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話題の新型「ジムニー」 最安グレードでも楽しいジムニーライフを送るコツとは?

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話題の新型「ジムニー」 最安グレードでも楽しいジムニーライフを送るコツとは?

■エントリー仕様となる「XGグレード」は145万8000円

 スズキは、2018年7月5日に新型「ジムニー」を発売しました。軽自動車とはいえ本格的なオフロード4WD車のため、エントリーグレード(XG)でも145万8000円(消費税込)と軽自動車で考えると高価格帯です。では、このエントリーモデルの「XGグレード」を買っても楽しいジムニーライフを送ることができるのでしょうか。

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 新型「ジムニー」のグレードは上から「XC・XL・XG」と3段階。XCは、自動ブレーキを含む「スズキ セーフティ サポート」を標準装備し、XLとXGはオプションで装着できます。どちらかという販売のメインはXLやXCのようです。

 しかし、結論から言えばエントリーグレードのXGという選択は十分に“あり”です。まず、前提として新型「ジムニー」の走行メカニズムや走りに関する装備でグレード差はありません。

 他車の場合、上位グレードを選ばないと走行メカニズムが簡素であったり、安全装備の削減、走行情報を得るためのメーターが少ないなどの差があることもありますが、新型「ジムニー」には差がありません。

 安全装備では、ヘッドライトの種類やライトの洗浄装置の有無、ヒーター付きのドアミラー、助手席や後席のシートベルト警告灯の有無という差があります。

 快適装備では、エアコン(マニュアル/フルオート)、スマートエントリーキーの有無や本皮巻ハンドル、メッキのドアハンドルなども装飾も違いです。そして、XGには荷室の汚れ防止のパネルがなく、荷室がフラットにならないという差もあります。

■エントリーグレードならではの使い勝手

 XGの装備面でのメリットは、ハンドルの表面がウレタンでXCの本革仕様と違って汗が染み込まず、汚れてもタオルで拭き取ることができます。

 また、荷室の防汚パネルも必要がないという人もいるかもしれません。防汚パネルは樹脂なのに対して、XGはカーペット張りなので荷物に傷が付きずらいです。また、後席を使わないなら分割可倒式の必要もなくリアシートのヘッドレストも不要かもしれません。

 XGならではの装備としては、リアガラスと後ろ側面ガラスがスモークではないことです。このため、ジムニーで後方視界がもっとも良好なのはXGということになります。

 スモークガラスでないため、車内の温度上昇が気になりますが、XGは全ての面に熱線吸収ガラスを装備しているため直射日光が当たっても熱は通しにくい仕様になっています。スモークガラスでなくても熱対策がしてあるのはジムニーの良いところです。

 外装デザインでも、XGだからといって質素が際立つということもありません。XCに対してはヘッドライトがLEDかハロゲンかの違いで“目”の印象が若干異なる程度。細かい部分では、ドアに施錠ボタンがなく、かえってXGはすっきりした印象を受けます。ホイールは、XCがアルミホイールを標準装着し、XLとXGはスチールホイールです。

 スチールホイールというと安物感があるイメージですが、傷を気にせず走ることを考えれるとオフロード気分をより高めてくれます。また、後からホイールをカスタマイズする人にとっては安い仕様のほうが無駄がなくて好都合です。

■ 自動ブレーキは追加、後はカスタマイズ費用へ

 XGグレードの装備について理解したところで、やはり気になるのがスズキの安全装備。XGでは、自動ブレーキを含む「スズキ セーフティ サポート」をプラス4万2120円で追加装備できます。なお、自動ブレーキを装備するとオートライト機能も装備されるため、これはぜひとも付けたいオプションです。

 安全装備のオプションを追加し、諸費用(約13万円)を合わせると乗り出し費用は、5速MT車が約163万円。4速AT車が約173万円です。

 ジムニーは、個性を演出するクルマでもあるため、上位グレードを選択せずに浮いた費用でカスタマイズを楽しんでみるのも面白いかもしれません。

■上位グレードを選ぶなら「ジムニーシエラ」も選択肢

 一方で、どうせ買うなら奮発して上位グレードという人もいると思います。新型「ジムニー」の場合は、XGとXCの差額は28万6000円。そこまでいかなくてもXLなら約10万円のプラスと価格差は少なめですので、装備に魅力を感じるなら最初から上位グレード狙いも悪くありません。

 新型「ジムニー」の上位グレードを検討するなら、もう少しパワーがある小型普通車の新型「ジムニーシエラ」も検討範囲に入ってきます。新型「ジムニー/ジムニーシエラ」は、見た目のバランスから「ジムニーシエラ」を中心に捉えてるような印象で、軽自動車サイズに制限された「ジムニー」はタイヤ周りのデザインが窮屈な印象を受けます。

 スズキの担当者によれば、「軽自動車規格のない海外ではジムニーシエラが使われている」とのこと。ジムニーシエラの外見がしっくり来るのも納得がいきます。

 新型「ジムニーシエラ」には、JCとJLの2グレードが存在します。「ジムニー」のXGに相当するグレードはありませんが、下位のJLは、5速MT仕様で176万400円。「ジムニー」のXL(中間グレード)が158万2200円ということを考えると約18万円のプラスです。2018年7月に登録した場合の登録諸費用が約20万円と軽自動車よりも7万円高いことから合計で25万円ほど高くなります。

 維持費で高くなるものといえば、毎年の自動車税と車検時の重量税です。エンジンの排気量が660ccから1500ccへ2倍以上となる余裕のパワーと、AT車の場合ではジムニーシエラのほうがカタログ燃費が良く、使い方によってはさらに燃費に差が出ることを考えると検討してみる価値はあるといえます。

 カスタムしたい場合は「ジムニー」のXG。最初から充実した装備が欲しいなら「ジムニー」の上位グレードや「ジムニーシエラ」を選ぶと楽しいジムニーライフが送れるかもしれません。

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