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ホンダの新発想コンパクトカー「シビック」 初代は市民のためのクルマを目指した!

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ホンダの新発想コンパクトカー「シビック」 初代は市民のためのクルマを目指した!

■国内の自動車普及を推し進めた、キビキビ走るコンパクトカーがデビュー

 グアム島で元日本陸軍兵士横井庄一さんが発見され、カシオ計算機が世界初の個人用電卓を発売。子どもたちはツクダの「オセロゲーム」に熱狂した1972年、ホンダは新しい発想のコンパクトカー初代「シビック」をデビューさせました。

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 前年に発売された360ccの軽自動車「ライフ」を一回り大きくしたようなボディにFF(前輪駆動)、四輪独立懸架、OHCエンジンを採用することでコンパクトなサイズながらゆとりある居住空間を実現したこのモデルは、「CIVIC」という車名のとおり「市民の」ためのクルマを目指し設計されています。

 デビュー当初は60psの1.2リッターエンジンを搭載した2ドアセダンに4速マニュアルミッションのみの設定とシンプルでしたが、発売翌月の8月にはリアゲートが開く3ドアハッチバックと69psエンジンを搭載した上級グレード「GL」が追加発売されました。

 1973年5月になると「スターレンジ」と発進用の「Lレンジ」を持つ2速半自動変速機「ホンダマチック」が追加設定され、クラッチ操作が不得意だけど低価格な車が欲しい層を取り込んでいきます。しかし、重量物が車両前方に集まるFFレイアウトだったために女性にはノンパワステではハンドル操作が重いとの声も多くありました。

 さらに12月には、排出ガス浄化技術「CVCC」を採用した1.5リッター車と4ドアが追加され、車名のとおり市民の車として定着していきます。このCVCCエンジン搭載車は、クリアするのが非常に困難といわれた排ガス規制マスキー法1975年規制適合認定をパスして、1975年モデルから北米にも輸出されました。CVCCは年を追うごとに燃費を向上させ「燃費の良い低公害車」として北米でも多くのホンダファンを生んでいきました。

■短命ながら初代シビックにもスポーティーモデル「1200RS」があった

 国内ではキビキビ走る低価格のコンパクトカーとして国民車となりはじめ、海外では低公害省燃費で人気を得ていた初代シビックですが、1974年10月には最高出力を76psまで向上させた「1200RS」(RSは『ロードセーリング』の略称)が発売されました。

 前輪駆動の癖に慣れてしまえば、約700kgの軽量コンパクトなボディと合わせ、スポーティなハンドリングのクルマに仕上がっていました。しかし、1200RSは全シリーズCVCCエンジン化が行われた1975年8月までの1年に満たない短い期間しか販売されませんでした。現存する車両はとても希少な存在です。

 スポーティーモデルの1200RSを発売した翌月の11月には、商用ライトバンモデル「シビックバン」(5ドア)も追加され、国内のコンパクトカーに対するニーズの多様化にも対応しました。

■1.5リッター化でトルクフルな走りを生んだ「1500RSL」

 1975年の8月のマイナーチェンジでは、廃止された「1200RS」に代わり78psを発揮する1.5リッターエンジンを搭載した「1500RSL」が発売されました。重量増になったとはいえ約750kgの車重には十分すぎるパワーと10.5kg-mのトルクで、スポーティなドライブを好む層に愛されました。

 また1976年には4ドア車にも1.2リッターエンジンモデルを、77年9月には5ドアハッチバックが追加され、78年6月には1.2リッターエンジンを1.3リッター化。ニーズの少なかった4ドアが廃止になるなど、ボディやエンジンのラインナップが目まぐるしく変わっていきましたが、初代シビックは常に「市民の」声に応えてきたという証です。

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