メチャ可愛い軽トラを発見した! 埼玉県の夢久(ムーク)が作った「キャブ」がそれ。昭和世代には懐かしいマツダの軽トラ「ポーターキャブ」の復刻版といえるのだが、なんともいえない癒し感が最高じゃないか! 早速中身を紹介しよう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/夢久
25万円でレトロな軽トラに! ムークが作ったマツダポーター風キャブが激カワ!
■軽トラに個性を求める人にピッタシ!
夢久(ムーク)の「キャブ」
軽トラは日本が誇る働くクルマだが、カスタマイズの素材としてもポテンシャルは高い。今回紹介する「キャブ」も、まさにカスタムがバッチシ決まった好例。手掛けたのは埼玉で工業デザインやコンプリートカー製作などを手がける夢久という会社なのだが、スズキ キャリイのフロントマスクをそっくりコンバージョンして、レトロな1台を仕上げてしまった。
開発のきっかけとなったのは、仕事で軽トラに乗っている女性から「これで買い物に行くのはいやだ」という声が寄せられたことだという。もっとみんなに愛される軽トラができないか。そう考えた夢久は、フロントマスクを昭和の香りが漂うレトロなルックスに変更することで、遊び心とかわいらしさにあふれる軽トラを作り上げたというわけ。
昭和世代なら分かる通り、その顔付きはマツダ ポーターキャブそっくり! 若い世代のためにポーターを解説すると、1969年から89年まで、なんと20年に渡って作られたマツダのロングセラー軽トラック。デビュー当初から縁取りの付いたまん丸のライトが愛くるしく、癒し系商用車として独自の人気を誇ったクルマなのだ。
■フロントマスク単体のほかコンプリートカーとしても購入可能!
クルマいじりに慣れた人ならDIYによる作業もできるという
夢久がお手本としたポーターは、軽自動車の規格拡大に伴って改良された1977年以降のモデル。ヘッドライト周囲のベゼルが丸から角丸の四角形となり、左右のヘッドライトを繋ぐガーニッシュが装着できるようになった点が大きな違いだ。夢久は車内換気のためにあったベンチレーターの口まで忠実に再現し(開閉はしない)、ポーターが持っていたペットのようなたたずまいを見事に蘇らせている。
「欲しくなった!」という人のために製品の説明をしよう。フロントマスクキットはFRP製のフロントマスクパネルと5インチヘッドライト、ライトベゼル、フロントバンパーなどがセットになっていて、クルマの分解・修理などに心得のある人なら自分で取りつけることができるという。価格はパネル未塗装の状態で25万8500円(税込)だ。
いっぽうコンプリートカーとして購入することも可能で、この場合は車両価格+キット価格に加えて、23万円~(単色ソリッド塗装と取付費込、消費税別)が必要になるという。車検が通るか気になるが、埼玉県所沢の軽自動車検査協会に持ち込んだところ、バンパー脱着もなくそのまま更新ができたそうだ。
軽トラックはメーカー間でのOEM化が進み、現在は事実上スズキ キャリイとダイハツ ハイゼットトラックしか存在しない。「もっと個性的な軽トラがほしい」。そう考える人はぜひとも夢久の「キャブ」を検討してみてはどうだろうか。
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