■販売店にMT要望はどのくらいあった?
以前から日本市場への復活の噂があったトヨタ「ランドクルーザー70」ですが、継続で販売されることになりました。
今回9年ぶりに日本で再々販売が決まったランドクルーザー70ですが、前回2014年と違いMTが設定されませんが、ユーザーからの反響はどうなっているのでしょうか。
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トヨタのランドクルーザーシリーズは現在3車種あり、「ランドクルーザー300」と最近発表のあった「ランドクルーザー250」、そして「ランドクルーザー70」になります。
ランドクルーザーでは共通して、悪路走破性に有利といわれるラダーフレームを採用しています。
しかし300系と250系は足回りに関しては乗り心地のいいコイルスプリングに変更されたにも関わらず、70系は一貫してリーフスプリングを採用するなど剛性の確保や耐久性向上に努めています。
このように、ランドクルーザー70だけは本格オフローダーとしての資質を貫き通していることから、マニアからも高い評価を受け2014年に再販される運びとなりました。
しかしファンからの支持は冷めること無く、2023年現在も中古車市場では400万円超えも珍しくない状況で依然として高値で取引されています。
そんなことからファンの要望に応える形で再々販売することになりました。
今回の発表では、本格クロスカントリー車としての魅力はそのままに、一般のユーザーでも扱いやすいように一部変更がされています。
基本的な骨格は2014年に再販されたタイプと同様のものを使用しており、現在のクルマではほとんど見ないガラスエリアの広い外観は、クラシカルな演出と運転時の開放感を得ています。
フロントマスクは、ヘッドライトは初期型のような丸型ですが材質はLEDに変更となり、ボンネットも歩行者の衝突安全を考慮して形状が変更されるなど現代風な仕上がりです。
フロントフェンダーにはアドブルーの注入口があり、リアシートも平板からクッションの厚いものに改良されて使い勝手は向上しています。
また以前の再販バージョンでは1ナンバーの貨物自動車扱いで、トランスミッションもMTのみとなっていましたが、今回の再販モデルは3ナンバーのAT車のみの設定に変更となりました。
現在、日本国内のAT普及率は98%ということもあり、MTがラインナップから外されたことは時代背景からも予想がつきやすいですが、SNSでの声はさまざまなものが寄せられました。
ランドクルーザー70の発表後には、「何がいいのって感じだったけど、ランクル70再再販めっちゃいい」「ランクル70新型よすぎる これ買ってくれる人いたら結婚します」など本格オフローダーの魅力に心奪われる人が多く見受けられます。
一方で「でもMTが良い。マニュアル出してくれやぁ」「今の免許事情によるとAT一択なのは、時代の流れかな。ディーゼルの太いトルクあればマニュアル車だったらオフは面白いだろうけどな」と一部のマニアからはAT車のみの構成に不満をおぼえる書き込みも目立ちました。
また、販売店にはどのような声が届いているのでしょうか。関東の販売店担当者は次のように話します。
「ランクル70に関しての問い合わせは多くあります。
前回MT仕様車であったこともあり、今回も『MT仕様車はないのか』などの問い合わせを受けることもあります。
現時点で販売店にメーカーから詳しい情報は来ていませんが、『MT車があれば買いたい』『MT車がないなら購入を見送る』という人も中にはいました」
一方で、関西の販売店の担当者は次のように話します。
「ランクル70はデザインが大きな魅力のひとつとなっています。
MT車がいいという人もいますが、『AT車でも構わないから欲しい』という人が多いような印象を受けます」
※ ※ ※
ランドクルーザー70の発売は2023年冬とアナウンスされており、今後さらなる情報が出るにつれてさらなる盛り上がりが予想されます。
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