ダイハツ、DNGA海外展開の第1弾となる商品を市場投入
ダイハツ工業株式会社(以下、ダイハツ)は3月3日、マレーシアの現地合弁会社プロドゥアからコンパクトSUV『Ativa(以下、アティバ)』を発売した。
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ベース車両となるダイハツ・ロッキーや兄弟車であるトヨタ・ライズの特徴でもあるアクティブさと室内空間の快適性を両立した丁度良さはそのままに、グリル開口部を広げたデザイン変更などでロッキーよりも更にコンパクトSUVのワイルドさを強調している。
日本とは異なり、都市部を外れるとまだ未舗装の道も少なくないマレーシアの風土。本来のSUVに求められるオフロード走破性やタフさが求められていることが、ローカライズのアレンジからも伺えるようだ。
美しき国マレーシアで求められる、日本生まれのコンパクトSUVを見てみよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:DAIHATSU
【画像ギャラリー】ワイルド&タフ、画でみるロッキーとの違いはこちら
アティバに求められるマレーシアの気候風土と国民性
マレーシアの語源であるサンスクリット語を辿ると、その言葉が指す意味は「山脈のある土地」ということだそう。細長いマレー半島に聳え立つ山、そこに沿って発展した村々と未舗装の道を駆けるには、ある程度のタフさをもったSUVが歓迎されるようだ。
ダイハツ・ロッキーのマレーシア版『プロドゥア・アティヴァ』
AセグのコンパクトSUVの能力はそのままに、現地ローカライズが施されている
ロッキーとの比較を見てもわかる通り、グリル開口部を黒く強調するなどアクティブさを意識したデザインが特徴。また、プロドゥア社のオリジナルカスタマイズエアロ『Gear Up』なども展開。大地を噛み砕く獣の牙のようなデザインが、より無骨さに拍車をかけている。
とはいえ、SUVのタフさを強調しつつも、小回りの利くロッキー本来のAセグメントパッケージはもちろん継承。それでいて、乗車定員5名の広い室内空間というワガママ仕様も両立している。
走りの性能はDNGA新プラットフォームや新ユニット「1Lターボエンジン+D-CVT」。駆動方式はFF、走りの快適性と乗り心地のよさも実現し、アーバンライフの普段乗りから多少の未舗装路にも十分なスペックだ。
ステアリングのマークもダイハツの「D」からプロドゥアの「P」に
安全装備などもマレーシア設計にローカライズされている
安全性能においては、ダイハツ・スマートアシストをマレーシア基準に設定した衝突回避支援システム『ASA 3.0(Advanced Safety Assist)』を搭載。
販売価格は【6万1500~7万2000リンギット(日本円:約162万~189万円)】国境を越えても求められる要望を満たしたうえで、国民車としての価値である求めやすい価格帯も維持している。
上:アティバ / 下:ロッキー
2台を並べてみるとやはり細かい部分が異なっている
アティバ誕生はダイハツの海外展開『DNGA』が根幹に
ダイハツの新世代のクルマづくり『DNGA(Daihatsu New Global Architecture)』による海外展開第1弾商品である。アティバは、2019年に日本で発売したコンパクトSUV「ロッキー」をベースに、プロドゥアとダイハツの協力によりマレーシア市場に最適な形に作り上げた新商品である。
DNGAでは軽自動車・小型車までの設計思想を共通化した「一括企画開発」を採用。日本ほかアセアンを中心とした新興国において 、商品のベースを共通化して現地のニーズに最適化したクルマづくりを進めている。ダイハツは今後もDNGA商品の海外展開を予定しており、より細分化したニーズにも対応する。
日本ではまだ耳慣れないプロドゥア社だが、同社は1993年にダイハツとの協業により創業したマレーシア第二の国民車メーカーだ。2006~2020年まで15年連続で馬国内販売シェアトップを獲得。
これまでにもプロドゥアは、商品開発から生産、調達、販売に わたる 構造改革を実 施し、 「アジア」「ベザ」「マイヴィ」 「アルズ 」といった 、現地最適かつ 競争力の高い 小型車を市場へ投入してきた。
近年世界的に人気の高まっているSUVタイプの新商品アティバを皮切りに、 今後も「良品廉価」、「最小単位を極める」、「先進技術をみんなのものに」の3つの価値を提供するDNGA商品を順次ラインナップに加えてニーズに応えることを目指している。
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いかに日本の国力が衰退しているかの証左。
衰退国日本がよその国に金をくれてやる余裕があるのか?