ホンダは2017年12月27日、2017年11月度の四輪車の生産・販売・輸出実績を発表した。
■生産
11月は前月までと同様、国内生産が減少、海外生産が増加という傾向となった。まず国内生産は78,879台で、前年比は96.8%。減少は3カ月連続となり、これにより1月からの累計台数も740,742台、前年比99.8%と、100%を割り込むことになった。
それに対し海外生産は、11月実績が402,990台で11月単月としては過去最高を記録。前年比は106.8%で7カ月連続しての増加となっている。1月~11月累計も4,067,775台で、前年比105.7%と高水準だ。
海外生産の内訳を眺めてみると、北米がやはり11月単月として過去最高の159,394台を生産し、前年比は100.6%。米国だけで見れば101,417台で、前年比は98.9%と2カ月ぶりの減少となったが、これはほぼ前年並みと見ていい数字だ。
欧州は16,227台。規模こそ小さいものの前年比は116.3%で、16カ月連続での増加となっている。
そしてさらに好調なのがアジアだ。アジア全体の212,532台は、すべての月を通して過去最高で、前年比は111.9%。38カ月に渡って増加を続けていて、1~11月累計も2,029,969台で前期比115.3%を記録している。
このうち中国は11月実績が141,746台となり、これもすべの月を通して過去最高。前年比107.1%は30カ月連続の増加だ。
■国内販売
国内販売については、届出車名別1位のN-BOXに牽引された届出車の販売が好調を続けている。11月に販売された届出車は29,542台だが、そのうちの20,992台がN-BOXなのだから、まさに屋台骨の車種といったところ。N-WGNも4,537台で、届出車名別10位に入っている。
届出車の11月国内販売実績の前年比は111.6%。これは3カ月連続の増加となった。また1~11月累計は316,874台で、前年比は106.6%となっている。
登録車の国内販売の11月実績は31,173台で、前年比は98.4%。3カ月連続で減少していることから、このところやや低調のようにも見えるが、販売台数自体が3万台を超えていることを考えれば、そう悪い実績ではないのだろう。1~11月累計の前年比が、ほぼ100%の99.9%となっていることからも順調さが伺える。
登録車名別3位のフィットの販売台数は9,217台。定番車種の役割は十分に果たしているといっていいだろう。
総合計は60,715台で、これは前年比104.4%。5カ月連続増だ。
■日本からの輸出
輸出は全体的に見れば相変わらず減少傾向を続けていて、11月は9,080台が輸出され前年比は73.5%。北米の減少が大きくなっている。
一方、欧州向けに関しては、11月は4,610台が輸出され、前年比は165.3%を記録している。これは6カ月ぶりの増加となった。
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