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フェラーリF1、積極的な雇用活動を進めるも「効果は2年以上先」メルセデスやレッドブルからの引き抜きも計画か

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フェラーリF1、積極的な雇用活動を進めるも「効果は2年以上先」メルセデスやレッドブルからの引き抜きも計画か

 フレデリック・バスールが、マッティア・ビノットからフェラーリF1チーム代表の座を引き継いでから約1年がたった。彼は現在のポジションに慣れて、この12カ月に進歩を遂げることができたと振り返った。一方、バスールは、自分が目指す新しい体制を確立するために、他チームから人材を獲得するプランを進めているが、それにはさらに最大18カ月を要するという。それまでの間は、今の体制においての運営方法を改善することに集中するということだ。

 フェラーリがメディアを招いて行ったクリスマスランチにおいて、バスールは、フェラーリでの最初の一年で得た最大の収穫について、「まだ生きていることだ!」と冗談めかして述べた後、マラネロに加わった際に目の前に立ちはだかった大きな課題について、次のように語った。

フェラーリF1、ルクレール&サインツとの交渉に遅れも「2024年シーズン開始前に契約延長を決めたい」

「1年前にここに足を踏み入れた時、重大なチャレンジに直面した。シーズンスタートが近づいている、かなり遅い段階だった。マシンの発表会まで数週間、バーレーンで走り出すまで4週間というタイミングで、膨大な物事を理解する必要があったのだ」

「今ははるかに快適な状況だ。この会社のほぼすべての人達のことを知っているし、全体的な理解が深まり、そのおかげでより良い仕事ができるようになった。だが我々はF1チームだ。この世界では、好調だと感じているときには、逆にノックアウトされる危険がある。勢いを維持する必要がある。シーズン終盤はとてもうまくいっていた。だが、この世界ではこれで十分ということは決してない。立ち止まってはならないのだ」

 バスールは、これまで体制変更について自分が行ってきたことについて、次のように説明した。

「すでに何人かの人々を変えた。具体的な名前を挙げるのは好きではないから、これまでそうしたことはないし、今後もそうするつもりはない。結局のところ、私自身も含めて、ひとりの人間の問題ではない。最も重要なのは、自分たちの作業グループなのだ」

「シーズン中にチームが示した反応を誇りに思う。6カ月、厳しい時期を過ごした後、ドライバーを含め、全員が良い反応を示し、モンツァ以降、結果が見え始めた」

 バスールは、メルセデスのパフォーマンスディレクターを務めるロイック・セラ、レッドブルのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェの雇用についての報道には触れなかったが、新たなスタッフの雇用に取り組んでいると述べた。しかし、彼らがマラネロでの仕事を開始できるようになるまでには時間がかかるのだという。

「組織においては、常に従業員の変更を行う必要があり、我々は今、それを実行している。大量の採用を行いつつあるが、F1のシステムでは、有効な契約があれば、最初の慣性は極めて大きい」

「何か問題があって雇用が必要だと気付いたとしよう。新しい人物がチームに加わるには、12カ月のガーデニング期間、6カ月の予告期間が必要であるため、この期間を過ごした後ということになり、その人物は、翌年のプロジェクトにしか間に合わない。つまり、人材が必要になってからその人物が稼働可能になるまで、2、3年かかる可能性があるのだ」

「したがって、(それまでの間に)我々にとって最も重要なことは、アプローチとメンタリティの改善だった。シーズン終盤には、より大きなリスクを冒し、少しアグレッシブにいった。それがうまくいったので、2024年も同じ方針を採るつもりだ」

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