現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 完成状態を披露して堂々のフィナーレ! タミヤ+フジミで作る「ポルシェ911ターボ」第7回【LE VOLANT モデルカー俱楽部】

ここから本文です

完成状態を披露して堂々のフィナーレ! タミヤ+フジミで作る「ポルシェ911ターボ」第7回【LE VOLANT モデルカー俱楽部】

掲載
完成状態を披露して堂々のフィナーレ! タミヤ+フジミで作る「ポルシェ911ターボ」第7回【LE VOLANT モデルカー俱楽部】

2キット合体での制作、その効果は予想以上!

タミヤ+フジミで1/24スケール・プラモデルにおける究極の911ターボを作るという連載であるが、前回の第6回で完成したところであったので、今回は出来上がった作品をじっくりとご覧いただくとともに、制作についても簡単に振り返っておこう。

新型EVの門出になぜ「初代」? ポルシェが“公式再生”した世界に1台の「カイエンGTS」

【画像54枚】溜め息の出る美麗な仕上がりとそれを支える工作の様子を見る!

”スーパーカー”の1台であった911ターボ

ポルシェ911の第1世代(901型)が発表されたのは1963年のことだが、ホイールベースの延長を含む様々な改良を重ねたのち、1974年には第2世代へと移行した。この世代は大型の前後バンパーを装備したことから”ビッグバンパー”と通称されるが、その型式名から”930”とも呼ばれる。厳密には、当初から930型であったのは新たに加わったターボのみで、NAモデルは外観はマイチェンされながらも、1977年までは901型のままであった。

本題のターボ・モデルは、1973年のフランクフルトショーで発表され、1975年に発売された。空冷水平対向6気筒SOHCの3L(2994cc)エンジンにターボチャージャーを装着、最高出力は260psを発揮。トランスミッションは4速MTが組み合わされ、サスペンションも強化されるなど、シャシーも従来のものから大きく変更されていた。

ルックスも大きく様変わりしており、まず何よりも目に付くのは、太い後輪とそれを収めるために広がったリアフェンダーだ。この張り出し量は120mmと大きなもので、その前側には黒いストーンガードフィルムが装着されて(1977年以降)、さらに迫力を増していた。リアには大型のウィング(ブラックのハードラバーボーダー付)も備わり、そのエクステリアはスポーツカーのひとつのアイコンと言えるまでに高められたのである。

1978年には排気量を3.3L(3299cc)に拡大し最高出力も300psまでアップ。このときインタークーラーも装着されており、これを収めるためリアウィングはさらに大型化された。1987年にはターボにもカブリオレやタルガが設定され、1989年にはトランスミッションが5速へと改められている。

ふたつのキットを組み合わせる効果とは…?

そんな930型911ターボのプラモデルは、現在ふたつのモデルが入手しやすく、クオリティも高いと言えるだろう。特にタミヤ製の911ターボ'88は2005年リリースと比較的新しい製品で、組み立てやすさとリアリティの両立から高く評価されている。ただし、シャシーとインテリアは1980年代の製品であるフラットノーズ仕様からの流用で、エンジンや前輪ステア機構は省かれている。

一方のフジミ製911ターボ'85は、1980年代に国産キットのレベルを一気に引き上げた、あのエンスージアスト・モデルのルーツである名作キットだ。エンジンやシャシー、フロントトランク内部、インテリアなどがリアリティ高く表現されている。ただし、やはり時代的な制約とも言えようか、ボディのプロポーションやディテールには、今あらためて評価すれば点が辛くなる部分も少なくない。

そこで今回制作した作品は、このふたつのキットのいわば「いいとこ取り」。タミヤのボディにフジミのシャシー・インテリアを組み合わせようというものである。具体的には、タミヤのキットからはボディ周りを使用、前後フードを切り離し着脱可能とした。当然ながら違う製品のボディとシャシーがそのまま合う訳はないので、シャシー取付のためのツメの増設や、リアシート後方のトレイの自作などを行った。

シャシーは再現性に優れるフジミを使用するが、タイヤ/ホイールはタミヤのものをチョイス。これも部品の移植をスムーズに成立させるため、各種加工を実施。特に、フジミのキットのままではタイヤが首を振りすぎてしまうステア機構にも修正を施している。むろん、今なお最高の再現度を見せるエンジンには、それをさらに引き立てるよう、プラグコードの追加などを行った。

その見事な仕上がりと、それを実現した工作については、画像とキャプションをご確認いただきたい。もちろん、工作や塗装について今回はざっくりとしたご紹介とするので、さらに詳しく知りたい方は連載各回をご覧いただくとよいだろう。

【画像54枚】溜め息の出る美麗な仕上がりとそれを支える工作の様子を見る!

■タミヤ+フジミで作る「ポルシェ911ターボ」連載記事一覧はこちら

文:LEVOLANT 秦正史
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

33年ぶりに復活!? 「6速MT」の新型「“3人乗り”スポーツカー」がスゴい! 全長4.4m級&“986kg”の「“超軽量”モデル」! 「730馬力」の「GMSV S1 LM」が米国オークションで30億円超え
33年ぶりに復活!? 「6速MT」の新型「“3人乗り”スポーツカー」がスゴい! 全長4.4m級&“986kg”の「“超軽量”モデル」! 「730馬力」の「GMSV S1 LM」が米国オークションで30億円超え
くるまのニュース
【ミウラ生誕60周年】ランボルギーニが示した「裸のシャシー」の真実。1965年トリノ、元祖スーパーカーの原点
【ミウラ生誕60周年】ランボルギーニが示した「裸のシャシー」の真実。1965年トリノ、元祖スーパーカーの原点
LEVOLANT
スバルの「新“5ドア”スポーツカー」に注目! 6速MTに「水平対向ターボ4WD」搭載で「インプレッサ級」の“手頃な価格”も実現? JMS披露の「Performance B STI」コンセプト 実現するのか
スバルの「新“5ドア”スポーツカー」に注目! 6速MTに「水平対向ターボ4WD」搭載で「インプレッサ級」の“手頃な価格”も実現? JMS披露の「Performance B STI」コンセプト 実現するのか
くるまのニュース
今も大人気の“第2世代「GT-R」”を実車展示! 歴代モデルでも傑出した個性を誇る日産R32/R33/R34型「スカイラインGT-R」の衰えない魅力とは
今も大人気の“第2世代「GT-R」”を実車展示! 歴代モデルでも傑出した個性を誇る日産R32/R33/R34型「スカイラインGT-R」の衰えない魅力とは
VAGUE
30歳目前、欲しかったのは「屋根が開く」非日常。MINIコンバーチブルが、私の憧れと現実を繋いだワケ【黒木美珠の輸入車デビューへの道】
30歳目前、欲しかったのは「屋根が開く」非日常。MINIコンバーチブルが、私の憧れと現実を繋いだワケ【黒木美珠の輸入車デビューへの道】
LEVOLANT
日本初のプロ装備を採用。メルセデスAMG G 63「オフロードプロ・エディション」を150台限定発売
日本初のプロ装備を採用。メルセデスAMG G 63「オフロードプロ・エディション」を150台限定発売
LEVOLANT
3倍の耐久性を実現した専用シートを装備。ジープ・レネゲードの限定車「ノーススター」が纏う、機能美と開放感
3倍の耐久性を実現した専用シートを装備。ジープ・レネゲードの限定車「ノーススター」が纏う、機能美と開放感
LEVOLANT
全長4.3mで6速MT搭載! トヨタ「4人乗りスポーツカー」に注目! “鮮烈イエロー”がインパクト大! トヨタ「GR86“イエローリミテッド”」とは?
全長4.3mで6速MT搭載! トヨタ「4人乗りスポーツカー」に注目! “鮮烈イエロー”がインパクト大! トヨタ「GR86“イエローリミテッド”」とは?
くるまのニュース
日産の「“斬新”Z ワゴン」が凄かった! 美しすぎる「“5人乗り”フェアレディZ!?」はV6エンジン×鮮烈“イカヅチイエロー”の「ワゴン仕様」! カスタムカー「Zリーリア」TAS2025披露モデルとは
日産の「“斬新”Z ワゴン」が凄かった! 美しすぎる「“5人乗り”フェアレディZ!?」はV6エンジン×鮮烈“イカヅチイエロー”の「ワゴン仕様」! カスタムカー「Zリーリア」TAS2025披露モデルとは
くるまのニュース
【全容判明】ディフェンダー、ダカール挑む新型機「D7X-R」を公開。「オクタ」ベースで2026年デビューへ
【全容判明】ディフェンダー、ダカール挑む新型機「D7X-R」を公開。「オクタ」ベースで2026年デビューへ
LEVOLANT
新型GR GT、遂に登場! “トヨタ流スーパーカー”は高い快適性も魅力か
新型GR GT、遂に登場! “トヨタ流スーパーカー”は高い快適性も魅力か
GQ JAPAN
世界中で大旋風を巻き起こしているベビーランクル 「トヨタ ランドクルーザーFJ」を徹底チェック!動画付き
世界中で大旋風を巻き起こしているベビーランクル 「トヨタ ランドクルーザーFJ」を徹底チェック!動画付き
AutoBild Japan
アルファ・ロメオ、「ジュリア」「ステルヴィオ」に限定車「インテンサ」発売 ゴールドとタンの装いに電子制御サス
アルファ・ロメオ、「ジュリア」「ステルヴィオ」に限定車「インテンサ」発売 ゴールドとタンの装いに電子制御サス
LEVOLANT
トヨタ「“4人乗り”小型スポーツカー」がスゴい! 全長4.2m級のボディがちょうどいい! パワフル水平対向エンジン&6速MT搭載した最新「GRハチロク」どんなモデル?
トヨタ「“4人乗り”小型スポーツカー」がスゴい! 全長4.2m級のボディがちょうどいい! パワフル水平対向エンジン&6速MT搭載した最新「GRハチロク」どんなモデル?
くるまのニュース
次期コペンは「FR」になるってマジ!??? ダイハツ「K-OPEN」が示した軽スポーツの未来にワクワクが止まらない!!
次期コペンは「FR」になるってマジ!??? ダイハツ「K-OPEN」が示した軽スポーツの未来にワクワクが止まらない!!
ベストカーWeb
日産の「現代のケンメリ」が凄かった! 美しい2ドアクーペの「旧車デザイン」に斬新「トモアキブルー」採用! 現代に蘇った“伝説モデル”「NEO SKYLINE」カスタムカー TAS2025披露モデルとは
日産の「現代のケンメリ」が凄かった! 美しい2ドアクーペの「旧車デザイン」に斬新「トモアキブルー」採用! 現代に蘇った“伝説モデル”「NEO SKYLINE」カスタムカー TAS2025披露モデルとは
くるまのニュース
日産校の「斬新ブルーバード」が凄かった! カクカクな「旧車デザイン」×ド迫力フェンダーがカッコイイ! “若者大興奮”カスタムの「小さな高級セダン ブルーバード極」TAS2025披露モデルとは
日産校の「斬新ブルーバード」が凄かった! カクカクな「旧車デザイン」×ド迫力フェンダーがカッコイイ! “若者大興奮”カスタムの「小さな高級セダン ブルーバード極」TAS2025披露モデルとは
くるまのニュース
見て乗って開けて楽しくリーズナブル!! 奇跡のオープン2シーターミドシップ・トヨタ MR-S
見て乗って開けて楽しくリーズナブル!! 奇跡のオープン2シーターミドシップ・トヨタ MR-S
ベストカーWeb

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550 . 0万円 2800 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

- 万円

中古車を検索
ベントレー ターボの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550 . 0万円 2800 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

- 万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村