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スーパーホワイトが憧れだった! 現行モデルで蘇るハイソカー5選

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スーパーホワイトが憧れだった! 現行モデルで蘇るハイソカー5選

■現代に甦ったハイソカー5選

 1980年代から1990年代は、若い人たちがクルマを持つことはステータスでした。ただ、クルマを持つといっても、ジャンルはいくつかに分かれていたようです。

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 具体的には「レビン/トレノ」「シビック」など走り屋御用達のクルマ、「ファミリア」や「プレリュード」などデートカー、そして「ソアラ」「マークII」といったハイソカーです。

「ハイソカー」とは“High society”(ハイソサエティ:上流社会)なクルマのことで、決して格別な高級車というわけではなく、多くは高級車の雰囲気をかもしたミドルクラスのクルマのことです。

 1980年代を中心にハイソカーブームがあり、代表的なモデルは「ソアラ」、セダンだと「マークII/クレスタ/チェイサー」でした。

 ブームはいつか終わる運命がありハイソカーという名は廃れ、いまや死語となってしまいました。

 そこで、現行モデルでハイソカーをイメージさせるようなクルマがあるのか、いま販売されているセダンのなかから5車種のハイソカー的なクルマをピックアップして紹介します。

 なお、選考基準は「押出し」が強めなデザインであること。それと、かつてのハイソカーに敬意を払って2リッターから2.5リッターエンジンをラインナップしていることです。

●レクサス「GS」

 レクサス「GS」の起源をたどるとトヨタ「アリスト」になります。「アリスト」は「セルシオ」と違い、スポーティ路線のセダンで、北米でレクサス「GS」として販売されました。

 現行の「GS」は2リッター直列4気筒ターボエンジンの「GS300」から3.5リッターV6ハイブリッドの「GS450h」まで大きく分けて4グレードの構成になっています。

 デザインはレクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルのフロントフェイスが、押出しの強さをアピールしています。

「アリスト」の系譜だけに全体的にはスポーティでありながら、ラグジュアリーなたたずまいも兼ね備え、「GS」現代のハイソカーに相応しい1台ではないでしょうか。

●日産「スカイライン」

 代々スポーティなセダン、クーペとして販売されてきた日産「スカイライン」も、現行モデルで13代目となります。

 ハイソカーブームの頃に「スカイライン」が「マークII」対抗しようとモデルチェンジしましたが(7代目 R31型)、ハイソカーとしては成功しませんでした。

 最新の「スカイライン」はというと、かなりアグレッシブなデザインのセダンで、猛禽類を思わせるヘッドライトが特徴です。

 エンジンは2リッター直列4気筒ターボと、3.5リッターV6ハイブリッドになり、とくにハイブリッドは364馬力のシステム出力を誇るなど、エコ寄りではないスポーツセダンとなっています。

 デザインはサイドから見ると流麗な印象ですが、前後の押出し感は強めになっており、同じくセダンの「フーガ」よりもハイソカー的イメージが色濃く出ています。

■知的な印象のなかにもワルっぽさが光る2台

●ホンダ「アコード」

 ハイソカーブームのころのホンダ「アコード」はリトラクタブルヘッドライトで、スポーティなイメージが強く、まったくハイソな感じではありませんでした。

 同時期に初代「レジェンド」もありましたが、押し出し感は希薄で、やはりハイソカー好きには人気がありませんでした。

 現行の「アコード」はというと、以前よりも1クラス上の車格となり、押出し感も十分にあります。

 パワートレーンは2リッターのハイブリッドのみで、基本的には高速走行以外、エンジンは発電に徹して、モーターで走行するシステムとなっており、燃費も31.6km/L(JC08モード・LXグレード)と、同クラスではかなり優秀な値をマークしています。

 かつては優等生イメージだった「アコード」ですが、見た目はだいぶダイナミックになった印象もあり、いまならハイソカーになりえるのではないでしょうか。

●マツダ「アテンザ」

 1990年代初頭のマツダといえばフラッグシップのユーノス「コスモ」があり、デザインも中身も十分ハイソカーとして「ソアラ」の対抗馬になりえる存在でした。

 しかし、トヨタブランドは圧倒的に強大で、「コスモ」はハイソカーとしての人気はいまひとつでした。

 そこで、現在のマツダのフラッグシップである「アテンザ」はというと、「魂動デザイン」による洗練されたイメージに加え重厚さを併せ持つセダン(ワゴン)として、ハイソカーの素質はあると思います。

 エンジンは2リッターと2.5リッターのガソリンと、国産セダンで唯一となる2.2リッター・クリーンディーゼルがライナップされています。

 また、ディーゼルには6MTが用意され、硬派な一面もあります。

 なお、「アテンザ」のイメージカラーはレッドメタリックですが、今回、ホワイトが似合うクルマだったと再認識しました。

■押しの強さは「マークX」以上の「カムリ」

●トヨタ「カムリ」

 冒頭でも書いていますがハイソカーといえばトヨタ「マークII」3兄弟が、圧倒的に人気がありました。その「マークII」のDNAを引き継いでいるのが「マークX」なので、現代のハイソカーとして選出するのが自然でしょう。

 しかし、「マークX」のデザインはスマートなイメージが強く、ここはあえて「カムリ」を選びました。さらにスポーティな「カムリ WS」ではなく、普通の「カムリ」がハイソカーに相応しいでしょう。

「カムリ」は全グレードとも2.5リッターのハイブリッド車で駆動方式もFFのみとなります。

 主に北米で好調なセールスを記録しており、アメリカ人好みのサイズとデザインはかなりの押出し感をかもしています。

 とくにフロントバンパーの開口部が「マークX」に比べ大胆なデザインとなり、ワルっぽさが感じられ、ハイソカーの素質ありではないでしょうか。

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