現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > カワサキ「Z250」新型2019年モデルを徹底解説&試乗インプレッション! フルモデルチェンジで全域パワーアップを実現!

ここから本文です

カワサキ「Z250」新型2019年モデルを徹底解説&試乗インプレッション! フルモデルチェンジで全域パワーアップを実現!

掲載 更新
カワサキ「Z250」新型2019年モデルを徹底解説&試乗インプレッション! フルモデルチェンジで全域パワーアップを実現!

フルモデルチェンジを果たし、2019年2月に発売されたカワサキ「Z250」。先にフルモデルチェンジしたニンジャ250をベースに、各部をリファインしての登場だ。一体、新型Z250はどのような進化を遂げたのか?

クイックで俊敏な走り、それが“Zの真骨頂”!!
フルカウルでスーパースポーツ的イメージを漂わすニンジャ250に対し、ネイキッドスタイルのストリートモデルと位置付けられるのがZ250。

峠道でこそ輝く!? 新型「KATANA」試乗インプレッション!

2019年2月15日に発売された2代目Z250は、2018年2月にフルモデルチェンジされたニンジャ250がベースで、6年前に登場した前モデルとは別物の仕上がりとなった。

前モデルユーザーが最も悔しがるのは、全ての回転域で強化されたエンジン特性だろう。

前モデルは4000回転以下だと少々頼りなく、ゼロ発進時は回転数とクラッチ操作に気を使ったが、新型はアイドリング回転のまま発進できる粘り強さを身に付け、普段使いで常用する中回転域ではスロットル操作に対して即座に反応して力強く加速する。

これによって発進加速頻度の多い市街地はもちろん、急な上り坂や向かい風の高速道路走行といった、ツーリング中にたびたび遭遇する状況での扱いやすさが格段に向上した。

8000回転あたりからグッとパワーが盛り上がり、13000回転までフリクションを感じさせずに軽く吹け上がる高回転特性はニンジャ譲り。

各ギアの守備範囲が広く、回り込んだコーナーや峠道の連続ターン、サーキット走行でもコーナリング中にシフト操作を強いられる頻度を減らせるのでリズムを崩さずに駆け回れる。

動力性能のフィーリングはニンジャと同じだが、決定的に違うのがハンドリング。

カウルを取り去ったことでニンジャよりもフロント回りが2kg軽く、グリップ位置が高く幅広のハンドルには腕の力と上体の重さを伝えやすい。ライダーの操作に対して軽快に鋭く反応するから、ジムカーナ的な走りも得意だ。

普段使いでは上体の前傾度が弱くなり、アイポイントが高くなるので見通しが効くし、ギャップ通過時にフロントから突き上げられても手首や肩、首に掛かる負担も少ない。

ニンジャと比べると上体に受ける風圧が大きくて直進安定性もやや弱まっているが、エンジン振動の少なさ、吸排気音の静かさと併せ、高速道路での110km/h以下のクルージングも実に快適だった。

ニンジャと乗り換えながら試乗したが、公道での走りは甲乙付けがたい。より高い速度域での快適さを重視するならニンジャ、普段使いなら軽快なフットワークで適度な風を感じるZが魅力的だ。

文:太田安治、編集部/写真:南 孝幸、森 浩輔

KAWASAKI「Z250」主なスペックと価格
全長x全幅×全高:1990x800x1060mm
ホイールベース:1370mm
シート高:795mm
車両重量:164kg
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量:248cc
ボア×ストローク:62x41.2mm
圧縮比:11.6:1
最高出力:37PS/12500rpm
最大トルク:2.3kg-m/10500rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:14L
キャスター角/トレール:24.5度/92mm
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式 前・後:φ310mmディスク・φ220mmディスク
タイヤサイズ 前・後:110/70-17・140/70-17
メーカー希望小売価格:税込59万7,240円

カワサキ「Z250」の各部をチェック!
Z1000を頂点とする、ストリートファイター系のフォルムは踏襲。ボディカラーはホワイトとレッドの2色をラインアップしている。逆スラント形状のシュラウドはZシリーズに共通する「Sugomiデザイン」。テールランプはニンジャ同様、ZX-10RタイプのLED。

足つき性&ポジションチェック!(身長:176cm/体重:62kg)
ごく軽い前傾姿勢はストリートライディングに最適。着座位置の自由度が少ないように見えるが、伏せ姿勢を取っても窮屈さはない。メインフレームとエンジンの幅が狭いので足着き性はカタログ値以上に良好だ。

カワサキ「Z250」公式サイト
2019年モデルの250ccをお探しなら、この一冊におまかせあれ!

オートバイ 250cc&400cc購入ガイド 2019 (Motor Magazine Mook BUYERS GUIDE SE)
オートバイ 250cc&400cc購入ガイド 2019 (Motor Magazine Mook BUYERS GUIDE SE)
posted with amazlet at 19.07.10

モーターマガジン社 (2019-04-22)
売り上げランキング: 42,335

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

[ランクル70]路線切望!! やっぱカクカクボディがいいなぁ!! [復活パジェロ]に期待するコト
[ランクル70]路線切望!! やっぱカクカクボディがいいなぁ!! [復活パジェロ]に期待するコト
ベストカーWeb
日産R35「GT-R」用新作バンパーを開発! 老舗ショップ「トップシークレット」がMY24「ニスモ」をリスペクトした逸品です
日産R35「GT-R」用新作バンパーを開発! 老舗ショップ「トップシークレット」がMY24「ニスモ」をリスペクトした逸品です
Auto Messe Web
フェラーリの新型車、間もなく発表へ…『812スーパーファスト』後継か
フェラーリの新型車、間もなく発表へ…『812スーパーファスト』後継か
レスポンス
大注目のビッグネーム多数。5月8日開催のスーパー耐久富士公式テストのエントリーリストが発表
大注目のビッグネーム多数。5月8日開催のスーパー耐久富士公式テストのエントリーリストが発表
AUTOSPORT web
【インディカー開幕3戦レビュー】実力伯仲の2024年。ガナッシとペンスキーに挑む急成長のアンドレッティ
【インディカー開幕3戦レビュー】実力伯仲の2024年。ガナッシとペンスキーに挑む急成長のアンドレッティ
AUTOSPORT web
「美貌とギャップ」で夢中にする! アストン マーティンDB12 ヴォランテへ試乗 調和しきれない怒涛の加速
「美貌とギャップ」で夢中にする! アストン マーティンDB12 ヴォランテへ試乗 調和しきれない怒涛の加速
AUTOCAR JAPAN
シーズン2勝目とWECスパでの連勝記録更新に挑むトヨタ「力強い戦いを見せられるよう総力を挙げる」
シーズン2勝目とWECスパでの連勝記録更新に挑むトヨタ「力強い戦いを見せられるよう総力を挙げる」
AUTOSPORT web
アルピーヌF1、マクラーレンを離れたサンチェスの獲得を正式発表。“3本柱アプローチ”の技術部門を監督へ
アルピーヌF1、マクラーレンを離れたサンチェスの獲得を正式発表。“3本柱アプローチ”の技術部門を監督へ
AUTOSPORT web
アップデート投入でGT300予選を制圧! 88号車JLOCランボルギーニに取り付けられたパーツとは
アップデート投入でGT300予選を制圧! 88号車JLOCランボルギーニに取り付けられたパーツとは
motorsport.com 日本版
セナ追悼イベントの一環で、ベッテルがマクラーレンMP4/8のデモランを実施へ/F1エミリア・ロマーニャGP
セナ追悼イベントの一環で、ベッテルがマクラーレンMP4/8のデモランを実施へ/F1エミリア・ロマーニャGP
AUTOSPORT web
ギュンター・シュタイナー、元所属チームのハースF1に対し法的手続きを開始。肖像の無断使用、ボーナス未払いなどを主張
ギュンター・シュタイナー、元所属チームのハースF1に対し法的手続きを開始。肖像の無断使用、ボーナス未払いなどを主張
AUTOSPORT web
富士で好調シビック、追い上げもイケる!? ARTA佐藤蓮「ストレートで4~5キロ速そう。レースに向けてポジティブ」
富士で好調シビック、追い上げもイケる!? ARTA佐藤蓮「ストレートで4~5キロ速そう。レースに向けてポジティブ」
motorsport.com 日本版
美しすぎる新型「スポーツセダン」と「高級SUV」同時発表! 斬新「3連ライト」と「伝統の車名」採用した特別モデルが凄い!
美しすぎる新型「スポーツセダン」と「高級SUV」同時発表! 斬新「3連ライト」と「伝統の車名」採用した特別モデルが凄い!
くるまのニュース
退任は本当だった… レッドブルF1技術責任者、エイドリアン・ニューウェイ氏 来年チーム離脱へ
退任は本当だった… レッドブルF1技術責任者、エイドリアン・ニューウェイ氏 来年チーム離脱へ
AUTOCAR JAPAN
RB角田裕毅、F1中国GPで謎の失速。チームが原因究明も「完全には理解できていない」気持ち新たにマイアミへ
RB角田裕毅、F1中国GPで謎の失速。チームが原因究明も「完全には理解できていない」気持ち新たにマイアミへ
motorsport.com 日本版
「GRスープラ」で小林可夢偉と3名の若手ドライバーがノルドシュライフェ初挑戦! 初ニュルの感想を現地で聞いてきました
「GRスープラ」で小林可夢偉と3名の若手ドライバーがノルドシュライフェ初挑戦! 初ニュルの感想を現地で聞いてきました
Auto Messe Web
元王者イングラムが逆襲の連勝発進、トヨタのモファットもリバースから開幕勝利/BTCC開幕戦
元王者イングラムが逆襲の連勝発進、トヨタのモファットもリバースから開幕勝利/BTCC開幕戦
AUTOSPORT web
【勢いの鈍るBEVモデル】 それでもステランティスが盤石な理由とは? EV拡販のスタンスを聞く
【勢いの鈍るBEVモデル】 それでもステランティスが盤石な理由とは? EV拡販のスタンスを聞く
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村