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業界ニュース 2018.10.6

ハイエースやSクラスは平場のコインパーキングでもNG? 車両寸法、地上高…実はシビアな駐車の条件

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■ベンツSクラスは軒並みNG?

 駐車場には、利用できるクルマの条件があります。コインパーキングでも機械式の立体駐車場などは、規定の溝に両輪を収めて庫内にクルマを入れなければなりません。車幅が大きく車高が高かったりすると、物理的に庫内に入らないこともありますが、じつは平場のパーキングも、このような規定が細かく決まっています。

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 ある大手駐車場運営会社の「利用約款」には、平地に設置する駐車場における「駐車することができる車両」の基準がつぎのように定められています。

・車両全長 :3.3m以上5.0m以下・車両全幅 :1.4m以上1.9m以下・最高車両高:1.2m以上2.1m以下・最低地上高:15cm以上・車両総重量:2.5t以下

 この会社の場合、上記数値は全長と全幅、最低地上高については機械式およびタワー式駐車場も同条件となっています。また、これら数値に加え、次のような車両も駐車できないとされています。

・最低地上高が25cmを超える車両等、車両入庫認識装置が作動しないおそれのある形状の車両・オートレベリング機能等を有し、車両高が変化する車両・エアロパーツ装着車両等、ロック板との接触により入出庫障害を起こすおそれのある車両

 たとえば、メルセデス・ベンツ「Sクラス」は、ほとんどのモデルで全長5m超え、車幅も1.9mないしそれ以上なのでアウトということになります。車両高では、トヨタ「ハイエースバン」のハイルーフタイプやスーパーロングタイプなどが2.1mを超えてしまいます。

 最低地上高で見ると、エアロパーツを装着したいわゆる「シャコタン」のクルマなどが15cm以下、タイヤをインチアップした四駆などが25cm以上に当てはまる場合が当てはまります。

 もちろん、このことを知らずに停めている人もいるでしょう。しかし、こうした利用に関する規約は、駐車場入口付近の看板に明記されているケースも多いです。それぞれどのような理由で基準が設定されているのでしょうか。

■エアロパーツ装着車は要注意

 平場の駐車場における利用可能な車両の基準について、これまで2500か所以上の駐車場を設計したアイテック(東京都文京区)の高階正至さんに聞きました。

――平場の駐車場で、なぜこれほど細かく基準が定められているのでしょうか?

 駐車場には、さまざまな種類があり、一概にはいえませんが駐車場内のスペース的な条件のほか、車両を認識するセンサーが感知しないケースを想定して、全長や最高地上高などの基準が設けられることがあります。

 たとえば、車両高の制限は、照明などの設置物に当たるケースがあるためです。車両長が長いクルマについてはスペース的な制約ですが、短いクルマもNGというのは、駐車マス入口側の舗装下に車両を読み取るセンサーが埋め込まれていることがあり、それが車両を認識しないケースがあるのです。

――地上高の基準についてはどうでしょうか?

 フラップ板を跳ね上げて、車両の下に当ててロックするロック板式(フラップ式)駐車場では、地上高が高すぎるクルマは板が車両に届かない場合があるほか、前出のセンサーが車両を認識できないことも考えられます。ロック板などから光や超音波を上方に照射し、それがさえぎられることで車両を感知するタイプでは、地上高が高すぎても感知されないケースがあるのです。

――エアロパーツ装着車が制限されるケースがあるのはなぜでしょうか?

 ロック板で、特にサイドスカートなどのエアロパーツを壊してしまう恐れがあるのです。社外品で地上高を低くしたものだけでなく、たとえばミニバンなど、新車の1グレードとしてメーカーが付けている標準のエアロパーツも壊してしまい、トラブルになるケースがあります。

 ある運営会社では、「ロック板でクルマを破損しても補償しかねる」旨をすべてのロック板に掲示していたこともありました。

――重量の制限については、ロック板を破損させないためでしょうか?

 これは、ロック板などの装置の破損というより、アスファルトがへこんでしまい、車止めの高さが変わってくる恐れなどがあるためです。

■事故の心配をなくす「ロックレス」駐車場とは

 アイテックの高階さんによると、平場のコインパーキングではロック板式が主流ではあるものの、ロック板がクルマを破損させてしまうなど、深刻なトラブルやクレームに発展するケースもあるとのこと。そのような事故をなくす観点からも、ロック板のない駐車場が増えているといいます。

 こうした「ロックレス」駐車場は、駐車マスのセンサーで車両を認識し、カメラで車両のナンバーを記録、場内全体を見渡す監視カメラで全体の出入り状況も随時記録しています。証拠を把握したうえで、仮に不正利用しようとするクルマがあれば、あとから料金を請求するというものです。

 このシステムは、アイテックが業界で初めて開発したもの。料金をちゃんと支払いたいという人の意思に頼りつつ、「逃げた人だけを追いかける仕組み」(高階さん)なのだとか。2018年10月現在で、「ロックレス」駐車場は全国に約2800を数えるそうです。

 ただし、ロックレス駐車場を採用していても、ロック板式駐車場と同等の利用基準が設けられているところもあり、必ずしもその制限が緩いというわけではありません。また、ロックレスでなくても、センサーが反応しないような車両が駐車した際には、監視員が警告書を車両に貼ったり、監視カメラで車両のナンバーや出入りを記録していたりするケースもあります。

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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