ボディ後部がぱかっと開くレーサー仕様
ホンダは、CR-Vをベースとしたレーシングカー「CR-Vハイブリッド・レーサー」を米国で発表した。インディカー・シリーズから移植した最高出力800psのV6ハイブリッドを搭載している。
【画像】ホンダ公式の魔改造CR-V「ビースト」誕生【ホンダCR-Vハイブリッド・レーサーと標準車を写真で比較】 全30枚
HPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)が開発したもので、チューブラーシャシーを使用し、「ビースト」の愛称で呼ばれている。パワートレインは、インディカーの2.2LツインターボV6ガソリンエンジンを電動化し、スーパーキャパシタで電気を蓄えるというものである。
ホンダによると、シェルの100%再生可能燃料で走行でき、およそ800psを発生するとのこと。開発が進み、インディカーの新ルールにしたがって2.4Lのユニットにアップグレードされるころには900psまで上昇する可能性もある。
フロントサスペンションは最新のNSX GT3から、リアサスペンションは現行のインディカーから流用された。
ボディ上部はCR-Vそのものだが、リアヒンジのエンジンクラムシェルにアクセスできるよう半分にカットされている。ドアもカットされ、ランボルギーニのようなバタフライヒンジが採用されている。
大型リアスポイラーと、インディカーにおけるホンダのスポンサーをモチーフにした赤と青の派手なカラーリングが、アグレッシブな外観を完成させる。
HPDの社長兼テクニカルディレクターであるデビッド・ソルターズ氏は、「このプロジェクトは、HPDとホンダの才能あるスタッフが、電動化、ハイブリッド技術、100%再生可能な燃料の可能性を追求する、ローリング・エレクトリファイド・ラボラトリーです」と話す。
CR-Vハイブリッド・レーサーは、3月3日にフロリダ州セントピーターズバーグで開催されるインディカー開幕戦で一般公開され、複数のレースでデモ走行を行うという。
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