2021年12月14日に行われた、トヨタのバッテリーEV戦略に関する発表会でお披露目されたレクサスRZ。2022年前半の正式発表を予定しており、その注目度は日増しに高まる。
レクサスは、トヨタブランドのなかで早くからBEVの販売に着手しており、BEV第1弾となったUX300eは、一時商談受付ができなくなるほどの人気となった。BEV戦略の中核にも位置するレクサスと新型車RZの動きを探るとともに、今後のラグジュアリーカー市場のBEV化がどのように進んでいくのか考えていく。
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文/佐々木 亘、写真/TOYOTA、三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY
2022年発売と明言されたレクサス「RZ」
2019年に発表された電動化ビジョン「Lexus Electrified」の第2弾モデルとして登場するレクサスRZ
2035年までに、レクサスラインナップはフルエレクトロニック化されることが発表された。その皮切りとして、UX300eに次ぐレクサスBEV第2弾として登場するのが「RZ」だ。
プラットフォームはbZ4Xにも使用されているe-TNGAを採用。ボディサイズは現行のRXが最も近い大きさなのではないかと考えられる。EセグメントSUVは、日本はもちろん、北米や欧州でも人気のカテゴリーで、なかでもRXは高い人気を誇る車種だ。RXに似た雰囲気を醸し出すRZは、EV化を至上命題とされた、レクサスにとっての一の矢に相応しく、世界へ向けての強い発信力を持ったクルマになるだろう。
これまでのレクサスアイデンティティであったスピンドルグリルはBEVとなっても継承され、穴の開いたグリルという形ではないにしても、スピンドルの形状ははっきりと確認できた。
ヘッドライト上部にはL字のクリアランスランプが搭載され、サイドビューは後方へかけて切れ上がっていく。RXと同様に、ウィンドウ面積は小さめに設定されており、ボディのどっしり感と、クーペ的な流麗なデザインを両立させている。
リアビューは、2021年末に登場したNXに近い。横一文字につながったテールランプや、「LEXUS」のバラ文字ロゴは、NXが掲げた次世代レクサスを象徴するものだろう。車名には「RZ450e」が輝き、その下には全輪駆動を意味するDIRECT4のバッジが輝いている。
試乗映像で「4輪の接地感は素晴らしい、だけど少し重いよね」と言っていた豊田章男マスタードライバーを、一瞬で笑顔にしたBEVならではの加速感を伝える映像は、RZへの期待感を否が応にも高めるものだ。
新しいBEV、そして新しいラグジュアリーカーの形を今年中に発表するレクサス。EXPERIENCE AMAZING(心躍る新しい体験)ができるのは、もうすぐだ。
レクサスがEVブランドに生まれ変わること
レクサスのBEVラインナップ
バッテリーEV戦略に関する発表会でレクサスのEVラインナップに対しては2つのことが明言された。
1つは、2030年までにすべてのカテゴリーでBEVラインナップを実現し、グローバルで100万台の販売を行うこと。もうひとつは2035年までにグローバルでBEV100%のブランドになるというものだ。
トヨタよりも先に、レクサスにEVブランドとして確固たる地位を確立して欲しいという意思が見て取れる。静粛性の高さや低振動、フラットでシームレスな乗り心地や操作感を求められるプレミアムブランドと、BEVは相性が良い。プレミアムブランドのレクサスを通してBEV市場で先行したいという戦略も見える。
UX300eを先行して販売したことにより、販売店側の受け入れ態勢も整い、レクサス販売店には急速充電設備等のBEVのためのハードウェアをしっかりと準備できた。レクサスはトヨタよりもBEVへの変革が、製造・販売の両面で大きく進んでいると思う。
世界的にも信頼性の高いクルマを生み出し、販売を続けるレクサスが、信頼に足るBEVを製造・販売することで、トヨタ・レクサスのBEVに対する信頼性の高さはしっかりと裏打ちされるのではないだろうか。
レクサス現ユーザーは受け入れるか?
2019年11月に世界初公開され、2020年10月に日本で発売を開始したレクサス初の電気自動車市販モデルUX300e
UX300eの登場時、一時商談中止を呼びかけなればならないほど、その注目度は高く、市場からの需要も高かったレクサスBEV。新たにRZが投入されれば、さらに大きな注目を浴び、BEVへの需要が高まることは予想できる。
問題は使う側が不便をしない環境づくりだ。「レクサス」であれば、オーナーが販売店以外の場所にいるときにも、クルマからしっかりとした「おもてなし」を感じられなければならない。
現在のレクサスユーザーの多くは、レクサスのきめ細やかなサービス、そして心地よさを体感できる販売店やクルマを気に入って購入している。いつ何時でもレクサスを感じられ、不便せず、最上級の体験を出来ることが、レクサスを選ぶ一番の理由だ。
新規のBEVだからといって、こうしたレクサスの大前提をひっくり返すことは許されない。これまでのクルマと同様に、不自由なく心地よく使えれば、現ユーザーにもBEVはスムーズに受け入れられると思う。
ここにはレクサスだけの問題でなく、BEVを取り巻く国策(インフラ整備の進捗)なども、重要なファクターとなっていくだろう。
また、テスラやルーシッドといった、BEVで先行するメーカーにいち早く乗っているユーザーを、レクサスへ呼び込めるかがカギになる。しかし、この点は過去に日本のラグジュアリーブランド市場へ新規参入し、ジャーマン3からユーザーをしっかりと呼び込んだ経験のあるレクサスなら大丈夫だ。
米国でレクサスが高い人気を博したときのように、レクサスにしかできない、しっかりとしたアフターサービスをBEVでも変わらずに行っていくことができれば、ユーザーは自ずとレクサスを選んでいくだろう。
メーカーや販売店が「初めてのBEVだから…」と言い訳をこぼさなければ、今のレクサスには、日本のBEVを作り上げ、発展させる力は充分にあると考える。
EVブランドという新たな形に挑戦するレクサス。顧客満足度が高いレクサスだからこそ先陣を切ってEV市場へ参入し、トヨタ・レクサスが進む方向性を決めることができるはずだ。RZはレクサス・トヨタのみならず、日本におけるBEVの在り方を考える足掛かりとなる。RZが開くBEVのドアの向こうには、どのような世界が待っているのだろうか。
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