現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマ好きが「昔のクルマのほうが良かった!」と懐かしむこと7つ

ここから本文です

クルマ好きが「昔のクルマのほうが良かった!」と懐かしむこと7つ

掲載 更新
クルマ好きが「昔のクルマのほうが良かった!」と懐かしむこと7つ

 クルマに乗せられているのではなく乗っている感があった昔

「昔はよかった」なんて、懐古主義のおじさんのような言葉だけは発したくなかったが、クルマに関しては、たしかに昔はよかった面がある……。改めて振り返ってみよう。

クルマだけでモテた時代があった! 昭和の鉄板モテクルマ3選

 1)昔のクルマは軽かった

 クルマは慣性の法則に支配されて動いているので、車重が軽いほど運動性能はいい。1980年代までは、1トンを切るライトウエイトなスポーツカーがたくさんあって、FC3S(マツダRX-7)でも1.2トンぐらいだった。軽いクルマは、「走る、止まる、曲がる」といった基本性能が全方面で有利なので、パワーはなくても楽しく走れたし、年数が経っても走りの“艶”がなくならない。

 2)昔のスポーツカーは安かった

 古いスポーツカーは、大衆車のシャシーにちょっと元気のいいエンジンを積んだだけというクルマが多かったので、車両価格が安価でタマ数が多かった。代表的なのが、トヨタ・カローラにDOHCエンジンを積んだ、レビン・トレノ。今は高値のAE86(ハチロク)だって、新車で160万円クラスからだった。日産180SXだって、FRのターボで180万円~だったし、マツダ・ユーノスロードスター(NA型)も200万円を切る値段。トヨタ・スターレットなども安かったし、中古車なら50万円以下で選べるスポーツカーが山ほどあった。

 3)FRが当たり前だった

 小型車にFFが普及してきたのは、80年代後半から。それまではFRが当たり前だったので、大衆車ベースのスポーツカーは、みんなFR。ランタボ(ランサーターボ)、スターレット、レビン・トレノ、セリカなど。シビック、シティなど、ホンダ勢が少数派のFFだった。

 4)車高やボンネットが低く、カッコよかった

 スタイルやデザインは主観の問題だが、昔のクルマのほうがノーズや車高が低く、見るからにスポーティなクルマが多かった。厳しい、「歩行者保護規定」が課せられている最近のクルマは、どうしてもボンネットやフェンダーまわりを薄くできない……。ピラーも細いし、リトラクタブルライトも珍しくなかったし。

 安全は確かに大事だし空力も重要なのだが、単純なカッコよさの追及&自由度は、昔のほうが上だったような気がする。

 5)自分でイジる楽しさがあった

 昔のクルマの構造はシンプルで、ボンネットを開けるとエンジンルームは割とスカスカ。メカにちょっと強い人なら、自分でメンテナンスしたり修理できる要素も多かった。それに比べ最近のクルマはボンネットを開けても、見えるのはエンジンカバーぐらい……。メカニカルな要素での楽しみは、かなり減少してしまったのではないだろうか。

 6)電子制御の影響が小さい

 ABSは別格として、電子制御の姿勢制御技術が当たり前になってくると、クルマとドライバーのダイレクトな関係が薄れてくるという問題も……。もちろん、電子制御のメリットも大きいので味付け次第なのだろうが、昔のクルマはもっとシンプルに楽しめた。

 7)「幸せコストパフォーマンス」が大きい

 昔のクルマでよかったのは、技術の進歩に対し、素直にワクワクできたこと。わかりやすいのはエンジンパワー。130馬力(L型)のC210日産スカイラインから、150馬力のDOHCのFJ20エンジンを積んだR30スカイラインが出たときは「おお~」となったし、ターボ化されて190馬力、205馬力になったときはニュースになった。

 NAだって、ホンダ・インテグラが1.6リッターで160馬力=リッター100馬力を達成したのも話題になったし、ガゼールターボが60タイヤを履いた、R32GT-Rで50タイヤ解禁、ファミリアがフルタイム4WDターボで速いなど、技術革新が日本中のクルマ好きをワクワクさせた。しかもそれらの最先端のクルマが、若者でも手を伸ばせば買えたのが大きい。

 平成元年(1989年)の大卒の初任給平均は160,900円。2017年は212,873円。それで、S13シルビアのターボが、当時新車で210万円。今ではハチロク・BRZで300万円クラス……。280馬力自主規制の上限=GT-R、NSX、Z、スープラ、RX-7あたりまでは、300馬力前後でとってもワクワクできたのだが、400馬力、500馬力、600馬力になったとしても、あのワクワクは……。

 もちろん今のクルマは非常に進歩しているし、安全で、細部までよくできている。しかし、その分、車重が重いし、価格も高い。その価格を、ワクワク感で割った「幸せコストパフォーマンス」で考えると、昔のクルマにかなり及ばないというのが現状なのではないだろうか?

こんな記事も読まれています

アウディの美点を「ギュッと凝縮」 更新版S3へ試乗 333馬力にトルクスプリッター 少し真面目すぎ?
アウディの美点を「ギュッと凝縮」 更新版S3へ試乗 333馬力にトルクスプリッター 少し真面目すぎ?
AUTOCAR JAPAN
日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは
日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは
Auto Messe Web
ルノーの名物イベント、今年は10月27日に決定! 「ルノー カングー ジャンボリー2024」開催概要を発表
ルノーの名物イベント、今年は10月27日に決定! 「ルノー カングー ジャンボリー2024」開催概要を発表
月刊自家用車WEB
宮田莉朋、無念のトラブルで勝利逃すも「全然ネガティブには思っていません」。原因はギヤボックス/ELMS第2戦
宮田莉朋、無念のトラブルで勝利逃すも「全然ネガティブには思っていません」。原因はギヤボックス/ELMS第2戦
AUTOSPORT web
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
AUTOSPORT web
800馬力のランボルギーニ「ウルスSE」は10種のドライビングモードで楽しめる! EVだけでも60km以上走れるクラス最速SUVです
800馬力のランボルギーニ「ウルスSE」は10種のドライビングモードで楽しめる! EVだけでも60km以上走れるクラス最速SUVです
Auto Messe Web
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
AUTOSPORT web
高速道路を走りながら「EV充電」現実に! 本線で「走行中給電」実証やります NEXCO東日本
高速道路を走りながら「EV充電」現実に! 本線で「走行中給電」実証やります NEXCO東日本
乗りものニュース
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
WEB CARTOP
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
Merkmal
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
GQ JAPAN
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
WEB CARTOP
[VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
[VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
レスポンス
3億円超のアルファ・ロメオの入手方法──新型33ストラダーレに迫る!
3億円超のアルファ・ロメオの入手方法──新型33ストラダーレに迫る!
GQ JAPAN
フェルスタッペン2位「今日のノリスは飛ぶように速かった」グリップに苦しみマシンにダメージも:レッドブル/F1第6戦
フェルスタッペン2位「今日のノリスは飛ぶように速かった」グリップに苦しみマシンにダメージも:レッドブル/F1第6戦
AUTOSPORT web
最高出力800PS、最大トルクは950Nm!ランボルギーニが初のプラグインハイブリッドSUV「ウルス SE」を発表
最高出力800PS、最大トルクは950Nm!ランボルギーニが初のプラグインハイブリッドSUV「ウルス SE」を発表
@DIME
【角田裕毅F1第6戦分析】“ベストなレースタイム戦略”で7位。メルセデスも寄せ付けない走りをHRC折原GMも高く評価
【角田裕毅F1第6戦分析】“ベストなレースタイム戦略”で7位。メルセデスも寄せ付けない走りをHRC折原GMも高く評価
AUTOSPORT web
後ろからドン!はずみでドン!ドン!「玉突き事故」は誰がどう悪くなるのか
後ろからドン!はずみでドン!ドン!「玉突き事故」は誰がどう悪くなるのか
乗りものニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

77.0154.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8325.0万円

中古車を検索
スターレットの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

77.0154.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8325.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村