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ポルシェ・マカンS 2019年モデル試乗 デザインほぼ不変、性能向上

掲載 更新
ポルシェ・マカンS 2019年モデル試乗 デザインほぼ不変、性能向上

もくじ

どんなクルマ?
ー ベストセラーを更に改良
どんな感じ?
ー まるでポルシェ製2シーターモデル
「買い」か?
ー 究極の回答
スペック
ー 2019年型ポルシェ・マカンSのスペック

AUTOCARロードテスト90周年(1) 伝統の緻密な計測 時代に応じた変化

どんなクルマ?

ベストセラーを更に改良

2014年に販売が開始されたポルシェ・マカンだが、2017年には過去最高の販売台数を記録している。その全世界での販売台数は9万7000台と、ポルシェのなかではずば抜けたものだったが、それでもその勢いには少しずつ陰りが生じていた。ポルシェは2018年末までに、過去5年間の累計で40万台のマカンがそれぞれの嫁ぎ先を見つけることになると予想している。

2019年モデルのエクステリアデザインは実はそこまで大きなものではない。その主な変更点は、フロントではLEDヘッドライトの標準化であり、リアでは最近ポルシェのトレンドとなっている左右の繋がったテールライトだ。


インテリアではポルシェ・コミュニケーションズ・マネジメントが組み込まれた10.9インチのタッチディスプレイが採用されている。この点は評価できるものの、パナメーラやカイエンなどでは既に廃止されているセンターコンソールのボタン類が依然として残されているのが残念だ。

改良された足回りのバネレートや減衰カーブの詳細は未発表だが、さまざまなシーンでも問題ないセッティングとなっている。中間グレードとなるマカンSだが、搭載するエンジンはポルシェの上位モデルと同じV6エンジンであり、バンク間にタービンを設置することでレスポンスが向上している。この3.0ℓの排気量を持つエンジンは、それぞれ354psのパワーと48kg-mのトルクを発揮する。

どんな感じ?

まるでポルシェ製2シーターモデル

ポルシェが今回マイナーチェンジを施す以前から、マカンはコンパクトSUVというカテゴリーの中でトップの機敏さを誇るモデルだった。その秘密は搭載される4WDシステムにあり、リアアクスルにトラクションの限界ギリギリまでのパワーを与え、そこからフロントアクスルが反応する。さらには、リアがフロントよりも大きい前後異径のセッティングもこの機敏さに貢献している。

以前からマカンSは曲がりくねった道路を得意にしていた。ステアリングは車高が高いクルマにしては正確で、フロントエンドのレスポンスもしっかりとしている。ほとんどのSUVはコーナーなどでレスポンスの悪さを感じるが、このクルマはまるっきり違う。 マカンSの最大の美点はその高重心が気にならないことだろう。よほど勢いよく曲がらない限りはロールも最小限で、ホットハッチと同じ感覚で運転できるところが本当に素晴らしい。


シートポジションもこの手のクルマにしてはかなりスポーティーにできている。ペダル類は自然に足を伸ばした先にあり、小径なステアリングホイールも体の近くにまで持ってくることが出来る設定で、このクルマをSUVではなく、まるでポルシェ製2シーターモデルのように感じさせる。

街中や細い路地を走る際も気にならないボディサイズだが、内装もフルサイズハッチバックと同等の広さを確保している。

オプションのエアサスペンションであれば、標準仕様よりも幅広い条件で快適性を確保できるが、純正21インチホイールを選択するとその効果が失われてしまうことには注意が必要だ。 搭載するV6エンジンは鋭いレスポンスで、アクセルを踏み込む力に応じてパワーを紡ぎ出す。マカンSでさえこうなのだから、さらに上のマカンターボやマカンGTSはどうなってしまうのか、全く想像がつかない。

「買い」か?

究極の回答

コンパクトSUVを求めるほとんどの顧客にとって、マカンSの高いパフォーマンスは過剰に感じるはずだ。だが、それは妥協のない徹底した作り込みのおかげであり、マカンSに備わっている快適性はすべてのオーナーを納得させることができるだろう。


もし生粋のSUV嫌いに一泡吹かせたいなら、ポルシェ・マカンSはその最適解だ。

2019年型ポルシェ・マカンSのスペック

■価格 5万2000ポンド(743万円)
■全長×全幅×全高 4696×1923×1624mm
■最高速度 254km/h
0-100km/h加速 5.3秒
■燃費 11.2km/ℓ
■CO2排出量 205g/km
■乾燥重量 1865kg
■パワートレイン 2995cc V型6気筒ターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 354ps/5000rpm
■最大トルク 48.9kg-m/1600rpm
■ギアボックス 7速デュアルクラッチ・オートマティック

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