日産が電気自動車「リーフ」の再生バッテリーの提供を始めることを発表しました。使用済みバッテリーを再利用することで、大幅に安い価格が実現します。今回提供が始まるのは24kWhタイプで、価格は30万円。新品は65万円なので半額以下。性能は電力容量計で“12セグメント中10セグメント以上”が保証されます。
このバッテリー再生事業を手掛けるのが、初代リーフが発売された2010年に住友商事と合弁で設立した、リチウムイオンバッテリーの再利用(Reuse)、再販売(Resell)、再生品化(Refabricate)、リサイクル(Recycle)を目的とする関連会社の「フォーアールエナジー」。福島県双葉郡浪江町に再生工場がオープンしたことで、いよいよ本格的なリサイクルが始まります。ちなみに3月23日金曜日には浪江町の街灯に、リーフの使用済みバッテリーを再利用した「THE REBORN LIGHT」も発表されていました。
工場に持ち込まれた使用済みバッテリーは48個のモジュール毎に性能を3段階にランク分けされます。リーフの再生バッテリーは状態のいいモジュールを使って組まれるとのこと。バッテリーの性能チェックに10日~2週間近く掛かかる日産の精密診断方式に対して、フォーアールエナジーの新方式は4時間で大まかに判定が可能というのも、再生事業を可能にした理由のひとつだとか。
震災からの復興を目指す浪江町が整備する企業立地の第1号が本工場というのも、ちょっと象徴的な話ですね。
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