■スバル「クロストレック」「インプレッサ」の安全性が高い理由とは
2024年6月18日にスバルは、「事故低減に向けた取り組み」に関する説明会を実施しました。
かねてからスバルが掲げている「安心と愉しさ」を支える重要な要素である安全性能とはどのようなものなのでしょうか。
【画像】スバル「クロストレック」ってどんなクルマ?画像を見る!
スバルは、東洋最大の航空機メーカーだった中島飛行機を前身としています。
その後、航空機でのものづくりノウハウを活かし、クルマづくりにも参画。
1958年にはスバル「SUBARU 360」が発売されます。
SUBARU 360はゼロから発想して最適なパッケージングと徹底した軽量化に挑戦したモデルです。
フレームレス・モノコック構造、強化プラスチック素材の採用など航空機メーカーのDNAを感じさせる独自の取り組みによって不可能だと言われていた技術革新に大きく貢献しました。
その後、全天候型の乗用車へのニーズが高まり、スバルでは乗用タイプ4WDの開発に着手します。
そこで水平対向エンジンを縦置きにしたパワートレーンをベースにシンプルで軽量、左右対称の4WDシステム(現シンメトリカルAWD)を完成させ、1972年に国産初の乗用タイプ4WDとして「レオーネ4WDエステートバン」を発売しました。
このように航空機メーカーのノウハウを活かしたスバルのDNA「人を中心としたクルマづくり」「世界最高レベルの安全性能」により、現在スバルが掲げる「安心と愉しさ」に繋がっていきます。
そんなスバルですが、最近では2024年5月28日に「クロストレック」と「インプレッサ」がJNCAP「自動車安全性能2023ファイブスター大賞」を受賞しました。
これは国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)が実施した、自動車の安全性能を比較評価する自動車アセスメント(JNCAP)で衝突安全性能と予防安全性能の総合評価で最高得点を獲得したものです。
クロストレックは、「休日が待ち遠しくなるアウトドア・アクティビティの相棒」をテーマに冒険心を掻き立てるデザインや機能性、さらに目的地までの運転が愉しくなる走行性能と安全性を兼ね備えたモデル。
インプレッサは、「行動的なライフスタイルへといざなうユーティリティ・スポーティカー」をテーマにFUN to Driveな気持ちになる運動性能とスポーティな外観デザインを採用。
さらに実用性と使い勝手のよさを感じられる機能性、そして際立つ安全性を持っています。
この2台が評価されたポイントは、「衝突安全性能」ではスバルグローバルプラットフォーム×フルインナーフレーム構造を採用し、衝突エネルギー吸収率を一段と向上させるとともに、衝突相手の被害軽減を実現する車体構造も採用したことが挙げられます。
また8つの乗員保護エアバッグに加え、歩行者保護エアバッグを全車標準装備するなど、自車乗員以外でも確実に安全を意識しています。
さらに「予防安全性能」では、ステレオカメラに加え広角単眼カメラを採用し、プリクラッシュブレーキの対応範囲を拡大。
これに前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現した新世代アイサイトを全車標準装備することで、交差点の右左折時や見通しの悪い場所での出会い頭など、より幅広いシーンで衝突回避のサポートを行い、事故低減に寄与しています。
このように事故低減に取り組むスバルでは、総合安全を「0次安全」「走行安全」「予防安全」「衝突安全」に分類する他、さらには「つながる安全」を加えて領域毎の強化を推進してきたと言います。
スバルは「2030年 死亡交通事故ゼロを目指す」ことを掲げていますが、例えば「0次安全」では、第一に危険な状況に陥らせないため良好な視界を確保(死角を減らす)するデザインや、夜間・雨天時での視認性を高めるライト装備の採用を行われています。
また「予防安全」では、いまやスバルの代名詞となる運転支援支援システム「アイサイト」を進化させてきました。
広範囲かつ高精度な認識性能と360度センシングにより衝突を回避する場面を拡大。具体的には、新型ステレオカメラに加えて広角単眼カメラを加えています。
さらに「衝突安全」では、効率的なエネルギー吸収と衝突相手も守る相互安全をテーマに様々な部材で事故時の衝撃を軽減するクルマづくりを行っています。
同時に前述の歩行者エアバッグなどをクロストレック、インプレッサに加えて、「レヴォーグ」「レヴォーグレイバック」「フォレスター」「WRX S4」「レガシィアウトバック」など計7モデルに標準装備。
その他、今回ファイブスター大賞を受賞したクロストレックとインプレッサでは、つながる安全機能として事故時の自動通報やSOSコールなども備えています。
またスバルはアイサイトをさらに進化させるべく、半導体メーカーAMDとの協議を発表。これにより次世代アイサイトの認識処理性能を向上させていくと明らかにしています。
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横から見て、あそこまで後ろに向けて屋根を低くしなくても。