12月5日、横浜ゴムは新商品発表会を都内で開催し、オールシーズンタイヤや、市場でシェアを拡大するSUV向けのタイヤなど、4つの新商品をお披露目しました。
今回発表されたのは、オールシーズンタイヤの「ブルーアース 4S AW21」、SUV向けの「ブルーアース XT AE61」と「ジオランダー CV G058」。さらに、バン用の「ブルーアース Van RY55」の4つです。なお、上記に加え軽自動車向けオフロードタイヤである「ジオランダー M/T G003」と「ジオランダー X-AT」には新サイズが追加されました。
中でも注目は、満を持して市場投入されるオールシーズンタイヤ「ブルーアース 4S AW21(以下ブルーアース 4S)」。さらに、クロスオーバーSUV向けの「ブルーアース XT AE61(以下ブルーアース XT)」と「ジオランダー CV G058(以下ジオランダー CV)」です。
■コンセプトは”雪に強いオールシーズンタイヤ”
ここ数年、日本でも徐々に認知が広まっているオールシーズンタイヤ。突然の降雪にも対応できる安心感や、交換の手間やコスト、保管場所を節約できることがユーザーに受けているようです。
市場では後発にあたるブルーアース 4Sは、同社のグローバルブランドである「ブルーアース」の名を冠し、4Sには、4つの季節を1つのタイヤで対応できる”4シーズンズ”の意味が込められています。
商品コンセプトは”雪に強いオールシーズンタイヤ”。同社のスタッドレスタイヤ「アイスガード」シリーズで培ったスノー路面に対する技術と、ブルーアースシリーズで培ったドライ路面に対する技術が投入されています。
中でも、「V字ダイバージェントグルーブ」と各ブロックに配された交差溝(「クロスグルーブ」)を配したパターンデザインの採用により、溝・サイプのエッジ量は同社のサマータイヤ「ブルーアース GT AE51」比で+67%アップ。雪を踏み固めて抵抗を増やす雪柱せん断力と、ブロックの角が雪を引っかくことで生じる抵抗(エッジ効果)を増やし、雪上性能を高めています。スノーフレークマークも獲得し、冬用タイヤ規制下での走行も可能です。
商品ポジショニングとしては、凍結路~圧雪・シャーベット路は「アイスガード」シリーズ、0℃以上の圧雪・シャーベット路~ウエット路~乾燥路はブルーアース4S、ウエット路~乾燥路はサマータイヤがカバーするとのこと。守備範囲の広いブルーアース4Sですが、他メーカー同様、凍結路の走行に適さないので、0℃以下の凍結路面を走るかどうかが選ぶときのポイントになるでしょう。
なお、横浜ゴムの調査によると、首都圏の降雪日数は年間平均10回程度とのこと。スタッドレスタイヤの購入と、交換の手間やコストを省きながら突然の雪に備えたい非降雪地域のユーザー、さらには季節外れの雪にも備えたい降雪地域に住むユーザーの夏タイヤとして、新たな選択肢が加わりました。
●ブルーアース 4Sのタイヤサイズ(全19サイズ)
・インチ:14~19インチ
・幅:175~235mm
・扁平率:45~65
・速度記号:T~W
※発売日:2020年1月9日
■SUV向け2モデルを新たに投入
現在のSUVの市場シェアは20%程度となっており、2019-2020年日本カー・オブ・ザ・イヤーはトヨタ「RAV4」が、2018-2019年はボルボ「XC40」が獲得するなど、すっかり市民権を獲得しているこのジャンル。そんなSUV市場に新たに投入されるのが、ブルーアース XTとジオランダー CVです。
まずブルーアースXTですが、こちらは市街地や高速道路などがメインターゲット。XTには”クロスオーバー・ツーリング”の意味が込められています。オンロード走行が主体となってくるため、ハンドリングやウエット性能、静粛性やロングライフ、低燃費性能に力が入れられています。
特にウエット性能に関しては、4本のストレートグルーブやインサイドナローグルーブの採用などにより、全サイズでJATMAラベリングの最高グレード「a」を獲得。SUVに乗っているけれど、街乗りや高速道路が中心。ハンドリングや静粛性、低燃費性能も妥協したくない、そんなユーザーに向けたタイヤに仕上がっています。
●ブルーアース XTのタイヤサイズ(全18サイズ)
・インチ:16~20インチ
・幅:215~235mm
・扁平率:50~70
・転がり抵抗性能:A
・ウェットグリップ性能:a
続いてジオランダー CVですが、こちらは同社のオフロードタイヤブランドである「ジオランダー」を冠するマッド&スノー(M+S)規格のタイヤ。「ジオランダー SUV G055」の後継商品に当たります。
M+Sタイヤというと、ゴツゴツとした見た目から乗り心地や静粛性が悪そうな印象ですが、ジオランダー CVはサマータイヤに近いトレッドパターンが特徴です。サイドにはブラックレターのデザインを採用し、横浜ゴムの低燃費性能の証である「BluEarth」マークも入るなど、最新のSUVに合わせた落ち着いたイメージに仕上がっています。
横浜ゴムの発表によると、ロードノイズ(騒音エネルギー低減率)は従来比で-34%低減したとのこと。ウエットブレーキ性能も、100-0km/h制動で12%向上し、M+Sタイヤの弱点である静粛性や乗り心地を向上させながらウエット性能も高め、それでいて耐摩耗性や浅雪での性能も確保しています。
キャンプなどのアウトドアで時々オフロードも走るけど、オンロード走行が中心で静粛性やウエット性能も犠牲にしたくない、そんなユーザーにぴったりのタイヤかもしれません。
●ジオランダー CVのタイヤサイズ(全32サイズ)
・インチ:15~20インチ
・幅:165~245mm
・扁平率:50~80
※2020年2月から順次発売予定
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