1088キロの軽量ボディに570psのフルチューン13Bを搭載!
徹底的な軽量化で55秒237をマーク!
「大阪府警 VS 大阪環状改造族」1982年夏、大阪府警は1500台の環状族と戦っていた【Play Back The OPTION】
鮮やかなオレンジ色で彩られたRE雨宮フルエアロのFD3Sは、『テクニカルオート ワンズ』が製作した4型ベースのサーキットマシン1号機だ。
エンジン仕様はサイドポート拡大+T88-34Dタービンの組み合わせで、当初エキゾーストハウジングはレスポンス重視で15cm2をセットしていたが、後に18cm2へとサイズアップ。最大ブースト1.4キロ時に570psものパワーを絞り出す。また、ストラットタワー周辺を見ても分かる通り、ボディ補強は徹底的に行われ、フルフレーム補強、各部スポット増し、全パネル溶接などにより超高剛性ボディに仕上げられている。
重量配分を考慮して助手席後方あたりの位置に移設されたバッテリーは、軽量小型のリチウムイオンタイプ。軽量化を極めるタイムアタック仕様では必須装備になりつつある。
メータパネルは中央にアペックスのタコメーター、左側にブースト計とP-LAP、右側に燃料計と電波時計を装着。センターコンソールには水温、油温、油圧、ミッション油温計とブーストコントローラー、A/F計、パワーFCコマンダーなどが並ぶ。ダッシュボードはFRP製の軽量モデルとなる。
ミッションはHKSの5速シーケンシャルで、シフトノブは操作性を重視したオリジナルを組む。ステアリングはMOMOのMOD.80スエードで、ステアリングのホーンボタンにはHKS EVC5のスクランブルブーストスイッチとして利用している。
空力パーツは年々アップデートが進められたパートだ。取材時は2015年仕様で、RE雨宮製のエアロパーツを軸に構築。フロントまわりには両サイドに大きく張り出すカナードが装着され、車体下面もカーボン製パネルでフルフラット化。さらに、整流効果を狙ったゴム製の導風板などが装着されていた。
ルーフやリヤゲートをドライカーボン製に交換することで軽量化とともに重心を下げる。ウインドウもフロントまですべてアクリル製に変更され、車重は1088kgとなっている。リヤウイングはエスプリGTウイング052だ。リヤディフューザーも、既製品からワンオフの大型タイプへ変更。空力、パワー、ドライビングを総合的に向上させたことで、筑波のセクター3だけでも0.5秒以上タイムアップしたということだ。
足回りは、エレメントスポーツ車高調でセットアップ。スプリングはベステックスでレートはフロント16kg/mm、リヤ18kg/mmだ。スタビライザーは前後ともサード製の調整式をおごっている。
アーム類はフルピロ化され、走行前には必ずアライメント調整を行い、仕様変更によるデータも蓄積し続けている。デフはATSのカーボンLSD(1.5WAY)でファイナルは3.9としている。
タイヤは、RE雨宮製フェンダーを拡張(フロント50mm/リヤ約20mm)した上で、295/35-18サイズのA050(GSコンパウンド)を投入。ブレーキはフロントがF50ブレンボ&340mmローター、リヤはノーマルキャリパーに335mmローターを組み合わせ、ブレーキバランサーで調節。マスターバックレス&ABSレス仕様で、軽量化とブレーキのハイレスポンス化を追求する。
主戦場の筑波サーキットでは2013年シーズンに56秒651を記録し、その翌年には55秒678をマーク。そこからさらに各部のセットアップを進め、当時のFD3S素人最速記録だったマル島谷号(55秒533)を抜く55秒237を叩き出し、最速の座を手にしたのである。
●取材協力:オートテクニカルワンズ 群馬県前橋市荒子町1128-10 TEL:027-230-3457
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