需要高まりを受け再販決定、でもいつまで?
ボルボは昨年、SUVに注力するために英国など一部市場でステーションワゴンの販売を中止したが、需要の高まりから復活が決定した。
【画像】北欧生まれの高級大型ステーションワゴン【ボルボV90を写真でじっくり見る】 全21枚
英国ではまもなく、中型ステーションワゴン「V60」と大型の「V90」の新バリエーションが導入される。しかし、セダンのS60とS90の販売再開は予定されていない。
V60には、最高出力200ps、0-100km/h加速7.6秒のマイルドハイブリッド2.0L 4気筒ガソリンエンジン車と、最高出力355psならびに460psの2種類のプラグインハイブリッド車(PHEV)が用意される。
V90はPHEVのみが用意され、最もパワフルなモデルで0-100km/h加速5.5秒、電気のみの航続距離は最大60kmとなる。
各モデルの価格は数週間以内に発表される見通しだ。
ボルボはAUTOCARの取材で、英国でのステーションワゴン再販を正式に認め、その経緯について次のように述べた。
「ステーションワゴンに対する購買意欲が低下する中、昨年8月にV60とV90の英国向け販売を中止しました。長期的な傾向に変わりはありませんが、ここ数か月でステーションワゴン製品への需要が復活してきており、これを受けてV60とV90を英国でのポートフォリオに再び加えることにしました。来月から受注を開始する予定です」
「変化の速い自動車業界において、すべてのお客様に対応できるよう適切な製品構成を確保するため、絶えず製品ポートフォリオを再評価しています。このプロセスの一環として、特定のモデルや派生モデルを販売から外し、後日再導入することは珍しくありません」
「わたし達は昨年、お客様やメディアの方々から、ボルボのステーションワゴンがいかにお客様の生活の大きな部分を占めてきたか、たくさんのエピソードや思い出を語っていただき、感激しました。さらなる思い出作りのお手伝いをすることを楽しみにしています」
V90は2016年、V60は2018年に英国で発売され、いずれも本来のライフサイクルの終わりに近づいているが、いつまで販売されるかは不明だ。
ボルボは「将来のモデル計画についてはコメントしません」と言及を避けた。
2023年の販売統計によると、V60とV90の売れ行きは決して芳しいものではなく、ベストセラーSUVのXC60の22万8600台に対し、両車合わせて4万4600台にとどまった。しかし、英国はボルボにとって世界第3位の市場であることから、英国人ユーザーからのステーションワゴン復活を求める声は特に影響力があっただろう。
一方、ボルボは今月末に米サウスカロライナ工場でのS60の生産を終了し、新型電動SUVのEX90の生産に切り替えた。
S90の生産は今のところ中国・大慶で続けられているが、「ES90(仮称)」と呼ばれるEV後継車は来年発売される見込みだ。
ボルボはEV事業の拡大にあたり、少数のコアセグメントに集中するためにラインナップの合理化を進めている。
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みんなのコメント
SUVブームもそろそろピークを迎えてクーペSUVとか派生が出てきましたね。
ボルボのクロスカントリーは見直される時期かもしれません。
安全機能も最新とそん色ないし、レクサスやベンツよりも威圧感が低く、
900万の車なので内外装も上品です、ディーゼル音が前のX5より大きいくらい。
走行性能はワゴンタイプなのでバッチリ。
実は車高も低めのSUVとほとんど変わらないのに、低く思われているのはイメージなのでしょう。