自動車メディアは紙媒体、ネット媒体など数多くの媒体があります。そんな自動車メディアはかれこれ半世紀以上の時を経て成熟し、多くの読者の皆さんのご支持を集めてきました。しかし、ベストカーには「このままでいいのか!!」とか「いつまで同じことやってるのか」いう読者からの意見が電話やメールで届けられます。そこで今回ベストカー編集部がそのような意見をまとめ、たしかに反省しなきゃいかんな、ということを記事化しました。
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
2018年4月26日号
この響きに憧れた!! 時代の徒花スーパーチャージャーを積んだ名車たち 6選
■いつまで同じことやってるんだ!!
本企画の根底には、「マンネリ打破」という強い思いがあります。現代はメディア革命真っ只中。激動の時代に、自動車専門メディアは十年一日のごとく似たような評価、似たような表現を使っています。このままでいいのか!(いやよくない!!!)
そんな思いでお届けする当企画、例えばクルマを評価するときその評価はいろいろあるけど、いつまでたっても舶来崇拝主義のジャーナリスト、はたまた妙にドイツ車に甘い人など。
ドイツ車がどうしても優勢になりがちなメディア。しかし頑張っている国産車をいくら誌面で褒めても、なかなかその声は大きくならないのも事実だ
確かにドイツ車は機械的に優れているかもしれないけど、今じゃそれが至上主義ではないはず。なにより国産車だって負けていません。それにクルマにそこまで求めるかっていう評価もあるし、そんな論調で評価しなくてもいいんじゃないの、ってものまで見受けられる。
数号前の本誌で、最近の試乗記は読者の興味を引かない、クルマ雑誌はどうすればいいのか、という企画をお届けしたが、試乗記の人気が低迷してきたのには、評価の方向性にも問題があるのかもしれない。
そこで今回は業界の皆様に怒られるのを覚悟で、本誌がちょっと違うんじゃない、という自動車評論の論調をいろいろ集めてみた。
■「ものは言いよう」な表現を集めてみた
【国産車のハイオク仕様には文句を言うが、輸入車ハイオク仕様には文句を言わない】
これはあるあるですね。国産車がハイオク、というだけで「ユーザー軽視だ」とか糾弾する節はあり。しかし輸入車のハイオクには「たまにきず」程度な表現でそこまで糾弾しない。むしろ輸入車だから仕方ない、なんて思っているかも。でもそれってフェアじゃない!!
たとえばアウディQ2は1Lエンジンでもハイオク仕様だ。本国とのオクタン価の違いなどはあれど、ハイオク仕様に疑問がわかないのが不思議だ
【キープコンセプトの国産車は"華がない"だけど、輸入車には"伝統を重んじたモデル"という】
国産車がキープコンセプトでモデルチェンジすると代り映えがしないなんて表現があるものの、同じことが輸入車になると「変化しない美学」になってしまう。うーん……。
【レンジローバーなど英国高級車に乗ると"ジェントルマンになれるクルマたち"とか言う】
これはお洒落な記事に多いですね。ましてや現在の英国車はジェントルマンが作っているわけでもないし、お金を払えば買えるクルマなわけで。ジェントルマンになりたい、ならわかるけれど。
英国車に乗って紳士になれるのなら、プリウスにのったオーナーはみんなエコロジーなのか!?
【国産車では"振動が気になる"なのに輸入車では"鼓動が伝わってくる"】
いやー、これもありがち。ステアリングの振動まで指摘される国産車なのに、輸入車だと「エンジンのビートが全身に伝わるかのようだ」みたいに妙にポジティブになる。なぜだ。
■読者にはまったく真意が伝わらない表現たち
【クルマの評価基準になぜかドリフトが入る】
これはいろいろと意見はありそうだが、スポーツカーでもないクルマでドリフトをしても、そんなこと読者の皆さんやユーザーにとっては別世界のお話。まあ自己満足なんでしょうな。
ドリフトなどでスポーツカーの限界性能を追求する必要性は大きい。しかし乗り手によって限界までもっていけない場合も多いようだ
【スポーツカーでもないのにESPがカットできないと不満をいう】
どんなコンパクトカーでも電子制御を意地でも切ろうとする姿勢は疑問符が。電子制御になにか恨みでもあるのだろうか。「素の挙動を知りたい」という記事も多いが、それは一般ユーザーの使い方との乖離がみられる部分。
【"国産車とは文化が違う"などという発言をしてしまう】
文化が違うのは当然のこと。それはドイツに軽自動車がないことと同じだ。しかしどうも国産車を悪くいうために、理想化された欧州車の文化が創造されているような気もする。
国産車とはいえ海外開発、海外生産の車種も多い。しかしどうやら文化が違うという言葉は魔法のようだ
【デザインのダサいクルマに対して"好みの分かれるところ"という】
妙な気遣いなのかデザインだけは読者に丸投げ。そこもズバッと「ダサい」といってほしい。実際に好みの分かれないクルマも数多くあると思うがどうだろうか……。
振り返ってみると担当もなんどか使ったことがあるような表現もあったが、書き手の潜在意識や、どこかで常に「〇〇のほうが走りがいい」なんて思っているのかもしれない。
本当にこれでいいのでしょうか。どんなクルマだって公平に評価したほうがいいし、上から目線で評価をするのもやめにしたい。
本誌としてはここで紹介しているような論調が繰り広げられないように、自戒を込めて特集しましたが、これからもどうすれば自動車の試乗記が面白くできるのか、日々探求していきますので、読者のみなさまよろしくお願いいたします。
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