■なぜ登場した? スズキ新型「スーパーキャリイ」
スズキが軽トラックのキャビンとは思えない、ゆとりある室内空間を実現した新型軽トラックの「スーパーキャリイ」を登場させました。「キャリイ」よりもキャビンを後方に460mm拡大し、全高も120mmアップのハイルーフ仕様にしています。
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運転席はクラストップのシートスライド量180mmを実現。これは普通トラックのトヨタ「タウンエーストラック」のシートスライド量に匹敵するレベルです。
しかし大きなキャビンを持つ軽トラックは、ダイハツが「ハイゼットトラックジャンボ」として市場投入していました。やはり大きなキャビンの軽トラックは「キャリイ」ユーザーからの強い要望があったのでしょうか。新型「スーパーキャリイ」の追加について、スズキ広報に聞いてみました。
―――「キャリイ」に大型キャビンモデルを追加した意図は何ですか?
キャリイは1961年の発売以来、広い荷台、力強いエンジン、頑丈な車体が特長の軽トラックです。多くの個人商店や町工場、農林水産業等に従事するお客様の身近な働くクルマとしてご愛用頂き、累計約450万台を販売してきました。
その中でも「キャリイ」の強みである積載性に加え、「居住性・ゆとりある室内空間」を重視するお客様が増加していることから、商品ラインアップ強化を目的に追加しました。
―――トラックということで商用イメージですが、その他の活用シーンでも使えますか?
もちろん、仕事での使い方を主に想定して開発していますが、趣味なども含め多様に活用していただける軽トラックだと思います。
―――どんなユーザー層をターゲットに開発しましたか?
従来の軽トラックだと実現できなかった荷物が載せられる室内の広さと、乗用車のように快適な運転姿勢や乗り心地を求めるユーザーの方です。
―――「スーパーキャリイ」の乗用モデルも検討されていますか?
現段階では検討しておりません。
―――すでに「ターボ設定も欲しい」という声もユーザーからあるようですが検討はされていますか?
「スーパーキャリイ」もユーザーニーズに応えるカタチで投入しました。ターボモデルの設定なども、今後の市場の要望を含め検討させていただきます。
※ ※ ※
乗用軽自動車も背が高く室内空間が広いホンダ「N-BOX」のような超トールタイプが人気です。軽トラックの市場も「スーパーキャリイ」が新たに登場したことで、大型キャビンの軽トラックが人気となるのでしょうか。
スズキ「スーパーキャリイ」vs.ダイハツ「ハイゼットトラックジャンボ」という大型キャビン軽トラックの対決にも注目です。
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