現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アフターじゃ不可能な領域までイジる! メーカーと繋がってないとできない「反則級」ワークスコンプリートカー3選

ここから本文です

アフターじゃ不可能な領域までイジる! メーカーと繋がってないとできない「反則級」ワークスコンプリートカー3選

掲載 34
アフターじゃ不可能な領域までイジる! メーカーと繋がってないとできない「反則級」ワークスコンプリートカー3選

チューニングでは無理な領域まで手が入るのが魅力

 自動車メーカー自身がチューニングを施したスペシャルなモデルが存在する。その多くは数量限定販売だったり、期間限定だったりするが、だからこそ後からのチューニングではなし得ないほどの性能を持ったモデルがあるのだ。

投機目的で失敗するケースも! 高値安定ばかりじゃない今流行の「ワークスコンプリートカー」の中古車事情

トヨタGRヤリス GRMN

メーカーがフルチューンを公言する最新4WD

 トヨタ自身が「フルチューン」をしたと言うのがGRヤリスのGRMN。そもそもGRMNとは(GAZOO Racing tuned by Meister of Nürburgring)のことで、ニュルマイスターが味付けしたぜ的なスペシャルモデル。数百台限定で、採算度外視のチューニングモデルをいくつも登場させてきた。

 ヴィッツGRMNは2013年にターボ仕様、2018年にスーパーチャージャー仕様が登場。マークX GRMNに至っては、ベースモデルには存在しないマニュアルミッション車だった。

 GRヤリスにもGRMNが登場すると発表されたのは、1月に行われた東京オートサロン2022でのこと。まだ発売されていないがその中身がすごい。ボディのスポット溶接の箇所を545点増し打ち。さらに構造用接着剤も大幅に使用量を増やしてボディ剛性を向上させている。

 レースやチューニングの世界では、ベース車のボディをストリップしてホワイトボディと呼ばれる何も付いていない状態にしてボディ補強を行う。しかし、すでに出来上がっているボディにあとからガレージで入れるスポット溶接と、自動車メーカーのスポット溶接が同じものかは微妙。しかも、剛性や応力などさまざまな計算から導かれたポイントに的確に増し打ちされたボディは重くないのに高剛性という理想的なものである。

 さらにボンネット、リヤウイング、ルーフ(ノーマルもカーボンだが)もカーボン化して軽量化&低重心化を実現。

 エンジンはピークパワーは同じもののトルクが370N・mから390N・mに強化され、クロスミッション&ローファイナルギヤで加速力を向上させている。

 ほかにも足まわり、ボディ補強ブレース、サイドエアバッグ付きフルバケットシートなど、メーカーならではのチューニングが施されたモデルは731万7000円から。内容から考えると完全にお得である。ベースモデルからここまでを300万円でアフターチューニングで仕上げることは不可能だ。

日産ステージア・オーテックバージョン260RS

中身はR33GT-Rの激速ステーションワゴン

 日産直系の架装メーカー「オーテックジャパン」によって製作されたのがステージア260RS。RB26ツインターボエンジンに、日産独自の4WDシステムであるアテーサE-TSを組み合わせたもの。ぶっちゃけ中身は当時販売していたR33GT-Rである。それをステージアのボディに収めてしまった。

 同系統のボディとはいえ、あとからステージアをGT-R化したら、その手間は計り知れない。それをメーカー側でやって、普通に売ってしまったのだからすごいこと。こんなすごいことであり、遊び心の溢れるクルマがぜひ、これからも出てきてほしいところ。

スバル・インプレッサ22B-STi version

2.2L化したEJ20と2ドアワイドボディの伝説

 当時WRCを3連覇したスバル。そのWRカーのイメージそのままにSTiから登場したのがこのクルマだ。スバル本体ではないものの、ワークスであるスバルテクニカインターナショナルがエンジンを2212ccまでボアアップ。トルクが細いと言われたEJ20をよりパワフルに進化させた。

 ベース車のGC8はほとんどが4ドアで、2ドア車は少なかった。その2ドアボディを前後ブリスターフェンダー化し、BBS製ホイールに235/40R17という当時としてはデカくて太いタイヤを組み合わせている。

 駆動系やステアリングギヤレシオまでチューニングされ、当時500万円限定400台というセンセーションナルな売り方だった。それが、なんと今では極上車には3000万を超える値段が付けられているという。そこまでは極端にしても、1000万円以上の物件が多いという。

 その後、スバルではR205やS207、BRZ tSなど、メーカーならではの大規模に手が加えられたコンプリートカーが販売されたが、その礎となったのが22Bなのである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web

みんなのコメント

34件
  • 260RSは素晴らしかった。いかにも感がないステーションワゴンにして、中身はR チューニングからの伸びしろも凄かった。面白い企画でした。
  • 記事の後のステージアの画像、何でVQエンジン世代のヤツなんよ!
    その前のRBエンジンのステージアやろ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

281.4360.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0850.0万円

中古車を検索
ステージアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

281.4360.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0850.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村