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超長寿ミニバン「デリカ D:5」はなぜ今も売れる? 15年先のトレンドを先取りしたセンスとは??

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超長寿ミニバン「デリカ D:5」はなぜ今も売れる? 15年先のトレンドを先取りしたセンスとは??

ミニバンのSUVというコンセプトは今もデリカだけ
現行モデルのデビューは2007年1月とロングセラーとなっているのが「」三菱 デリカD:5です。直近では2020年12月にマイナーチェンジを実施するなどフレッシュさは保っていますが、これほど長く市場から愛されている理由はどこにあるのでしょうか。

最大の理由は、デリカが初代モデルから受け継いできたミニバン+SUVというクロスオーバーコンセプトが唯一無二だからです。先々代のデリカスターワゴンは「ミニバンのパジェロ」と呼ばれたこともあるほど悪路走破性に優れていました。その伝統は現行モデルにもしっかりと息づいています。

三菱「デリカD:5」 デビューから14年たった今も唯一無二な個性派ミニバン

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ちなみにグレード構成は、SUVテイストを前面に出した標準系と、エアロパーツによってアーバンテイストを表現した「アーバンギア」系の2系統があります。

●デリカ D:5(標準系)
P・・・・・・・・・・・・447万5900円
G パワーパッケージ ・・・433万9500円
G・・・・・・・・・・・・410万3000円
M・・・・・・・・・・・・400万1800円

●デリカ D:5 アーバンギア
P エディション・・・・・・457万7100円
G パワーパッケージ・・・・446万7100円
G ・・・・・・・・・・・・423万600円

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デリカの象徴といえるのがパワートレインです。全グレードが、2.2Lディーゼルターボ+4WDというSUVらしい設定。しかも三菱独自の「AWC(オールホイールコントロール)」技術により、4つのタイヤのグリップ力を最大限に引き出します。そのため、ドライ・ウェット・マッド・スノーといったシチュエーションにかかわらずミニバンとしては類を見ない走行安定性能を実現しているのです。

3つの走行モードを備えている
様々なシチュエーションに対応すべく3つのドライブモードを選べるようになっているのもSUV的といえるでしょう。それぞれのモードを簡単に説明すると、2WDモードはフロント駆動に固定して市街地での省燃費に貢献するモード。4WDオートは、強風の高速道路や雪道などで駆動力により安定性を生み出すモード。そして4WDロックは三菱らしい悪路走破性を発揮するモードとなっています。

こうしたパワートレインによってミニバンカテゴリーではライバル不在といえます。

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パッケージの設計は古いが、3列すべてが快適
また、パッケージングに設計の古さを感じさせるところが少ないことも、ロングセラーとなっている理由。ボディサイズは全長4800×全幅1795×全高1875mmと今となっては標準的ですが、角ばったスタイリングのおかげで2・3列目のヘッドクリアランスも十分にあり、3列すべてが快適な空間になっているのは魅力です。

3列目シートの格納時に感じる重さなどは、さすがに設計年次の古さを感じさせますが、テールゲートやサイドステップが電動のグレードもあり、あまり不便は感じないはずです。

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電装系アイテムも充実。12.6km/Lの燃費も良好
また、最新モデルではオートホールド機能付き電動パーキングブレーキや、ルームミラーに映し出すマルチアラウンドモニターなど電装系アイテムも充実しています。「基本設計が2000年代だから…」と心配する必要はありません。

さすがにハイブリッドはじめ電動化技術がまったく搭載されていないのは残念ポイントですが、環境性能はけっして劣っているわけではありません。デリカD:5が磨き上げてきたクリーンディーゼルに、最新モデルでは8速ATを組み合わせることでWLTCモード燃費は12.6km/Lと良好で、軽油であることも経済メリットとなっています。

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リフトアップ・カスタムのトレンドにも乗っている
さて、ここまで見てきたようにデリカD:5は国産ミニバンとしては比類なきモデルとなっています。輸入車まで視野を広げても、SUVテイストでディーゼルエンジンを積むスライドドア車としてプジョー・リフターが存在しているくらいですが、リフターはFFで2列シートと、ライバルというよりは、テイストが少し似ているというレベルです。

>>プジョー リフターのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる

それにしても、デビューから15年近く経っていながらデリカD:5の人気が根強いのはなぜでしょうか。スタイリングやパワートレインのアップデートでハードウェアが古く感じられないことも一因でしょうが、それだけではなさそうです。。

最近では、軽バンなどの車高を上げてSUVテイストに仕上げるリフトアップ・カスタムが流行していますが、こうしたトレンドを先取りしていたのがデリカではないでしょうか。いよいよ時代が追いついてきたことがデリカD:5の人気を支えているのかもしれません。

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文:山本晋也
写真:
1枚目:デリカ D:5 P
2枚目:デリカ D:5 G パワーパッケージ
3枚目:デリカ D:5 G
4枚目:デリカ D:5 M
5枚目:デリカ D:5 アーバンギア P エディション
6枚目:デリカ D:5 アーバンギア G パワーパッケージ
7枚目:デリカ D:5 アーバンギア G
8枚目:デリカ D:5(インテリアイメージ)
9枚目:デリカ D:5(シートイメージ)
10枚目:デリカ D:5 アーバンギア(インテリアイメージ)
11枚目:デリカ D:5 アーバンギア G パワーパッケージ(シートイメージ)
12~13枚目:プジョー リフター

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みんなのコメント

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  • とても簡単なこと、
    他社と競合せず独自のポジションを
    構築することが出来たこと、
    そしてメディアやネット、ユーチューブでの
    声なんか関係ないこと。

    本当のクルマ選びとはそういうものだよ。
    それらの声をいちいち気にして
    クルマを選んでいたら、
    つまんないカーライフになっちゃうよ。
    周りの声ではなく、自分の為に選ぶクルマ。

  • いやはや400オーバ-諸費用込みで500になると、一般庶民のペーペ-では手が出ませんわ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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