80年代をテーマにした企画展では多くの人が懐かしむ姿も
4月5日~7日の3日間、今年で4回目の開催となる「AUTOMOBILE COUNCIL 2019(オートモビルカウンシル)」が千葉県・幕張メッセで行われ、昨年の来場者数を上回る3万4692人が会場を訪れた。
ヒストリックカーって何? クラシックカーとの違いはどこにあるのか
会場は国内外の名車展示に加え、ファッションやドライビンググッズ、時計なども展示・販売され、自動車趣味人が集う“春のクルマ宴”を楽しめるような「PRECIOUS SPRING TOWN」をコンセプトに展開された。
今回の特別展示として「自動車が与える夢、自動車が持つタイムレスな美」をテーマに、主催者側がセレクトした60年代から70年代に生産されたイタリアのカロッツエリア(ボディ架装メーカー)の手がけた3台が入り口に展示されていた。
ピニンファリーナのレオナルド・フィオラヴァンティによるロングノーズ・ショートデッキデザインが特徴的なフェラーリ365GTB/4デイトナを筆頭に、のちにランボルギーニ・カウンタックも手がけたベルトーネに在籍していたマルチェロ・ガンディー二の手によって生み出されたランボルギーニ・ミウラP400S。
そしてイタリアを代表する天才デザイナーであるジョルジョット・ジウジアーロがギア時代にデザインしたマセラティ・ギブリ。3車3様の妖艶なボディワークに、訪れた来場者たちのほとんどが足を止めカメラを向けるなど、その人気ぶりは半世紀を過ぎる今でもいまだ色褪せていない。
自動車メーカーからはトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバル、レクサスが各々のテーマに沿った名車を展示。とくに5社共同展示の「百花繚乱80’s」コーナーでは、日産フェアレディZ、ホンダ・シティカブリオレ、スバル・アルシオーネ、スバル・レガシィツーリングワゴン、トヨタ・カリーナED、トヨタMR2、レクサスLS400といった80年代に一世を風靡したモデルを披露した。
来場者は展示された懐かしいモデルと当時の自分を重ね合わせるかのように鑑賞する風景があちこちで見受けられた。日本独自の自動車文化を次代に伝えていくためにもこの「オートモビルカウンシル」は、色褪せることのないヘリテージカーを誰でも身近に感じ楽しめるイベントとして、さらに育っていくことを期待したい。
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