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ハイエースの牙城崩せるか! ホンダ「N-VAN」 バイクを積んでも後方確認もOK

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ハイエースの牙城崩せるか! ホンダ「N-VAN」 バイクを積んでも後方確認もOK

■モータースポーツには欠かせないクルマになる予感

 唐突ですが、バイクでスポーツ走行を楽しもうと突き詰めていくと、クルマを持つ必要があります。というのも、レースに出場せずとも、サーキットでファンライドを楽しもうと思ったら、保安部品を外した状態のマシンにしてクルマに載せて運ぶというのが現実的ですし、オフロードも同様で、モトクロス、エンデューロ、トライアル、ダートトラック、いろいろとありますが、モータースポーツを楽しもうとなったとき、やはりクルマが必要となってくるのです。

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 ライダーらに圧倒的シェアを誇っているのが、トヨタ・ハイエース。四角く広い荷室で長期にわたり支持され続け、レース場に行くとみなさんハイエースを使っていて、まるでハイエースのオーナーズクラブの集会かと思うほどです。

 ちなみにアメリカなど雨の少ないところではピックアップトラックが使われますが、日本では屋根のあるバンが絶対的な人気となります。トラックの場合、荷台が高いのでバイクを載せるのもたいへんですし、工具やケミカルなどを置いておけるという利点もバンの優位性です。天候だけでなく、住宅事情までも関係しているのかもしれません。

 もちろん日産キャラバンも健闘しているのですが、ここにきてハイエースの牙城を脅かすのではないかと思われる強力な1台が登場しました。7月13日発売、ホンダN-VAN(エヌバン)です。

 乗用車並みの先進安全装備は、ここではあえて触れません。試したかったのはバイクの積載力で、早速バイクを片っ端から載せてみました。するとなんと、ホンダCBR1000RRやCRF250Rといったオン・オフのフルサイズが載せられてしまうではありませんか。

■フルサイズのバイクも一応積める最新軽商用車

 このN-VAN、荷室が広く後部座席をたたんでフルフラットになるのはもちろん、低床でルーフや開口部に至るまで真四角でバイクの積み下ろしがラク。そして大胆にも助手席も折りたためて、荷台と同じようにフルフラットになり、バイクの前輪が運転席のすぐ真横に。左に顔を向ければ、愛車がすぐ横にいて「行こうぜ走りに!」なんて言いたくなってしまいます。

 さまざまな荷物の積載を想定して、予めフックがついていますし、この場所がまた絶妙。バイクを積むことを想定したのではないかというぐらいに最適な場所で、タイダウンベルトを引っかけるのに最適な位置に設置されています。2輪も4輪も両方つくるホンダだからこそできたスゴ技だと思わずにはいられません。

 そして、125クラスの車両もどんどん載せましたが、CRF125Fやクロスカブならもう余裕で載せられるという広さ。運転席後方のシートを出し、縦列で2名乗車もできてしまうのです。

 少し気になったのが、大きい車両を積んだとき、ミラーの後方視界をさえぎらないかという点。実際、運転席に乗って確かめると問題はなさそうでした。

 軽自動車で経済性に優れ、積み下ろしも容易いですし、バイクでスポーツしに行くときは一人かせいぜい二人のことを考えると、N-VANは、とても魅力です。

 トランスポーターを所有したことがない人にとってはとても身近になりましたし、ハイエースやキャラバンが大きすぎる、あるいはもう高価すぎて買い換えられないと思っていた人にも朗報と言えます。N-VANがモータースポーツを活性化させるかもと、期待せずにはいられません。

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