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クルマにオプション設定されているエマージェンシーキットの中身と使い方とは

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クルマにオプション設定されているエマージェンシーキットの中身と使い方とは

 いざという時のために覚えておきたい

 万が一の事故や故障・災害等に対応できるキットとして、新車購入時のオプションに設定されているエマージェンシーキット。メーカーごとに、キットの中身にも違いがあるので、一度中身を確認しておくといいだろう。

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 標準的なキットの中身は、三角停止表示板、タイヤ止め、工具セット、蛍光安全ベスト、LED発電ライト、作業用手袋といったところ(およそ1万円)。輸入車などもう少し高価なオプションだと、上記の内容にプラスして、ブースターケーブルや、牽引ロープ、ヒューズのセット、ベルトカッター付ガラスハンマーなどのレスキューツールなどが入ったタイプもある(こちらはおよそ2万円)。

 正直、別々に買い揃えたほうが安く済むような気がしないでもないが、内容としては、このぐらいのものを常時積んでおいたほうがいいのは確か。これらのツールの使い方もせっかくなので復習しておこう。

・三角表示板

 事故や故障でクルマが動かなくなってしまった場合は、できるだけ路肩に寄せて、ハザードを点滅。上記の蛍光安全ベストを着用し、同乗者とともにガードレールの外に避難して、三角表示板を組み立て、クルマから50m以上後方に置く(見通しが悪い場合、さらに後方に)。風で倒れないように、角度や向きにも気を配ろう。

・タイヤ止め

 ジャッキアップや坂道に停車するときは、事故防止のためにタイヤ止めをかける。ジャッキアップの場合は、ジャッキを当てる対角線のタイヤにかけるのが基本。

・車載工具

 車載工具はドライバーにせよ、ジャッキにせよ、組み合わせて使うことが多い。これは実際手にとって、使い方を確認しておく必要がある。どんな工具が入っているかも一応再チェックしておこう。

・蛍光安全ベスト

 事故や故障でやむを得ず、路上でクルマから降りる際は、蛍光安全ベストなどを着て、後続車から自分の存在を認識してもらいやすいようにすると、より安全だ。

・LED発電ライト

 発電機能がついているので、電池の消耗の心配がなく、側面のハンドルを回せばすぐにチャージされて使えるようになるので重宝する。発炎筒の代わりに、LED非常信号灯がエマージェンシーキットに入っているクルマもある。

・作業用手袋

 事故や故障時には何かと重宝するもの。走行直後、エンジン周辺はもちろん、タイヤやホイールも熱くなっているので、クルマを触るときは火傷防止のためにも積極的に手袋をしよう。

・ブースターケーブル

 バッテリーが上がったクルマを始動させるのに必要。(1)バッテリーの上がったクルマのプラスに赤コードをつなぐ。(2)赤コードの反対の口を救援車のプラスにつなぐ。(3)救援車のマイナスにつなぐ。(4)バッテリーの上がったクルマのマイナス(できれば端子ではなくエンジンの金属部分)につなぐ。エンジン始動(外し方は、上記の逆の手順)。

・牽引ロープ

 脱輪したり、雪道や泥などでスタックしたら牽引ロープの出番。バンパー裏側の牽引用フックに、牽引ロープのフック、もしくはU字の金具をひっかけて使う。バンパーの端に四角い蓋があり、その裏に牽引フックが隠れているクルマもある。牽引フック以外の場所に牽引ロープをひっかけるとバンパーや車体を傷めることもあるので要注意。取扱説明書で牽引フックの位置を再確認しておこう。

・ベルトカッター付ガラスハンマー

 水没その他で、ドアが開かなくなり、ガラスを割って脱出するときに必要になるのがガラスハンマー。フロントガラスは安全ガラスになっているので、使うときはサイドガラスを割るというのが非常に重要。またガラスの隅を叩いたほうが割りやすいというのも覚えておこう。

 またシートベルトが外れなくなったときは、ベルトカッターにベルトを挟んで切断して脱出する。

 このベルトカッター付ガラスハンマーは、トランクに置いておいても意味がないので、必ず車内に常備するのが肝心だ。いずれにせよ、備えあれば憂いなし。いざというとき宝の持ち腐れにならないように、エマージェンシーキットの保管場所と中身、そしてその使い方は、ときどき再確認しておいたほうがいいだろう。

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