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レッドブルとフェルスタッペン、マクラーレンF1の驚速ペースに慄く「ノリスの圧倒ぶりは異次元」

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レッドブルとフェルスタッペン、マクラーレンF1の驚速ペースに慄く「ノリスの圧倒ぶりは異次元」

 レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、直近のマクラーレンのF1での優位性が「まったく新しい世界」になっているとして、チームがタイトルを防衛できるか懸念。3度のF1世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンも同様に驚いているようだ。

 マクラーレンのランド・ノリスは先日のシンガポールGP予選でフェルスタッペンに0.2秒差でポールポジションを獲得すると、決勝レースではフェルスタッペンに21秒差で優勝。最大では29秒もの差がつくシーンもあった。

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 この結果、レッドブルとフェルスタッペンとしては8戦連続未勝利が続くことになった。この間、フェルスタッペンはポールポジション1回、表彰台3回を獲得したのみ。マクラーレンはポールポジション4回、優勝4回、表彰台11回を手にして、コンストラクターズランキングでレッドブルを抜き首位に立った。

 攻勢を強めるマクラーレンに対して、レッドブルはパフォーマンス面で苦しんでいることから、フェルスタッペンとマルコは先週火曜日に“長電話”をしたという。

 motorsport.comの姉妹誌Formel1.deのインタビューで、どんな内容の話をフェルスタッペンとしたのかと訊かれたマルコは、次のように答えた。

「ランドの圧倒ぶりは異次元だという話だ。特にミディアムタイヤでは、1周あたり0.9秒から1秒も離されてしまったからね」

「我々のマシンが最適化されていたとしても、ミディアムであのタイムを刻むことはできなかった。彼がどうやっていたのか、みんな不思議に思っているんだ」

「ノリスが我々から1周あたり0.9秒~1秒離していくというのは、まったくの別世界だ。忘れてはならないのは、第2スティントではルクレール(シャルル・ルクレール/フェラーリ)がランドと同じか、もう少し速かったということだ。我々としては、2位が勝利のようなモノだったのだ」

 マクラーレンが5月のマイアミGPから同じフロアを使用し、継続性の上に成功を築いたのに対し、レッドブルはアゼルバイジャンGPとシンガポールGPの2戦を前にアップデートを投入したが、パフォーマンスが向上することはなかった。

「正しい方向への一歩ではあるが、まだ不十分だ」

 マルコはレッドブルのフロアについてそう語った。

「彼らはとても、とても懸命に働き、一定の見解を得た。まったく新しいフロアになったわけではないが、部分的には新しくなった。でも決め手になるのはオースティン(アメリカGP)でのパフォーマンスだと思う。多くのモノが投入される」

 チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、優勝したルクレールに38秒もの差をつけられたイタリアGPがレッドブルにとっての“最低点”と表現していた。これについてマルコは「モーニングコール以上のモノ」だったと同意した。

「最悪のレースだった……戦略、ピットストップ、スピード、全ての領域においていつ間違えたのか、覚えられないくらいだ」

「しかし我々は今、正しい道を歩んでいる。マシンのスイートスポットを広くする必要がある。比較的小さな変化や6~7度の温度差がパフォーマンスに影響するようなモノではない」

「マックスが攻められるように、より速く、より作動領域を広くしていく。彼にはフロントエンドが食いつくマシンが必要だ。2位になることを当てにしていては不十分だからね」

 マルコは、フェルスタッペンがドライバーズタイトルを獲得するためには、ノリスとのポイント差から残り全てのレースで2位に入れば良いということに言及してそう語った。

 しかしレッドブルはマクラーレンに対して、コンストラクターズランキングで41ポイント差をつけられている上、ポイント獲得力も低下している(セルジオ・ペレスがマイアミGP以降1度もトップ5に入れていないことも、大きく影響しているが……)ことから、マルコは今年のタイトル争いが「現在のパフォーマンスでは」ゲームオーバーになりそうだと認めた。

「もしマックスが再びレースで勝ち、セルジオが3位か4位を獲得することができれば、状況はまた変わってくるだろうと楽観視している」とマルコは続けた。

「しかし今はドライバーズタイトルに集中している」

「ただ、マックスが少なくともあと2レース勝てば、達成は可能だと考えている。コンストラクターズタイトル争いでも、もう少し期待できるようになるはずだ」

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みんなのコメント

1件
  • okay
    まだ勝てると思っているところがレッドシグナルそのもの。自分たちが勝てるレベルか分からなくなっている。勝てない現実から、何ができるかを考える時期だ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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