シーズン終盤に見事な追い上げを見せたものの、14ポイントおよばずコンストラクターズランキング2位に終わったフェラーリ。フレデリック・バスール代表は苦しい状況を乗り切ったことでチームが成長できたと考えている。
今シーズンで最もポジティブな面はなにかという質問に、バスール代表は次のように答えている。
■フェルスタッペン、苦況のチームメイトを擁護「みんなペレスに厳しすぎる。同情するよ」
「チーム力が向上し、厳しい状況にも対応できたことだと思う」
「素晴らしいチームを築き、良い結果を残すことはひとつ重要なことだが、スペインやオーストリアのように、窮地に陥ったときに反応することは、チームの将来にとって非常に重要なことだ」
「そうしたリアクションは、将来に向けて積み上げていくものであり、信頼できるものなのだ。それはシーズンの最も重要なステップなんだ」
バスール代表が挙げたスペインGPは、ルクレールが5位、サインツJr.が6位となったレースだが、フロアのアップデートにより高速域でのバウンドが発生してしまったレースだ。またその翌戦であるオーストリアGPは、引き続きバウンドに苦しみサインツJr.が3位、ルクレールが11位に終わったレースだ。
F1が現行の技術レギュレーション最終年を迎え、開発のリターンが減少していることを考えると、フェラーリは2025年に、2008年以来となるコンストラクターズタイトル獲得を再び争うことになりそうだ。
フェラーリにとって主要な目標について、バスールは次のように説明した。
「ひとつだけだと考えるのは間違いだと思う」
「いい仕事をしたければ、パフォーマンスのすべての柱、すべての領域に集中しなければならない」
「クルマのあらゆる部分について言えることだが、それをリストアップすることはしたくない。でもすべての分野、すべての部署で、我々はもっといい仕事をしなければならないと思う」
「これは批判ではなく、毎朝出社して昨日よりもいい仕事をしよう、今やっていることを100分の1秒でも向上させようという心構えでなければならないということだ。でも、このマインドはスポーツで一般的なもので、もしそれがなければ、我々は死んでしまう」
「私はプッシュし続ける。彼らがあらゆるレベルでパフォーマンスに貢献していることをまず確信できるよう、(称賛を込めて)全員にプッシュし続ける。そして、あらゆる分野で、2024年よりも良い仕事をしなければならない」
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