■どこでも「部屋」な軽バン誕生!
ホンダは2024年6月28日から30日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されたアウトドアイベント「TOKYO OUTDOOR SHOW(トウキョウアウトドアショー)2024」に、新型「N-VAN e:(エヌバンイー)」を展示しました。
出展車両は、アウトドアでの「ワーケーション」を可能とするカスタマイズ仕様として仕上げられていました。同仕様の実車展示は初めてのことだといいます。
【画像】めちゃ楽しい! ホンダ新型「軽バン」アウトドア仕様を画像で見る(30枚以上)
新型N-VAN e:は、2024年6月13日に正式発表され、10月10日に発売予定の新型 軽商用EV(電気自動車)バンです。
ベースは、2018年に登場した軽商用バン「N-VAN」。FF軽乗用車のプラットフォームをもとに開発され、フラットな低い床と高い天井の組み合わせによる広い荷室容量や、助手席側のセンターピラーをなくした大開口部を持ちます。
また軽乗用車譲りの十分な走行性能や先進運転支援機能も備えるなど、従来のワンボックスタイプの軽バンとは一線を画す様々な特徴により、配送業などの商用ユーザーのみならず、個人ユーザーからも支持を集めました。
こうしたN-VANをベースに、大容量バッテリーを搭載しEV化。商用需要に耐えうるEVの実用航続距離(WLTCモード245km)を確保しています。
また電動アクスルの小型化や高電圧部品の集中配置による部品専有スペースの最小化を図ったことで、N-VAN同等の大容量な荷室空間も維持しました。
商用仕様から個人ユーザー需要向けまで全4グレードを用意し、販売価格(消費税込み)は243万9800円から291万9400円まで。事業者用補助金(LEVO補助金)を適用した場合、全グレードで200万円を切る価格になる模様です。
TOKYO OUTDOOR SHOW2024では、デビュー早々の新型N-VAN e:のアウトドア仕様が初公開されました。
ベースは個人ユーザー向けグレード「e:FUN」。カスタマイズは、ホンダの純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスが担当しました。
車体色は、アウトドアに似合うアースカラーの「ボタニカルグリーンパール」。ドアに「EV」のデカールを、クォーターウインドウには「Honda e:TECHNOLOGY」と描かれたデカールをそれぞれ装着し、先進性もアピールします。
そして最大の特徴は室内にあります。
展示車両は運転席以外のシートを床下に収納し、フラットな床面に。そして荷室部分には、マーキュリー(徳島県徳島市)製の移動事務室車キット「roomobi(ルーモビ)」を装着しています。
これは、ホンダアクセスが提供する「A-Collect」と呼ばれる商品のひとつで、純正アクセサリーではありませんがホンダの販売店でも購入可能なものです。
アイテムは「折りたたみ式テーブル」と「折りたたみ式椅子」で構成され、ともに工具を使わずに手回しネジで簡単に取り付けができるのが特徴です。
遠隔地での事務仕事や個人ユーザーのワーケーションなど、さまざまな使い方が想定されます。
ルーモビのキット価格(消費税込み)は、48万1800円。会場のホンダアクセス担当者は「取り外さなくても4名乗車が可能な点も魅力だ」と話します。なお同キットは、N-VANにも装着可能となっています。
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