大同特殊鋼は、2018年7月、船舶用エンジンの設計ライセンス会社で世界最大手のMAN Energy Solutions(舶用2ストローク舶用ディーゼルエンジンの設計会社)から、同社開発の高耐食・高硬度材について、船舶用エンジン排気弁棒素材としての実用化認定を取得した。MAN Energy Solutions社は、2ストローク舶用ディーゼルエンジンの70%超のシェアを有している。今回、実用化の認定を取得したのは、高温下において優れた耐食性と高硬度を有する高クロム-ニッケル合金で商品名は、DSA760。これまで船舶用エンジン排気弁棒の用途として、実船検証試験を実施。その結果、従来から使用されているニッケル基合金製の排気弁に比べて、高温腐食による損耗速度が半減することが確認され、船舶用エンジン排気弁棒素材として認定された。
DSA760は、Ni-38Cr-3.8Al(mass%)を基本組成とし、金属間化合物とクロム強化相とを複合的に析出することで高強度を実現している。また、バナジウム塩およびサルファ塩の腐食環境下において、船舶用エンジン排気弁棒で多用されているニッケル基合金と比較して、高クロムのため、腐食減量が少なく、耐高温腐食性に優れている。
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これらの特性が評価され、DSA760は2016年4月、舶用エンジンの国内最大手ライセンサーであるジャパンエンジンコーポレーション社から、船舶用エンジン排気弁棒素材として実用化認定を受けている。
DSA760は、高強度で耐摩耗性に優れるマルテンサイト系ステンレス鋼と同等レベルの硬度を有し、かつ非磁性であることから、シャフトやボルト、軸受部品に適用が可能。更に、耐熱性に優れるニッケル基合金と同様に、金属間化合物で強化しているため、比較的高温まで硬度を保つことが可能であり、耐酸化性や耐高温腐食性にも優れることから、エンジン排気系やガスタービン周辺の耐熱部品としても広く適用が可能だ。
大同特殊鋼は、棒線材の小型部材用素材及び各種肉盛用粉末に加え、今回、実用化したような大型鍛造品の製造技術を有しており、今後、大型部材を含めた幅広い分野での適用が期待される。
2016年6月に当社渋川工場では、世界最大級の25t真空誘導炉が本格稼働しており、生産能力が拡大したことで、小型部材から大型部材まで幅広い需要量拡大に対応できる体制が整っております。
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