領が期待するように売れるでしょうか。日本のユーザーが運転しづらいと感じる左ハンドルしか設定がありませんので、爆発的にヒットすることはないでしょう。ですが、クルマとしては整っていますし、なによりもアメリカ車らしい『おおらかさ』が備わっています。そして安全です。僕はもう少し売れてもいいクルマだと思っています。
キャデラック「XT5 クロスオーバー」の価格(諸費税込)は「ラグジュアリー」が668万5200円、「プラチナム」が754万9200円です。
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