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ポルシェ タイカン、英国のブランズハッチ・サーキットで13の英国耐久記録を樹立【動画】

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ポルシェ タイカン、英国のブランズハッチ・サーキットで13の英国耐久記録を樹立【動画】

Porsche Taycan

ポルシェ タイカン

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無改造・市販仕様のタイカン2台がアタック

フルEVスポーツサルーン「ポルシェ タイカン」が、英国のブランズハッチ・サーキットにおいて13もの英国耐久タイム記録を樹立した。

英国・ケント州にあるブランズハッチは、ポルシェにとっては非常にエポックなサーキットだ。1970年4月に開催されたブランズハッチ1000kmでは、ペドロ・ロドリゲスとレオ・キヌーネンがドライブしたポルシェ917が、ウェットコンディションのなか2位に5周差をつけて優勝。さらに1984年7月の同イベントでは、ヤン・ラマースとジョナサン・パーマーがドライブしたポルシェ956を筆頭にトップ6を独占している。

そして2020年12月、2台のタイカンがブランズハッチにおいて13の耐久記録を樹立。それぞれの記録はモータースポーツ UK(Motorsport UK)によって正式認定された。この長距離記録のために、無改造・公道仕様のタイカン4Sとタイカン ターボSが用意されている。

ドライバーとして、ポルシェに数々の栄光をもたらしてきたレジェンドのリチャード・アトウッド、元F1ドライバーのジョナサン・パーマー、2020年ポルシェ カレラカップGBチャンピオンのハリー・キング、2020年ポルシェ・スプリント・チャレンジGBで王座を獲得したジェームズ・ドーリンの4名が集められた。

各ドライバーが90分間のスティントを走行

記録走行は午前7時にスタートし、午後8時にフィニッシュ。後半スティントでは日没後のブランズハッチを数時間にわたり周回したことになる。さらに1970年のブランズハッチ1000kmレースと同じように、断続的に雨が降り、路面コンディションはフルウェットとなった。経験豊富なレーシングドライバーたちは、それぞれが約90分のスティントを2~3回担当している。

そして、タイカン4Sは「車重1000kg以上の電気自動車」カテゴリーにおいて、スタンディングスタートからの「50km」「50マイル」「100km」「500km」「500マイル」「1000km」の通過タイム記録を樹立。さらに、スタンディングスタートから1時間で走破した距離、98.192kmも記録した。

同時に走行したタイカン ターボSは、スタンディングスタートからの「200km」「100マイル」「200マイル」の通過タイム記録を樹立。スタンディングスタートから3時間(252.356km)、6時間(450.065km)、12時間(915.762km)で走破した距離記録も刻んだ。

走行後半では5%も消費電力削減を実現

今回、アトウッドは彼がドライブした917のトリビュートカラーが施されたタイカン 4Sをドライブしてサーキットへと戻ってきた。パーマーもまた、彼が1984年にドライブした956を思わせるカラーで仕上げられたタイカン ターボSのステアリングを握っている。

滑りやすいウェットコンディションに見舞われたが、効率性を高めるため、各ドライバーにはコーナリングスピードを極力上げながら、急加速や急減速による電力の浪費を防ぐことが求められた。

電力とガソリンという違いはあるものの、アットウッドとパーマーはともに耐久レースでの豊富な経験を持っている。エネルギーマネージメントに関して、キングとドーリンという若いドライバーにその貴重なノウハウを伝えることができたようだ。

その結果、アタック終盤はどちらのタイカンもドライビングテクニックの習熟により、1周あたり約5%もの消費電力削減を実現している。

1000kmの距離を6回の充電で走破

タイカンの性能アピールの機会として、今回の記録アタックは非常に厳しい条件下で行われたと言えるだろう。また、新型コロナウイルス(COVID-19)感染が拡大するなかで実施されたため、参加スタッフには感染防止対策やソーシャルディスタンスの確保が徹底されることになった。

そして厳しいコンディションでも、タイカンの800V電動アーキテクチャーは一貫して高い性能を発揮。搭載される93.4kWhのパフォーマンス・バッテリープラスは、わずか22.5分で5%から80%まで充電することができるため、このような長距離記録会では充電性能が大きなアドバンテージになった。

1000kmの記録走行の間、タイカン4Sは合計6回の充電を行っており、充電エリアへの進入と充電時間で費やしたのは、合計3時間3秒。スティント間の平均充電時間は約30分で、充電率は約5%から85%に達している。

さらにタイカンの高度な熱マネージメント・システムの優秀性も証明されることになった。当日のブランズハッチ周辺は気温摂氏8度という寒さだったが、コンポーネントの冷却・加熱をインテリジェントにコントロールするシステムがバッテリー温度上昇による電力損失を防ぎ、充電時の温度を最適化。さらに高速走行による発熱に関しても、計画値の範囲内に収められている。

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