日本が世界に誇るクロカン四駆、ランドクルーザー。現行ランドクルーザーは2007年9月に登場後、丸13年が経過。
現行ランドクルーザープラドも2009年9月のデビューだから、こちらも丸11年が経っており、いずれも新型のデビューが待ち望まれている。
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そんななか、新型ランクルプラドの最新情報を入手! 新型ランクルプラドはキープコンセプトのデザインで、ラダーフレーム構造を踏襲するという。
また、新型ランドクルーザー300に関しても、GRや3.5L、V6ターボハイブリッドがラインナップされるという情報を掴んだ。
世界中のファンが待ち望んでいる、新型ランドクルーザープラドと新型ランドクルーザー300について、今わかっている情報をすべてお伝えしよう。
文/ベストカー編集部
写真/トヨタ
CGイラスト/ベストカー編集部
初出/ベストカー2020年12月26日号
【画像ギャラリー】これが決定した最終デザイン! 新型ランクル300と新型プラドを徹底チェック!
ランクルプラドは2022年冬に登場!
現行ランドクルーザープラド。2020年8月の一部改良でディーゼルエンジンの出力アップとトヨタ・セーフティセンスの機能が向上
新型ランドクルーザープラド(CGイラストはベストカーが製作したもの)。エクステリアデザインは基本的には現行型を踏襲するキープコンセプト。サイズ的にもフルサイズのランドクルーザー300が先にデビューすることを踏まえ、全長4850mm前後、全幅1890mm程度のサイズとなる見込み
パジェロの国内販売が2019年8月に終了した今、国産の本格派ヘビーデューティーなクロカン四駆として貴重な存在となっているランドクルーザーシリーズ。
現行型のランドクルーザー200のデビューは2007年9月、ライトデューティー系とされるプラドは、現行型150系のデビューが2009年9月で、ともに10年以上が経過しており、次期モデルの登場が待たれている。
新型ランドクルーザー300については、これまでもお伝えしているように最終デザインを含めた具体的な内容をスクープ班は掴んでいる。
さらに取材を進めていったところ、並行して開発が進められている新型プラドの情報に行きあたった。
ランドクルーザープラドはライトデューティー系とされるが、充分高いクロカン性能。フロントは独立懸架のダブルウイッシュボーン、リアはリジッドアクスルを採用する見込み(CGイラストはベストカーが製作したもの)
トヨタの商品企画に近い情報筋によると、新型プラドは基本的にキープコンセプトのフルモデルチェンジで、ランドクルーザーの弟分の、本格派クロカンSUVという立ち位置にブレはないという。
新型プラドは、モノコック化はせず、現行と同じく頑強なラダーフレーム構造を踏襲するという。
ランドクルーザーシリーズは1951年、元祖となるBJ型、そしてランドクルーザーの名が与えられた1955年登場の20系以来、中東、中南米、東南アジアなど世界各国で販売されている。現在は約170の国と地域で年間38万台程度が販売されている。
日本や中東では豪華なヘビーデューティークルーザーとして使われることが多いが、多くの諸外国では、道なき道を行く本来のヘビーデューティーとして使われる場面が多い。
それだけに、高い走破性とともに、壊れない、堅牢な車体構造こそがランドクルーザーシリーズに求められる最大のニーズなのだ。
当然、新型プラドもラダーフレーム構造を新設計して採用。サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リアはコイルスプリング式のトレーリングリンクタイプのリジッドアクスルも踏襲される。
搭載されるエンジンは、将来的には新開発2.4L、直4ターボハイブリッドを搭載する計画もあるが、2022年冬の登場時は、現行型に搭載される2.8L、直4ディーゼルターボをキャリーオーバーする。
このエンジンは2020年10月3日のマイナーチェンジで改良され、204ps/51.0kgmにパワーアップされており、このパワーユニットをさらに改良して搭載する計画だという。
エンジンは現行型プラドにも搭載される2754cc、直4ディーゼルターボを改良して搭載する。現行型のスペックは204ps/51.0kgmだが新型もほぼ同じになる見込み。ガソリンエンジンはデビュー1年後の2023年後半をめどに新開発2.4L、直4ターボハイブリッドが搭載される予定
ランクル300にGRスポーツをラインナップ
2015年8月17日に行われたマイナーチェンジで、前後を中心にデザインを一新した現行ランドクルーザー200。エンジンフードからフロントグリルまで凸形状を保ちながらフードセンター部をえぐり、3本のグリルバーの上下にメッキを施したフロントマスクを採用
ランクル300のエクステリアデザインはこれでほぼ最終確定案とみて間違いない。基本的にはキープコンセプト(CGイラストはベストカーが製作したもの)
プラドのモデルチェンジに先駆けてランドクルーザーがいよいよ「300」にモデルチェンジする。最終デザインは固まっており、このデザインでほぼ確定。
新型ランドクルーザー300の発売時期については、2021年春から事前予約を受け付けるという情報と、2021年秋になるという、2つの情報が入ってきている。どちらになるか新情報が入り次第お伝えしていこう。
今回、取材を進めていくなかで、ランドクルーザー300には“GRスポーツ”が並行して開発されていることがわかった。主に足回りのチューニングになるという。
新型ランクル300にはGRモデルの設定も計画されているとの情報もつかんだ。主にシャシーチューニングということで「GRスポーツ」となる(CGイラストはベストカーが製作したもの)
パワーユニットは、現行の4.6L、V8ガソリンNAエンジンに替えて、3.5L、V6ガソリンターボ、3.3L、直4ディーゼルターボを搭載する。トランスミッションはいずれも6速AT、駆動方式はフルタイム4WDとなる。
さらに2年ほど遅れて登場するといわれている3.5L、V6ターボハイブリッドだが、動力分割機構を使ったTHSとは異なる1モーター式だという最新情報も入ってきている。
10速ATにモーターを組み合わせた新機構ということだが、ランクルの重量級ボディを効率よく走らせるためにも、THSではなく48V ISG(インテグレーテッド・スターター・ ジェネレーター方式)のマイルドハイブリッドという可能性もある。
いずれにしても2030~2035年にかけて行われる純ガソリン車販売禁止の波はランクルも避けて通れない、ということだ。
このハイブリッドに関しては、今後新しい情報が入り次第、随時お伝えしていこう。
全長5000mm、全幅2000mm級のフルサイズクロカンSUVのランクル300は、やっぱり迫力たっぷりだ(CGイラストはベストカーが製作したもの)
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