スーパーフォーミュラの合同テスト&ルーキードライバーテストで、VANTELIN TEAM TOM’Sの37号車を走らせた坪井翔は、ドライビングを合わせ込むことができた初日午後以降のセッションを全てトップ3圏内で終えた。スーパーフォーミュラのダンパーは今後共通化されるが、それにも十分対応できているようだ。
2023年シーズンのスーパーフォーミュラではP.MU/CERUMO・INGINGのマシンを走らせた坪井。しかし今回のテストでは、VANTELIN TEAM TOM’Sの37号車をドライブすることになった。このマシンは、宮田莉朋がシリーズ王者に輝いた、いわばチャンピオンマシンである。
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坪井曰く、セルモとトムスでは、走らせ方や考え方が違う部分があったという。
「これまでのセルモのクルマや走り方とは、また違った環境でのテストになりました。トムスはトムスの走らせ方や考え方があって、クルマのキャラクターも少し違う印象でした」
そう坪井は明かす。
「その中でドライビングを合わせるのは難しい部分もありましたが、2日間を通じて色々学べました。これまではずっとセルモでやってきて、それは勉強になったのですが、今回はその枠の外を見られたような気がします。それが新たな勉強になりました」
チャンピオンマシンを走らせることにプレッシャーがあったかと尋ねられた坪井は、ダンパーが共通化されたこともあり、プレッシャーは感じなかったと明かす。
「特にプレッシャーは感じませんでした。共通ダンパーになってしまうし、ライバルもレベルアップしてきますから。パッケージが全く変わらないなら、チャンピオンカーに乗ることはプレッシャーになったかもしれませんが、色々と変わっているので、そんなことはなかった……そういうことに関してはリセットかなと思います」
共通ダンパーになることで、マシンの性格が少し変わったという坪井。走行開始当初はそれに戸惑ったようだが、すぐにアジャストでき、その後は3セッション連続でトップ3タイムを記録した。
「今日は風も強かったですし、実際の数値に関しては分かりません」
共通ダンパーによってダウンフォースにも変化があったかと尋ねられた坪井は、そう語った。
「ただ少なくともキャラクターに関しては少し変わっていたので、そこに対してのアジャストは必要でした。それについては、この2日間で色々試せました」
「1回目のセッションでは、本当に分からないというか、合わせきれないところもありました。でも2セッション目からはドライビングを合わせることができ、その後はトップ3のタイムを記録できました」
「ただ、一歩抜け出すためにはまだ必要な部分はあると思いますので、次のテストまでに色々考えなきゃいけないと思います。次のテストで、どのチームのマシンに乗れるのかは、まだ分かりませんけどね」
坪井はスーパーGTでは、宮田とチームメイトだった。そのチームメイトがチャンピオンを獲得したマシンに乗ったことで、何か発見はあったのだろうか?
「発見というか、ある程度イメージ通りだったかなと思います」
「宮田選手の走りは見てきたので、ある程度クルマの走らせ方とか走り方、その時のタイムなんかは散々見てきました。なのでそのイメージ通りだったというか、こういう感じなんだな~と思いましたね」
「実際に乗ってみて、自分の走らせ方が意外とこうなのか……とか、こういう風に走らせなきゃいけないんだとか、こうやったら速く走ってくれるんだとか、そういう発見は色々ありました。色々と勉強になった2日間でした」
その今季王者である宮田は、来季は欧州のレースに参戦するため、スーパーフォーミュラには参戦しない。そういうこともあり、疑問があれば尋ねてみるつもりだと、坪井は言う。
「GTで一緒に走った仲なので、そこは聞けば教えてくれると思います。来年は共通ダンパーに変わってしまいますから、今年とまったく同じにはならないと思いますが、どういう風に走らせていたとか、そういうことは教えてくれると思います」
「なので疑問に思うことがあれば、聞いてみようと思います」
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