■マツダの夢「ミッドシップ・スーパーカー」実車公開
マツダは、2024年4月12日から4月14日にかけて幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される自動車イベント「オートモビル カウンシル2024」における出展概要を発表。
マツダブースに展示される車種のひとつとして、極めて珍しい「ミッドシップ・スーパーカー」も姿を表すことが判明し、ファンを中心に話題となっています。
【画像】カッコいい! これがマツダ製「ミッドシップ・スーパーカー」です(78枚)
オートモビル カウンシルは、「日本に自動車文化の創生を図ること」を目的とした自動車イベントで、2016年から開催。
かねてから「日本に自動車文化を育みたい」という想いを抱くマツダは、同イベントへの共感から参加を続けており、今年のマツダブースの出展テーマは「ロータリースポーツカーコンセプトの歴史と未来」です。
1967年にロータリーエンジンの量産化に成功し、現在も同社を象徴する技術のひとつとして磨き上げたマツダは、複数台のロータリースポーツカーのコンセプトモデルをブースに展示します。
そのうちの一台が、ロータリーエンジンをリアミッドシップに搭載した「RX500」。
同車は1970年の東京モーターショーで初めて姿を見せた実験車両で、当時のフラッグシップスポーツカー「コスモスポーツ」の後継車を座をにらみつつ開発されたともいわれる幻のモデルです。
黎明期のスーパーカーを彷彿とさせる、角張ったワイド&ローのデザインが目を引くRX500のボディサイズは、全長4330mm×全幅1720mm×全高1065mm。ホイールベース2450mmと、現代の感覚ではコンパクトにも思えますが、見た目以上のワイド感と迫力が漂います。
パワーユニットは、レース用チューニングを施した2ローター式ロータリーエンジンをミッドシップに搭載し、最高出力250馬力を発揮。4速MTのトランスミッションを組み合わせた最高速度は、時速200kmを超えたといいます。
スペースフレーム構造のボディを支えるサスペンションには前後ともにダブルウィッシュボーン式を採用し、コンセプトカーでありながら実走行が可能。空力を高める風洞実験も実施されていたなど、マツダがRX500を本気で開発していたことがうかがえる仕上がりです。
また、ルーフが後方に向かって真っ直ぐ伸びる特徴的なデザインは、当初はリアハッチを備えた「ロードスポーツタイプ」や、ルーバー付きの「レーシングマシンタイプ」との換装も可能として考案されたといいますが、実際には公開されている「グランツーリスモタイプ」1台のみが製作されるにとどまりました。
左右ドアとエンジンフードは上方に向かって開くガルウィング式(正確にはドアはバタフライドア、エンジンフードがガルウィング)を採用。全高の低いRX500の乗降性とメンテナンス性を確保しつつ、ドアを開いた姿の美しさや乗車時の所作は、スーパーカー世代にとって心躍る儀式となりえるものでした。
このRX500のボディカラーは、初公開時は「グリーン」でしたが、その後のショーでは「イエロー(オレンジ)」に塗り替えられ、現在は高性能マシンらしいオーラを放つ「シルバー」となっています。また、ヘッドライトも当初「リトラクタブル式」だったものが、アクリルカバーを備えた「固定式ライト」へと変更されました。
※ ※ ※
今回のオートモビル カウンシル2024でマツダは、「RX-8」の原型となった「RX-EVOLV(RX-エボルブ)」や、2023年のジャパンモビリティショーで話題を呼んだ「MAZDA ICONIC SP(アイコニックSP)」を、RX500とともに展示する予定です。
また今回の出展について、「今後も『ひと中心』の価値観のもと『走る歓び』を進化させ続け、お客さまの日常に移動体験の感動を創造し、『生きる歓び』をお届けしていくことを目指してまいります」とコメントしており、同イベントの開催に期待が高まります。
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みんなのコメント
リトラに見えるあれは単なるボデー色と同色にペイントされたライトカバーです。
それでも普通の市販車とは比べ物にならなくて、
「普通のお客さんも運転席に乗り込んでOK」的な
イベントのときはそれなりの準備とか案内とかがありますね。