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メルセデス・ベンツ 新型A 180 Sports試乗レポート 熟成が進み、完成度が大幅に向上

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メルセデス・ベンツ 新型A 180 Sports試乗レポート 熟成が進み、完成度が大幅に向上

メルセデス・ベンツのCセグメント・ハッチバック、Aクラスは2015年11月26日にマイナーチェンジを行なっている。このW176型は2012年11月に日本に導入されているので、3年振りのマイナーチェンジとなる。この新型Aクラスに試乗することができたので、早速レポートしよう。<レポート:松本晴比古/Haruhiko Matsumoto>

Aクラスは、ダイムラー社に言わせると「アタックのA」で、同社としては初代(W168)~2代目(W169)とはコンセプト、テクノロジーを変更し、サイズをCセグメントのど真ん中とし、それも若い世代に向けて開発したモデルだ。直接的なライバルは、アウディA3だろう。

今回のマーナーチェンジでは、エクステリアは最新のデザインとし、Sportsモデルにはダイヤモンドグリルと左右につながった大型のエアインテークとAMGデザインのバンパーを組み合わせて、よりスポーティさを強調している。ヘッドライトは自動配光モードを備えたLEDパフォーマンスヘッドライトを装備している。

インテリアでは8インチ・ワイドディスプレイを全モデルに標準装備。さらにエンジン、トランスミッション、ステアリングなどの特性を統合制御する「ダイナミックセレクト」をA 180、A 180 Style、A 180 Sports、A 250 SPORT 4MATICに新採用するなど装備の充実が行なわれている。ただし、レーダーセーフティシステムは従来通りパッケージオプションとされている。

◆インプレッション

試乗したのはメイン車種のA180 Sportsだった。横置き1.6Lの直噴ダウンサイジングターボに7速DCT(7G-DCT)を組み合わせている。122ps/200Nmというエンジン出力は変更されていない。

しかし、アクセルを踏み込むと、エンジン・フィーリングは従来とはまったく別物だった。初期モデルはアクセルの踏み込みに応答遅れがあり、トルクの出方ももっさりとした印象だったが、新型はリニアに反応して、ためらいはない。

正直、同セグメントのライバルに比べAクラスの1.6Lエンジンはパワー、トルクともに控え目なのだが、少なくともエンジンの吹け上がりに関してはライバルと同レベルに仕上げられていると感じた。またトランスミッションも初期モデルはDCTとは思えないほど変速が遅く、マニュアルシフトをしてもためらいが感じられたが、そうした点も改良され、DCTらしい切れのよい変速が行なわれるようになっていた。

実は同じMFAプラットフォームを使用する車種でもAクラス以降にデビューしたCLA、GLAなどはかなりエンジンやDCTのフィーリングが改良されているのだ。そのことからもわかるように、イヤーモデルごとに作り込み、熟成が進められた結果だろう。そういう意味でAクラスを見ると、らしくなかった初期モデルと2016年モデルではまるで違うクルマというほどの差がある。

ハンドリング、乗り心地も進化していた。パワーステアリングの操舵フィーリングもしっとりとした質感が高められ、ステアリングを切ったときの気持ち良さが感じられるようになっている。またサスペンションの路面との接地感、直進安定性もレベルアップしている。

試乗車は、ミシュラン・パイロットスポーツ3で、Sportsグレードのため225/40R18サイズだったが、接地感の良さなどはこのタイヤのおかげもあるだろうが、サイズ的にはややオーバーサイズ感がある。標準の205/55R16のほうがよりマッチングがよいと思う。

乗り心地は、Sportsグレードということもあって、スポーティ方向のセッティングということに変更はなく、路面との当たりはしなやかで、車速が上がると減衰力が強めといったフィーリングだ。そういう意味では、ちょっとアグレッシブな気分でドライビングを楽しむにはいい感じといえる。

改めてAクラスに乗ってみると、パッケージ的にはずいぶん思い切っていることが感じられる。若い世代向けに、デザイン・オリエンテッドで、クーペ的で、Aピラーがドライバーに迫ってくる感じなどで、タイト感が強い。Cセグメントの5ドア・ハッチバックでファミリーユースといったど真ん中のクルマというよりは、ドライバーズカーであることに徹底していることが印象的である。

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