はじめに
読者諸兄のお怒りはもっともだ。腹立たしいまでに大きく重いカリナンも、SUVを渇望する市場への迎合といえるだろう。とはいえ先例をみる限り、超プレミアムブランドの世界では、いかなる強豪よりもロールス・ロイスが確固たる地位を築いている。
1914年から、シルバーゴーストのシャシーがベースの装甲車は、ヴィッカーズの303口径水冷マシンガンを積み、第一次大戦へ出征。12両を1個中隊として、欧州戦線のみ成らず、中東にまで配備された。
かのアラビアのロレンスことT.E.ロレンスがオスマン帝国軍に勝利した際にも活躍。7.5Lエンジンを積む、お世辞にも美しいとはいえないその4.7tのマシンを、彼は「ルビーよりも価値がある」と評した。その後もさまざまなかたちで、戦うロールスは1941年まで戦地を駆け回り続けた。
創業からこの参戦に至る間にも、ロールス・ロイスのクルマはしばしば、今でいうところのSUV的な使われ方をされてきた。ラグジュアリーで信頼性が高いことは当然とみなされたが、それを極端な悪路でも求められたのだ。
シューティングブレークタイプのボディを製作し、特権階級のオフロードアクティビティを自動車の面でサポートしたこともある。ハンティングに興じる欧州の上流階級は、地面との大きなクリアランスと広いキャビンを求めた。
また、とあるインドのマハラジャがオーダーした1925年型ファントムは、ハイトのあるタイヤを履かせ、サーチライトを据え付け、リアバンパーに象撃ちライフルを積めるようにしたものだった。
たしかに、いまのロールスもそうした注文を受ける場合はあるが、喜んで受注しているとは思えない。しかし、それでも6.75Lエンジンを積む2.7tのカリナンはそうした実用重視の血統を、真に引き継ぐものだ。
たとえそうはいえないものだったとしても、経営陣はSUVの投入を、自社にとって比べるもののない賢明な選択肢だと考えたに違いない。なんといっても、ベントレーではベンテイガの販売台数が他モデルの合計をたちまち上回り、ランボルギーニはウルスの投入初年度に出荷台数が倍増したのだ。
はたしてカリナンは、そうした目覚ましい成功を、至高の高級車ブランドにもたらすポテンシャルを秘めているのか。ロードテストによって明らかにしてみたい。
意匠と技術 ★★★★★★★☆☆☆
ロールス・ロイスは、貴族主義な魅力と、これみよがしな下品さの境界線を踏み外さず、しかも上品さを兼ね備えたクルマづくりで、素晴らしい歴史を築いてきた。ところがカリナンでは、そのヴィジュアル面の繊細なバランスが失われてしまった。
エクステリアのキーとなるのがプロポーションだ。全長は5.34mで、全幅は2mと、ファントムVIIIより短く狭い。しかし、ルーフラインは長く伸び、1.82mもの高さがある。
ロールス・ロイスには、誰もが味わい深いと思うようなデザイン言語が必須だ。そこが重要なのだが、カリナンのプロポーションは、その限界を超えてしまった。
今回のブラックバッジ仕様は、赤いブレーキキャリパーやブラッククローム仕上げのスピリット・オブ・エクスタシー、ダークカラーのパンテオングリルといったスポーティなアイテムを装着。それらは、先に受けた印象を確固たるものにするだけだ。
ロールス・ロイス初となる四輪駆動モデルのメカニズムは、デザインよりも真価のわかりやすいものだ。6.75LのガソリンV12ツインターボは、標準仕様では571ps/86.9kg-mを発生するが、ブラックバッジは599ps/91.8kg-mまで増強される。
駆動方式は前後トルク配分50:50の4WDで、ZF製の8速AT、強化版のプロペラシャフトとドライブシャフトを介して四輪へ怪力を送り込む。ブラックバッジ専用チューンで、スロットルレスポンスも鋭さを増している。
シャシーはアーキテクチャー・オブ・ラグジュアリーと銘打たれた、ファントムVIIIで導入されたオールアルミのスペースフレーム。それをベースに設計を見直し、量産ロールス史上初のテールゲートが与えられた。アクティブ4WSや、48V電源で駆動するアクティブアンチロールシステムも備わる。
サスペンションも、専用アクスルに合わせて再設計。フロントは新型のダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンクだ。既存の自動車高調整式エアサスペンションにはボリュームの拡大されたエアストラットを追加し、オフロードでの衝撃吸収能力向上を図った。また、電子制御エア圧縮システムは、ダンパーないの空気圧を高め、トラクションを失ったタイヤを路面に押し付けることもできる。
ブレーキペダルの効きはじめるポイントは手前に引き上げられ、ペダルフィールは高速走行時にも自信を持って踏めるよう再チューン。ブレーキの冷却性能も高められた。
それらにも増して注目すべきは、これが実測2739kgもあるクルマだということだ。超ラグジュアリークラスにおいても、かなり重い部類に入るといえる。
だがしかし、この愚かなほどの肥満ぶりを非難する前に思い出してほしい。2年前にテストしたファントムは、これより41kg重かったことを。
内装 ★★★★★★★★★☆
初めて乗り込む際には、カリナンがそれほど背の高いクルマに思えないが、これはロックを解除してドアを開けると、車高が自動的に40mmダウンするからだ。
観音開きのドアは引いてみると重いが、インテリジェントヒンジステイが止めたところで開き具合をキープしてくれる。乗り込んで間近のボタンを長押しするか、ショーファーが外からキーレスボタンを押すと、ドアは自動で閉まる。
室内は前後ともファントムほど広々とはしていないし、テスター陣の中には後ろヒンジドアは後席の乗降性を妨げるという声もあった。だが、どちらも不満を訴えたいほどの問題ではない。
テスト車のキャビンは、一般的な大型5座SUVのように分割可倒式リアシートを備え、荷室を広げることもできるラウンジシート仕様だ。電動シートバックは完全に平らな状態に格納され、これも電動式の荷室フロアを上げるとフルフラットの積載スペースが手に入る。
このほか、よりロールス・ロイスらしい独立4座も設定される。そちらの後席は左右独立の電動調整シートと固定式のセンターコンソールやリアバルクヘッドのパーティションを備える。
こちらはラゲッジルームとキャビンを隔離することで、室内のリファインぶりを高める。また、特に寒い地域で問題になる、荷室を開けた際にキャビンの平穏が無駄に乱される状況も防ぐことができる。
ドライビングポジションは、SUVらしく高い視点で、ロールス・ロイス品質の豪華絢爛さとセンスに包まれる。ファントムは大きくて地上高もあるリムジンで、ルーフとヒップポイントも高いが、それを20cm少々高い位置へ引き上げたカリナンは、見晴らしのよさを加えたが、ロールスのインテリアでおなじみの見目麗しいテーマはそのままだ。
ブラックバッジならではの変更点には、意外性はないが魅力的な鏡面仕上げのカーボンパネルがある。ロールスがテクニカルカーボンと呼ぶものだ。また、アナログとデジタルの混在するメーターパネルには、赤い針が与えられた。
ロールスとしてはこれくらいが望ましいくらいの上品さだが、カリナンのキャラクターを考えると物足りないかもしれない。もっと威勢のいいムードを求めるなら、フォージイエローという黄色いレザートリムが選択できる。われわれとしては、正気では選ばないと思わずにいられないが。
走り ★★★★★★★★★☆
570ps級のロールス・ロイスを2割増しで売るのに、どれくらいパワーアップすれば価格を正当化できるか、その答えを明確にするのは簡単ではない。
あまり速くなった気がしなければ、オーナーは、たとえショーファードリブンであっても財布の紐を緩めないだろう。とはいえやり過ぎれば、懐の広いスムースなラグジュアリーさを破綻させる恐れがある。そうなっては、ロールスとしては本末転倒だ。
当然ながら、おそらくロールスは、その点を慎重すぎるほどに選択したはずだ。この現時点でもっとも大きく強力なブラックバッジであってさえだ。
このカリナンのエンジンサウンドは、普通に走っている限りは、高級車らしく上品で控えめだ。コラムマウントのシフトセレクターにあるローボタンを押すと、スポーティな唸りはごくかすかに聞こえるのみ。すぐそばで軽くモディファイしたホットハッチがアイドリングしていたら、ほとんどかき消されてしまうくらいだ。
踏みはじめのレスポンスは独特の穏やかさがある。まるで、急ぐことはロールス的になにより下品なことだといわんばかりだ。ゼロスタートでベタ踏みしても、走り出しの数mはどこまでもスムースで落ち着いたものだ。
ところが、さらに先へ進むと、加速力が高まりはじめる。まるで、エアバスA380のテイクオフを思わせるほどだ。
0-97km/hは5秒以下で、48-113km/hはたったの4.2秒。2018年にテストしたファントムを凌ぐ数字だ。
スタンディングスタートでは、最新のベンテイガ・スピードならもっと速いはずだし、実際にウルスはもっといいタイムを出している。それでも、カリナンの速さとシームレスさのコンビネーションは凶暴さを感じさせず、ライバルたちとはまったく異なるものだ。
追い越し加速でのレスポンスもプログレッシブ。手動変速の手段がないので、急加速をする唯一の方法は、トランスミッションのローモードを選択することだ。そうすると、右足の踏み込みへの反応は確かにクイックさを増すが、カリナンの優れた性質をややたわめてしまうようにも思える。
スポーティさを増すこともない。SUVでなくても、ロールスにそれを望むことはないだろうが。それでも、ブラックバッジの立ち位置を考えれば、ピースが抜け落ちたパズルのような印象は拭えない。
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
インフォテインメント
このカリナンは、ロールスの親会社であるBMWの最新インフォテインメントシステムであるID7の採用を、わずかな差で見送ったに違いない。
とはいえ、このクルマに搭載されたシステムは上々の出来栄えだ。もし可能だったとしても、ロールスがより新しいシステムの機能のいくつかを導入していたかは議論の余地がある。それでも、若くてハイテク慣れしたユーザーが見れば、ちょっとケチったのではないかという声も上がるかもしれない。
このクルマのシステムは、スマートな見栄えで使いやすい。iDrive式のロータリーコントローラーか、これまでのロールスには装備されなかったタッチパネルのいずれを使ったにしてもだ。
ボイスコントロールは、住所を頭から読み上げるようなあまり直感的ではない入力を求めるところがある。そのほかの点では、上々の機能ぶりだ。
スマートフォンのワイアレス充電は標準装備で、ミラーリングも無線接続でできる。テスト車に装備されていたロールス・ロイス・ビスポークオーディオシステムは、アンプレベルは不明だが、サウンドにはすばらしい出力と鮮明さがあった。
燈火類
今日のLEDライトの水準に照らしても一級品といえるのは、BMWのレーザーライトテクノロジーの恩恵。ハイビームの照射範囲はとんでもない広さで、アクティブビーム機能もエクセレント。
ステアリングとペダル
理想的な配置のペダルは、SUVらしくやや寝かされ気味。その周囲の空間は広大だ。ステアリングホイールも、コラムの調整幅も大きい。
操舵/安定性 ★★★★★★★★☆☆
ほとんどの部分で、カリナン・ブラックバッジのハンドリングは、大柄なロールス・ロイスに予想する通り。運動性のポテンシャルのみを除けば、鋭い走りに驚かされるようなクルマではない。スタビリティとボディコントロールそのものは、スピードを出したい気にさせるものだ。
ほとんど接地面まで、実にシンプルでゆったりした動きのクルマで、目指す走りはライバルたちが見せるバーサティリティやグリップ性能ではなく、どこまでもラグジュアリーなところにある。スポーティさは、スパイス程度に利いていればいいのだ。
重さや大きさは明らかだが、ステアリングはヘヴィではなく、中立付近は穏やかでスロー。それにより、クルマは思い通りのコースを通すことができる。その正確さは、長きにわたりロールスを特徴付けてきた要素だ。また、方向を変える動きは、ある程度までは穏やかだ。
サスペンションはターンインに合わせて多少のロールを受け入れるが、ステアリングを4分の1ほど切るまでは快適な角度に抑えられる。タイトコーナーのアペックスを抜けようとした際の舵角がそれくらいだ。
しかしそこでは、カリナン・ブラックバッジのシャシーが、注意深く隠していた最後のボーナスを与えてくれる。さらなるコーナリングの追い込みとアジリティをみせるのだが、これは四輪操舵システムが最後の力を振り絞ったか、前輪がもたらす加速力のおかげだろう。
理由はどうあれ、このロールスは絶対的に必要となるまで運動性の爪を隠し続け、ステアリングを動かしたり、乗り心地が上下にそわつくたびにそれをちらつかせるようなことはない。
垂直方向のボディコントロールは、かなりソフトでおおらかだが、速度を上げるか、地形が複雑になるか、もしくはその両方が起こるにつれ、すばらしい本源的な安定感を発揮する。まるで、ダンパーがこれ以上は無理だと言っているかのように。そして、それはむしろ好感が持てる。
快適性/静粛性 ★★★★★★★★☆☆
ロールス・ロイスに関係する専門用語を列挙するなら、真っ先に近い段階で静粛性が出てくるだろう。カリナンも、まさしくそれを備えている。
113km/hで61dBというのは、よくあるチャーチのような静謐さなどというものではない。御影石に覆われた地下室の、さらに2mほど下に埋められた無響室といった趣だ。
対するベントレー・ベンテイガは65dBだった。それでも十分すぎるほど静かだが、それでも数字で見ればロールスより劣る。
とりわけ、奮闘する巨大なエンジンの発する音はみごとに圧し殺され、タコメーターに目をやらなければ、低負荷時の滑るような走りはEVかと思わされるほどだ。
高い着座位置は、ライバルよりもラウンジ的で、スポーティでないことはこのクルマに合っているが、フラットなシートにもっと横方向のサポートとしなやかさがあればなおよしといったところだ。その点では、いまでもベントレーの方が一枚上手だ。
だが、もっとよければと願わずにいられないのは乗り心地である。SUVとしては、走行中に背の低いロールス・ロイス的な波長の大きい優雅な乗り味をうまく再現しているが、エアサスペンションは路面の小さな波打ちに苦心することもあり、街乗りの速度域ではバンプの衝撃を打ち消しきれない。
それは、この手のクルマではお決まりの不満だが、どうやらロールスでさえ巨大で重いホイールや、頑丈で地上高もトラベルもたっぷりとったサスペンションの問題を解決することは難しかったようだ。
購入と維持 ★★★★★★★★☆☆
偉大なるファントムは、ベントレー・ミュルザンヌやメルセデス・マイバッハS650に比べはるかに高い価格を正当化している。しかし、われわれとしては、このカリナンはそこまで説得力があるとは思えない。
26万4000ポンド(約3696万円)からという値付けは、W12のベンテイガより10万ポンド(約1400万円)ほど高く、それもオプションを付ければすぐに跳ね上がる。それでも、ファントムよりは逆に10万ポンドほど安いが。
いずれにせよ、コストはロールスを買おうという顧客にとっての問題とはなりそうもない。実用面でいえば、カリナンは超高級車クラスのライバルと同等だ。
ツーリング燃費が8.4km/L、燃料タンク容量が90Lということは、航続距離は750km以上という計算になる。ロンドンからフランクフルトまで、ノンストップで十分に走り切れるわけだ。
しかし、現実的なテストは、街乗り中心のオーナーなら4km/Lを切ると覚悟しておいたほうがいいことを示唆する。それでも、満タンで350km以上は走れるのだが。
メンテナンスは、毎年のオイル交換を別にすれば、センサーが問題点を検知し、状況に応じて推奨してくれる。
スペック
レイアウト
カリナンのプラットフォームは、グッドウッドのアーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー。V12ターボをフロントに縦置きし、その直後に8速ATを接続する。
ロールス・ロイス史上初の四輪駆動で、サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンク。テスト車の前後重量配分は実測値で51:49だった。
エンジン
駆動方式:フロント縦置き四輪駆動
形式:V型12気筒6749cc、ツインターボ、ガソリン
ブロック/ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ89.0×90.4mm
圧縮比:10.0:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:599ps/5250~5750rpm
最大トルク:91.8kg-m/1700~4000rpm
許容回転数:6000rpm
馬力荷重比:225ps/t
トルク荷重比:34.6kg-m/t
エンジン比出力:89ps/L
ボディ/シャシー
全長:5341mm
ホイールベース:3295mm
オーバーハング(前):910mm
オーバーハング(後):1136mm
全幅(ミラー含む):2180mm
全幅(両ドア開き):4060mm
全高:1823mm
全高:(トランクリッド開き):2220mm
足元長さ(前):最大1140mm
足元長さ(後):最大960mm
座面~天井(前):最大1060mm
座面~天井(後):最大980mm
積載容量:600L
構造:アルミニウム、スペースフレーム
車両重量:2660kg(公称値)/2739kg(実測値)
抗力係数:0.36
ホイール前/後:9.0Jx22/9.5Jx22
タイヤ前/後:255/45 R22 Y XL/285/40 R22 Y XL
コンチネンタル・コンチスポーツコンタクト5
スペアタイヤ:なし(ランフラット)
変速機
形式:8速AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:5.00/10.6
2速:3.20/16.4
3速:2.14/24.6
4速:1.72/30.6
5速:1.31/40.2
6速:1.00/52.8
7速:0.82/64.2
8速:0.64/82.4
最終減速比:2.813:1
燃料消費率
AUTOCAR実測値:消費率
総平均:6.6km/L
ツーリング:8.4km/L
動力性能計測時:3.2km/L
メーカー公表値:消費率
低速(市街地):3.5~3.6km/L
中速(郊外):5.8~6.0km/L
高速(高速道路):7.3~7.6km/L
超高速:6.9~7.2km/L
混合:6.0~6.1km/L
燃料タンク容量:90L
現実的な航続距離:592km
CO2排出量:343g/km
サスペンション
前:ダブルウィッシュボーン/エアスプリング、アクティブスタビライザー
後:マルチリンク/エアスプリング、アクティブスタビライザー
ステアリング
形式:電動、ラック&ピニオン
ロック・トゥ・ロック:2.6回転
最小回転直径:13.2m
ブレーキ
前:395mm通気冷却式ディスク
後:398mm通気冷却式ディスク
静粛性
アイドリング:38dB
全開時:71dB(4速)
48km/h走行時:54dB
80km/h走行時:58dB
113km/h走行時:61dB
安全装備
ABS/DSC/EBD/BA/衝突警告/クロストラフィック警告/レーンチェンジ警告
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
交通弱者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%
発進加速
テスト条件:滑りやすい路面/気温6℃
0-30マイル/時(48km/h):2.1秒
0-40(64):3.0秒
0-50(80):3.9秒
0-60(97):4.9秒
0-70(113):6.3秒
0-80(129):7.6秒
0-90(145):9.2秒
0-100(161):11.3秒
0-110(177):13.4秒
0-120(193):16.3秒
0-402m発進加速:13.3秒(到達速度:176.9km/h)
0-1000m発進加速:-秒(到達速度:-km/h)
ライバルの発進加速ライバルの発進加速
ベントレー・ベンテイガW12(2016年)
テスト条件:乾燥路面/気温12℃
0-30マイル/時(48km/h):1.9秒
0-40(64):2.8秒
0-50(80):3.8秒
0-60(97):4.9秒
0-70(113):6.3秒
0-80(129):7.7秒
0-90(145):9.6秒
0-100(161):11.6秒
0-110(177):14.1秒
0-120(193):17.2秒
0-402m発進加速:13.4秒(到達速度:173.3km/h)
0-1000m発進加速:24.2秒(到達速度:222.2km/h)
キックダウン加速
20-40mph(32-64km/h):1.7秒
30-50(48-80):1.8秒
40-60(64-97):1.9秒
50-70(80-113):2.4秒
60-80(97-129):2.7秒
70-90(113-145):2.9秒
80-100(129-161):3.6秒
90-110(145-177):4.2秒
100-120(161-193):5.0秒
各ギアの最高速
1速:62.8km/h(6000rpm)
2速:98.2km/h(6000rpm)
3速:148.1km/h(6000rpm)
4速:183.5km/h(6000rpm)
5速:241.4km/h(6000rpm)
6速:249.4km/h(4733rpm)
7速:249.4km/h(3881rpm)
8速(公称値):250.0km/h(3029rpm)
6速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1368rpm/1563rpm
制動距離
テスト条件:滑りやすい路面/気温6℃
30-0マイル/時(48km/h):9.2m
50-0マイル/時(64km/h):24.7m
70-0マイル/時(80km/h):48.0m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:3.07秒
ライバルの制動距離ベントレー・ベンテイガW12(2016年)
テスト条件:乾燥路面/気温12℃
30-0マイル/時(48km/h):8.9m
50-0マイル/時(64km/h):24.3m
70-0マイル/時(80km/h):47.0m
結論 ★★★★★★★★☆☆
大多数にとって、ロールス・ロイス・カリナン・ブラックバッジは度の過ぎた常識破りと思えるかもしれない。しかし、ロールス・ロイスのラインナップに万能性と使い勝手を付け足すものであることも事実だ。どちらにせよ、変化をもたらすものだ。
しかもそれは、上品で上流階級的な走りを失うことなく成し遂げられた。そのため、このとてつもない高級車にとってのセールスポイントはパワフルなままだ。その違いに、ほとんどのオーナーは気付くだろう。であるから、肝心なところはうまくいっている。
少しの間、ロールスのオーナーになったつもりで考えてみよう。ハートフォードシャーの屋敷にはファントムが、モンテカルロにはレイスがあるとしたら、カリナンは砂漠かスキー場のロッジにでも置いておこうとすぐに想像できるはずだ。それなら、このクルマを存分に使い倒せる。
オーナーたちの要望に応えて、ロールス・ロイスは世界レベルの高級SUVを生み出した。そして、ブラックバッジ仕様は、よほどの金持ち以外には訴求できないだろう。
担当テスターのアドバイス
リチャード・レーンボタンひとつで閉まる電動ドアは、最近のロールスの特徴的な装備だ。ただし、モーターのパワー不足により、ちょっとした坂道に停めると正常に働いてくれない。閉まりきらずに、重力でまた開いてしまうのにはガッカリだ。
サイモン・デイヴィスブラックバッジがブレーキの効きはじめを手前に寄せ、ペダルのトラベルを短縮したのは正解だったのだろうか。飛ばしている時はいいのだが、街乗りで停止する際にはスムースでないことがある。あるべき姿より上品さに欠けるのだ。
オプション追加のアドバイス
・ファントム譲りの毛足が長いフロアマットは、見栄えも感触もファンタスティック。ただ、泥だらけの靴で踏むようなものではない。そんなときは、脱いで乗りたくなる。少なくとも、われわれはそうだ。
・後席2座の4人乗り仕様はリセールに悪影響を与えるはず。左右にはリクライニングが付くので、5座を選ばない理由はない。
改善してほしいポイント
・セカンダリーライドのクオリティ改善を。とくに街乗りでのそれを。
・インフォテインメントシステムは、アップデートの必要あり。
・もう少し見栄えがよければ…。
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