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ホンダCBシリーズ いま、250と125で高い存在感! デザイン統一された理由は?

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ホンダCBシリーズ いま、250と125で高い存在感! デザイン統一された理由は?

■トップエンドモデルCB1000R譲りの台形フォルム

『CB』といえば、ホンダを代表するモーターサイクルですが、その最新版『CB250R』が5月22日に発売されました。その実車を目の当たりにすると、昔ながらの『CB』とは雰囲気が異なり、ずいぶんと現代的に洗練されていることがわかります。デザインを担当した鴫原 崇さん(本田技術研究所 二輪R&Dセンター)に、お話しを聞くことができました。

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 青木タカオ(以下:青木):凝縮感があって、力強いスタイル。4月に新発売した『CB1000R』と共通のイメージですね。

 鴫原崇さん(以下:鴫原さん):『CB125R』(3月発売)も含め、新しいCBシリーズとしてマスの集中化や軽量化を図った台形フォルムとなっています。

 青木:マスの集中というのは、つまり重いもの=エンジンやマフラーといったパーツを車体の中心に集中配置し、運動性能の向上を図るということですね。たしかに車体の前後や高い位置に重量物はなく、マフラーが極端に短く、テールセクションも見るからに軽そうです。

 鴫原さん:タンクシェルターも後方へ向かって絞り込まれ、立体感のあるフォルムとなっています。『CB1000R』ではアルミプレス製のラジエターシュラウドとサイドカバーを採用しましたが、『CB250R』と『CB125R』にも素材は樹脂で異なるものの金属質な表情を同じ部分に感じさせるよう演出しています。

 青木:ヘッドライトも『CB1000R』と似ていますね。原2クラスの『CB125R』にもLEDとは豪華です。

 鴫原さん:新しいCBシリーズを象徴するアイコンとして、ライトガイドを内蔵したラウンドシェイプを基本形としています。モチーフを同じにしたテールランプをシート後端にビルトインし、リアもシリーズ共通のデザインとしました。

 青木:運動性能の高さをコンパクトなボディが伝えていて、どこから見ても新しいホンダCBだってわかるスタイルを125、250、1000の3兄弟に共通で持たせたのですね。

 鴫原さん:はい。洗練されたプロポーションは、若い人にも好感を持っていただけるはずです。125や250でCBの良さを知ってもらって、いずれは『CB1000R』へステップアップしてくださったら嬉しいです。

■バイク本格デビューにうってつけの「CB125R」その理由とは

 バイクの免許がなくとも、排気量125ccまでなら乗ることができる原二免許(小型限定普通二輪免許)なら2日間で取得できるようになりそうな動きが今あります。2日間、つまり土日に教習所に通って免許を手にすることができるかもしれません。

 排気量125ccまでのバイクなら、維持費も圧倒的に安いのが魅力です。もし、クルマを所有していればファミリーバイク特約をその自動車保険に付帯でき、軽自動車税は年間2400円、自賠責保険も24ヶ月9950円と経済性に優れます。

■フルサイズだからステップアップもすんなりできる

 車体の基本構成を『CB250R』と共通化する『CB125R』は、ビギナーにもオススメしたいモデルです。スタイリッシュさもさることながら、ライディングを学んでいくにもうってつけと言えます。

 前後17インチの足まわりは「フルサイズ」と呼ばれ、つまり大排気量マシンと同じタイヤの大きさなのです。車格が充分にあって、その操作フィールは決してミニバイク特有のものではありません。エンジンも6速マニュアルミッションが組み込まれ、将来的に250ccや400ccのバイクに乗り換えても戸惑うことは少ないはずです。

 『CB125R』は、クラスを超えた装備の豪華さがあります。まずヘッドライトなど灯火器類がすべてLED式ですし、フロントサスペンションはスポーツバイクならではの倒立式フロントフォークです。

 フロントフォークは太い筒(アウターチューブ)と細い筒(インナーチューブ)に分かれていて、細い筒が太い筒の中に入り込んでいきますが、インナーチューブを上に、アウターチューブを下に配置する構造を「正立式フロントフォーク」と呼び、その逆にアウターチューブを上に、インナーチューブを下にするものを「倒立式フロントフォーク」と呼びます。性能面では倒立式が勝るでしょう。

 さらに、フロントブレーキが「ラジアルマウントキャリパー」なのも125ccクラスとしては異例です。一般的なキャリパーは、ブレーキディスクの回転方向に対して垂直にキャリパーのボルトがマウントされますが、これは放射状(ラジアル)にボルトをマウントすることからそう呼ばれ、高い剛性と制動力を発揮します。

 他にも分離加圧式のモノショックリアサスペンションやガルアーム形状としたスイングアームなど、高性能パーツを満載にしています。水冷4ストロークOHC単気筒エンジンは扱いやすく、手強さを感じることもないでしょう。

 かつての125ccクラスがエントリーモデルとして高く評価されたように、『CB125R』は再びその役目を再び担いそうです。

 各車両の価格は、『CB125R』44万8200円(税込)、『CB250R』50万3280円(税込)、『CB250R<ABS>』55万4040円(税込)です。

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