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日陰のクルマたちに愛を! 火星人がなぜか慰問 うっかり忘れられがちな現行車たち 21選

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日陰のクルマたちに愛を! 火星人がなぜか慰問 うっかり忘れられがちな現行車たち 21選

 ボク、タコ型火星人。最近テレビでも雑誌でもボクの姿なんて扱われないからまだいたのかって思れそうだけどまだいたの。でね(勝手に話を進める)、今日はボクみたいな仲間がたくさんいるなー励ましたいなーと思って、自動車メーカー巡りをすることにしたんだ。まずはトヨタさんちから。

【画像ギャラリー】地球外からまで不憫に思われてる…!?? とはいえ言われてみるとまだいたの? な、クルマたちをギャラリーでチェック!!!

え…これでいいのか? 続々生産終了!! 揺れるホンダの国内戦略

※本稿は2020年5月のものです/構成&台本=責任:清水草一/初出:『ベストカー』 2020年6月10日号

■トヨタ家

 お屋敷のすみっこに、プリウスα君をハッケン! 長男のプリウス君はとっくに代替わりしてるのに、がんばってるね!

プリウスα「9年前にデビューした時は、納車1年待ちだったのに、そんな皮肉言われるなんてグヤジイ!」

プリウスα…こちらも先代プリウスベースながら、月販1000台に迫る売れゆきは、さすが本家プリウス一家!

タコ「どうしてモデルチェンジしてもらえないの?」

プリウスα「7人乗りのハイブリッドカーなら、もっと室内が広いのがいっぱいあるからだってさ。飼い殺しだよ」

 続いてハッケンしたのはプレミオ/アリオンの老夫婦。見るからにお年を召してるね。

プレミオ/アリオン…2007年登場なのですでに13年! 消滅が噂されながら、高齢者の根強い支持により細々と生きる(写真はプレミオ)

プレミオ「ばあさんや、わしらにもそろそろお迎えが来る頃かのう」

アリオン「あとを継いでくれる人がねぇ、来そうでなかなか来ませんねぇ」

プレミオ「このままひっそりと100まで生きようかのう」

アリオン「そうですよおじいさん。死んだって忘れられるだけですから」

 ずっと地味にがんばって! トヨタ家は広いだけにまだまだ日陰者が! ポルテ/スペイドは8年。カローラアクシオ/フィールダーなんか、子どもがあとを継いだのに、まだ親も現役なんだ。なんで?

ポルテ/スペイド…2012年登場。タンク/ルーミーの大ヒットでほとんど死に体になりながらも、ひっそりと生存中

カローラアクシオ…フィールダーとともに旧型が生産継続! 5ナンバーにこだわるビジネス客の需要は底堅いぜ!

アクシオ「そりゃアンタ、どうしても小柄な5ナンバーがいいっていう馴染み客がいるんだよ。主に営業用だけど」

■レクサス家

 トヨタ家のペントハウス『レクサス』に行ってみたら、ここにもまだいたよ。LXは海外ではもう13年。

LX…日本ではまだ5年だが、海外では13年のロートル。ベースのランクル200が長寿だけに、まだまだ!

 そしてビックリしたのは、CTがまだ生きてたこと! キミ、ベースは旧型プリウスだよね?

CT200h…2011年登場でベースは先代プリウス。それで500万円に迫るレクサス価格を取るのだからアッパレ!

CT「レクサスにとって、僕は大事なベーシックカー。いないと困るんだよ!」

 ものは言いようだね(辛)。

■ダイハツ家

 トヨタ家の棟続きのダイハツ家では、肩身を狭そうにしてるふたりをハッケンしたよ。がんばってるね!

ウェイク「オレ、背が高すぎたみたいだ……。頭が天井につかえて、生きるのがつらい」

ウェイク…人気のハイトワゴンを全高でも人気でも超えると意気込んだウェイクだが、失敗

キャストスタイル「僕なんか、三人兄弟のうち、スポーツとアクティバがこの前死んだばかりさ……。僕も長くはないかも」

キャスト…アクティバでハスラーに対抗しようとしたが消滅。現在スタイルのみ

 う~ん、地球は諸行無常だなぁ。

■ホンダ家

 続いてホンダ家へ。地味に肩身が狭そうなふたりをハッケン。シャトルもグレイスも、本家のフィットが代替わりしたのに、取り残されているね。

シャトル「俺たちも生まれ変われるかな?」

シャトル…先代フィットベースのステーションワゴン。登場からまだ5年。底堅く売れているが、フルチェンジの予定は見えない


グレイス「私は新型がタイで生産が始まってるから、可能性はあるわね。でもあなたは先がないかも!」

グレイス…同じく先代フィットベースのセダン。アジアではシティ名で超メジャーながら日本では超地味に旧型が延命

 わぁ残酷! ステーションワゴンは、どの家でも立場が厳しいんだね。

■マツダ家

 マツダ家では、CX-3が居心地悪そうにしてた。どうしたの? 元気出して!

CX-3「急に兄貴(CX-30)が出てくるなんて、聞いてないよ!」

CX-3…SUVとしては室内が狭すぎるため、いまひとつ販売が伸びず。CX-30の登場で存在そのものが微妙に

 どうも、お家騒動みたいだね。

【関連記事】5月18日に商品改良が発表されモデル継続が決まったCX-3。とりあえず良かったね!?

 富士家では、レガシィB4がさみしそうな顔しているよ。大丈夫かい?

■富士(スバル)家

B4「大丈夫もなにも、アメリカでは新型が出たのに、オレ、このままでいいのかな?」

レガシィB4…北米市場にシフトし、日本での販売は期待されていないが、レガシィの名前を消さないためだけに生きる!

 どっちにせよ日本じゃおっきすぎて売れないから、どっちでもいいんだろうね……。あ、でもそんなこと、本人の前じゃ言えないや!

■ニッサン家

 ところ変わってニッサン家。わあ、ここにもいるいる! おっさん臭いセダンたちがまだ3台もいた~!

シルフィ「私は中国では大ヒット車よ!」

シルフィ…2012年発表。日本では地味な高齢者向けセダンながら中国ではVモーショングリルの新型が昨年から活躍中

ティアナ「俺だってそうだ! 日産の屋台骨を支えてるのは俺たちだ! 日本での地味扱いは許せん!」

ティアナ…2013年発表。日産のアジア・オセアニア向け世界戦略車ながら、そこに日本は入っているのかどうか……

 まだまだ鼻息荒いなぁ。でも実はシルフィちゃん、中国ではすでに新型になってるんだよね……。ところでシーマさんは?

シーマ「どーせ、まだいたのかって思ってんだろ!?」

 正直に言えば。でも日産の最高級セダンだから、なくそうにもなくせず、静かに長生きできそうでよかったよ!

シーマ「くっ…」

シーマ…フーガのロングストレッチ版。日産のブランドイメージ回復のため復活したが、いるのかいないのか……

マーチ「僕はあんまり先は長くないだろうな。欧州では名前の違う後継車が活躍中だし」

マーチ…2010年に登場。タイ製の逆輸入車となって質感が劇的に低下、販売も一気に低迷するも、テコ入れなく放置!

 でもキミは日産のボトムレンジを担うクルマだから、ひょっとして放置のまんま長生きがまだまだできるかも!

マーチ「まさかこんな日陰の人生になるなんて……。先祖たちは華やかだったのに!」

 大丈夫! 分家のミツビシ家には、もっと恵まれないコがいるから!

■ミツビシ家

i-MiEV「まだ生きてるぞ~」

i-MiEV…2006年に軽自動車「i」のEV版、世界初の量産EVとして華々しく登場するも、経営難で後継モデルの開発が進まず、現在もなぜか登録車になって延命中

 ほとんど地縛霊化してるね。でもキミは貴重なEVだから、まだ長生きするさ! だって後継モデルが作れないから!

i-MiEV「化けて出てやる~!」

 励ますつもりだったけど、呪われそうだね。

ミラージュは改良されたばかり!…2012年、10年ぶりに復活するも販売は低迷。この4月にダイナミックシールドを投入して、さらに延命決定!

■スズキ家

 最後はスズキ家。ここでも恵まれないコをハッケンした。

バレーノ「なんでオレを無理矢理インドから連れてきたんだ。本場のカレーが恋しい!」

バレーノ

SX4 Sクロス「私の顔、どうしてBMWのできそこないみたいになっちゃったの? 私の顔を返して!」

SX4 S-CROSS…バレーノは国内投入からまだ4年、SX4 S-CROSSも5年ながら、どちらも販売は一貫して超不振。そもそもなぜ日本市場に投入しちゃったのか?

 とにかくみんながんばって~~! なんかボクまで気分が暗くなってきちゃったので火星に帰ります! タコタコ。

【番外コラム】まだいると思ったらもういなかったクルマ

 2008年に発売された3代目キューブ。

 2代目が大傑作だっただけに、いまひとつな感はあったものの、なにせクルマの立方体化の先駆者。売れゆき不振でも「生きていてくれさえすればいい」と感じていたが、昨年いっぱいで生産が終了していた~~! 涙。

日産 キューブ…初代、2代目は大ヒットしたが、軽ハイトワゴンの追撃もあり3代目はいまひとつ。新衝突安全基準をクリアできずに消滅

 N-BOXスラッシュも意欲的なクルマだった。N-BOXをベースに、ハイトワゴンにとっての命の全高を低めて内装に凝り、プレミアムな軽自動車世界を提案したが、N-BOXが新世代に移行して2年半。この2月、ついに生産終了となりました。

ホンダ N-BOXスラッシュ…先代N-BOXの派生モデルとして2014年に登場、「カリフォルニアダイナー」の内装は忘れません!

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