現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【このクルマなんぼ?】わずか12台しか製造されなかった史上最強のマセラティ「マセラティ MC12 コルサ」 その落札価格は?

ここから本文です

【このクルマなんぼ?】わずか12台しか製造されなかった史上最強のマセラティ「マセラティ MC12 コルサ」 その落札価格は?

掲載 7
【このクルマなんぼ?】わずか12台しか製造されなかった史上最強のマセラティ「マセラティ MC12 コルサ」 その落札価格は?

マセラティMC12コルサ(2007)は史上最強のマセラティであり、わずか12台しか製造されなかった。1月末にパリで開催されるオークションにオレンジ色の唯一の個体が出品される!

755馬力、公道走行不可、12台のみ製造: 「MC12コルサ」は、史上最も過激なマセラティである。1月末、RMサザビーズのオークションハウスがシャシーナンバー「0008」を推定価格280万~350万ユーロ(約4億4,800~5億6,000万円)で競売にかける!

えっ?このトヨタ タンドラの走行距離ですか?たったの150万キロ超です(笑)ノープロブレム!

2004年、マセラティはセンセーションを巻き起こしたスーパースポーツカー、「MC12」を発表した。「MC12」は技術的には「フェラーリ エンツォ」と密接な関係にあり、同じ6.0リッターV型12気筒632馬力(エンツォは660馬力)を搭載していたが、外観はまったく異なっていた。全長5.14メートルの「MC12」は、ホワイト/ブルーのみの設定で、タルガルーフを備えていた。

レーシングカーとして設計されたMC12多くのスーパースポーツカーとは異なり、「MC12」は当初からレーシングカーとして設計されていた。50台のロードバージョン(2004年と2005年にそれぞれ25台ずつ、微妙にニュアンスが異なる)は、主にホモロゲーションのために必要だった。厳密に言えば25台で十分だったが、予想以上の需要があったため、2005年にも25台のMC12(マセラティ コルセ12気筒の略)が生産された。

わずか50台: マセラティはホモロゲーションのためにMC12のロードバージョンも生産した。これは技術的にはフェラーリ エンツォと密接な関係にある。Photo: Maserati「GT1」として知られる「MC12」のレーシングバージョンは、当初から大成功を収めた。ビタフォンとJMBレーシングの両チームがエントリーしたレーシングカーは、2005年と2006年にFIA GT耐久選手権を席巻し、「MC12 GT1」は続く2007年、2008年、2009年にも、スパ24時間などの名高いレースでの勝利を含む数々の成功とタイトルを獲得した。その結果、「MC12」は長年にわたって耐久選手権のベンチマークとなった。

史上最強のマセラティFIA耐久選手権の初タイトルを記念して、マセラティは2006年に「マセラティMC12」の特別なスモール(超限定生産)シリーズを発表した。「MC12コルサ(バージョンコルセとも呼ばれる)」は公道走行ができず、「GT1」と密接な関係にあった。FIAのレギュレーションに準拠する必要がなかったため、マセラティはV12が自由に呼吸できるようにエアフローリストリクターを取り外すことができた。最高出力755馬力@8000rpmのコルサは、「GT1」よりもパワフルであっただけでなく、マセラティ史上最もパワフルなモデルであった。

オレンジの1台のみ: 当初、12台のMC12コルサはすべて「ヴィクトリーブルー」のカラーで納車される予定だった。それでも、顧客の明確な要望があれば、他の色も可能だった。Photo: Keno Zache Courtesy of RM Sotheby's「コルサ」の車重はロードバージョンより200kg近く軽い1,150kgに収まっている。そして、レーシングバージョンにはドライビングエイドがない。つまり、ABSもトラクションコントロールもない。755馬力のパワーを手なずけるのは、ドライバーだけである。これが成功すれば、「MC12コルサ」は停止状態から時速200kmまでわずか6.4秒(!)で加速する。

MC12コルサの生産台数「MC12コルサ」が何台製造されたかは、「GT1」マシンと「MC12コルサ」が混在していたこともあり、議論が分かれるところである。マセラティは公式に、12台の「MC12コルサ」のカスタマーカーと1台のプロトタイプが存在することを確認している。伝えられるところによると、12台の「コルサ」のうち、少なくとも3台は公道ライセンスが後付けされているという。

12台のうちの1台:マセラティによれば、MC12コルサは合計12台が顧客に納車され、この1台はその8台目にあたる。Photo: Keno Zache Courtesy of RM Sotheby's12台すべてが"ヴィクトリーブルー"のカラーで納車される予定だったが、顧客の特別な要望があれば他のカラーも可能だった。「MC12コルサ」には、ブラック、シルバー、ホワイト、オレンジの4色があることが知られている。"アランチョ"カラーのシャシーナンバー0008は、2007年にドイツのコレクターに引き渡された。

2人乗りスペース:次のサーキット走行会で友人たちに強い印象を与えたいなら、このMC12コルサにコドライバーを同乗させることもできる。Photo: Keno Zache Courtesy of RM Sotheby'sこの価格帯のクルマにありがちなことだが、オレンジ色の「MC12コルサ」は、おそらく唯一のもので、ほとんど運転されなかった。とはいえ、定期的に整備と点検が行われていた。さらに、1月31日にパリで開催されるオークションに向けて、元「マセラティ コルセ」のメカニックによる大規模なエンジンのオーバーホールが行われる予定だ。

推定価格: 280万~350万ユーロ(約4億4,800~5億6,000万円)この車両は、追加のホイールセット、燃料供給システム、豊富な資料を含むコンプリートセットとして提供される。推定落札価格は280万~350万ユーロ(約4億4,800~5億6,000万円)だ。ちなみに、2007年の新車価格は正味100万ユーロ(約1億6,000万円)だった。つまり、「MC12コルサ」が推定価格を達成すれば、それは堅実な投資であったことが証明されることになる。

制限なしで:自然吸気V12エンジンは、コルサで真価を発揮する。最高出力755馬力は、マセラティ史上最もパワフルなエンジンだ。Photo: Keno Zache Courtesy of RM Sotheby's但し、この仕様では、公道を走ることも、公式レースシリーズに参加することもできず、プライベートのサーキット走行でしか使用することができないクルマということだ。しかも「MC12コルサ」が単にうるさすぎるというリスクがある。そういう意味では、非常に高い買い物になる。

その一方で、将来のオーナーは、現代で最も成功したレーシングカーのひとつを手に入れるだけでなく、史上最もパワフルなマセラティを手に入れることになる!

Text: Jan Götze

こんな記事も読まれています

中国GP予選のサインツJr.”走行再開”を受け、レギュレーション整理へ? アストンマーティンとフェラーリが求める意向
中国GP予選のサインツJr.”走行再開”を受け、レギュレーション整理へ? アストンマーティンとフェラーリが求める意向
motorsport.com 日本版
クルマは軽ければ軽いほどいい……っていわれてなかった? じつは重いことによるメリットも存在した!
クルマは軽ければ軽いほどいい……っていわれてなかった? じつは重いことによるメリットも存在した!
WEB CARTOP
フィアット 500/500Cに新グレードの「ドルチェヴィータ」追加と記念限定車を発売
フィアット 500/500Cに新グレードの「ドルチェヴィータ」追加と記念限定車を発売
Auto Prove
ワイドな日産「GT-R」登場! 1050万円の“鮮烈青ボディ”がスゴい! どんな特徴?
ワイドな日産「GT-R」登場! 1050万円の“鮮烈青ボディ”がスゴい! どんな特徴?
くるまのニュース
好きなのは「丸目」? それとも「角目」!? ついに発売されたトヨタ新型「ランクル250」のSNSでの評判とは?
好きなのは「丸目」? それとも「角目」!? ついに発売されたトヨタ新型「ランクル250」のSNSでの評判とは?
VAGUE
見るだけでも楽しめる体験型オフロードイベント!爆フェスIII Enjoy Ride in 茨城県常陸大宮市の開催が決定
見るだけでも楽しめる体験型オフロードイベント!爆フェスIII Enjoy Ride in 茨城県常陸大宮市の開催が決定
バイクのニュース
日産が北京モーターショーでNEVのコンセプトカーを4車種公開
日産が北京モーターショーでNEVのコンセプトカーを4車種公開
Webモーターマガジン
JLR ディスカバリースポーツの25MYにエントリーグレード「S」を設定し、選択肢を拡大
JLR ディスカバリースポーツの25MYにエントリーグレード「S」を設定し、選択肢を拡大
Auto Prove
サム・バード、手首負傷でモナコE-Prix欠場。バーナードが代役でフォーミュラEデビューへ
サム・バード、手首負傷でモナコE-Prix欠場。バーナードが代役でフォーミュラEデビューへ
motorsport.com 日本版
昨日?そんな昔のことはもう忘れた…捨て去った過去と断ちきれない想い出!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第25回
昨日?そんな昔のことはもう忘れた…捨て去った過去と断ちきれない想い出!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第25回
LE VOLANT CARSMEET WEB
日産「新型スポーティ“セダン”」世界初公開! 美麗ボディ&4連テールが超カッコイイ! 「次期型アルティマ!?」な「エポック」中国で発表
日産「新型スポーティ“セダン”」世界初公開! 美麗ボディ&4連テールが超カッコイイ! 「次期型アルティマ!?」な「エポック」中国で発表
くるまのニュース
【北京モーターショー2024】ホンダ eNシリーズ第2弾e:NP2とe:NS2を公開。中国で2035年までにEV販売比率100%を目指す
【北京モーターショー2024】ホンダ eNシリーズ第2弾e:NP2とe:NS2を公開。中国で2035年までにEV販売比率100%を目指す
Auto Prove
レクサスが今秋に新型GX550を日本で通常販売すると発表。合わせてGX550“OVERTRAIL+”を先行販売するとアナウンス
レクサスが今秋に新型GX550を日本で通常販売すると発表。合わせてGX550“OVERTRAIL+”を先行販売するとアナウンス
カー・アンド・ドライバー
元大関“小錦”も愛用!! ARTS VOLTのペダルレス特定小型原付「K−KOHOLA」 2024年モデル発売
元大関“小錦”も愛用!! ARTS VOLTのペダルレス特定小型原付「K−KOHOLA」 2024年モデル発売
バイクのニュース
“爆速ターボ”搭載!? マツダ新型「最強ハッチ」実車公開! めちゃ速&シャコタンな「MAZDA3」登場
“爆速ターボ”搭載!? マツダ新型「最強ハッチ」実車公開! めちゃ速&シャコタンな「MAZDA3」登場
くるまのニュース
【訃報】元ニッサンワークスドライバーの都平健二さんが逝去。ハコ車の名手として名を馳せる
【訃報】元ニッサンワークスドライバーの都平健二さんが逝去。ハコ車の名手として名を馳せる
AUTOSPORT web
新型スイフトは質感が爆増!! ヤリスは驚異の燃費36km/Lを記録! ベーシックコンパクト最新勢力図
新型スイフトは質感が爆増!! ヤリスは驚異の燃費36km/Lを記録! ベーシックコンパクト最新勢力図
ベストカーWeb
【MotoGP】スペインGPでKTMビンダーがダークホースに? 予選Q1行きも調整でブレイクスルー「バイクを取り戻した感じ」と自信
【MotoGP】スペインGPでKTMビンダーがダークホースに? 予選Q1行きも調整でブレイクスルー「バイクを取り戻した感じ」と自信
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

7件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

81.8170.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.068.0万円

中古車を検索
コルサの車買取相場を調べる

トヨタ コルサの中古車

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

81.8170.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.068.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村