「CT200hは、イマもアリなのでは?」
そう思わせてくれたのが、レクサス・ブランドの全長約4.3mの5ドア・ハッチバック「CT200h」だ。期待以上に軽快な走りを体験した。
【主要諸元(バージョン L)】全長×全幅×全高:4355mm×1765mm×1460mm、ホイールベース2600mm、車両重量1440kg、乗車定員5名、エンジン1797cc直列4気筒DOHC(99ps/5200rpm、142Nm/4000rpm)+モーター(82kW/207Nm)、トランスミッション電気式無段変速機、駆動方式FWD、タイヤサイズ215/45R17、価格463万8700円(OP含まず)。タイヤは横浜ゴムの「YOKOHAMA dB E70」。CT200hは、1.8リッター直列4気筒ガソリン・エンジン+モーターのハイブリッド・システムを搭載するFWD(前輪駆動)モデル。2011年登場当時、コンパクト・ハッチバックのハイブリッドモデルはほとんどなかったため、CT200hは大いに注目された。
登場から9年が過ぎた今、販売されている仕様はスポーティな「Fスポーツ」、ぜいたくな「バージョンL」(今回の試乗車)を含む全4つのグレード。試乗したバージョンLの内装は、明/暗2色のレザー張りシートなど、ドアを開けてインテリアを見ると、意外なほど凝っているのが印象的だ。
ウッドパネルを一部使ったインパネまわり。インテリアおよびシートカラーは、サンフレアブラウン/ノーブルブラウンの2トーン。バージョンLのシート表皮は本革。フロントシートは電動調整式。リアシートのバックレストは、40:60の分割可倒式。気になる点はそれほどないあらためて感心したのはインテリアとともに、意外なほどの軽快な走りにだった。142Nmのエンジン・トルクに、207Nmのモーター・トルクがくわわっており、かつ車重は1440kgなので、力は充分。
走りだしから軽快なフットワークを楽しめる。サスペンションはよく動くから、段差をしやなかにこなす。気持ちのよさは期待以上だった。
使用燃料はレギュラー。JC08モード燃費は26.6km/L。搭載するパワーユニットは、エンジン1797cc直列4気筒DOHC(99ps/5200rpm、142Nm/4000rpm)+モーター(82kW/207Nm)。電気式無段変速機のセレクターレバー。クルマは昔から“軽さこそ命”と、言われてきた。CT200hのドライブを体験して、久しぶりにその言葉を思い出した。今、クルマがどんどん重くなっている理由は衝突安全性の基準が、年々厳しさを増していることが大きい。以前、レクサスの初代「LS」や初代「RX」などに乗ったとき、軽快な動きに、感動にちかいキモチよさをおぼえたのを思い出した。
CT200hはコーナリングもけっして悪くない。しっかり感があり、かつボディの反応もいい。ロールもよく抑えられている。サスペンションに改良がくわえられたというニュースを読んだ記憶はないから、おそらく熟成が進んだ結果だろう。
私は首都高で、カーブが連続するコースを楽しんだ。サスペンションはそれでいて硬くはない。リアシートの乗り心地も快適だった。
サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがダブルウイッシュボーン。走行モードは「スポーツ」「ノーマル」「エコ」から任意で選べる。不満があるとすれば、ロードノイズの大きさである。足元からの音の侵入が大きい。最新レクサス車の徹底した遮音性を経験すると、このあたりは時代を感じた。2020年で販売開始から9年目になるから致し方ないかもしれないが。
私が知っているかぎり、2020年にフルモデルチェンジはなさそう。かといって、終売という噂もない。今、CT200hと同サイズのクルマはニーズが高いので、もしかするとこの先、次世代モデルが登場する可能性もある。
パドルシフト付きのステアリング・ホイール。メーターはオーソドックスなアナログ式。エネルギーフローなどは、フルカラーのインフォメーションディスプレイに表示される。なんといっても軽さがイイ!CT200hは、もとのモデルこそ先代「プリウス」であるものの、意外なほど古さを感じないし、しっとりした感触のシートなどの独自性は評価できる。衝突被害軽減ブレーキやACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)などの先進安全装備もひと通り備わる。
価格は383万9815円から。試乗したバージョンLは485万8334円。さらにマーク・レビンソンのオーディオシステムなどの合計33万7700円のオプションが装着されていた。都合、500万円超である。
マークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステムは22万5500円のオプション。ラゲッジルーム容量は、通常時375リッター。ラゲッジルームのフロア下は小物入れになっている。パンク補修キットや工具もここにある。リアシートを格納すると、ラゲッジルームは960リッターに拡大する。輸入車で競合をさがすと、全長4425mmのボディに100kW(136ps)の1.3リッター直列4気筒ガソリンターボ・エンジンを搭載するメルセデス・ベンツ「Bクラス」(B180が392万円)や、全長4335mmのボディに103kW(140ps)の1.5リッター直列3気筒ガソリンターボ・エンジンを搭載するBMW「1シリーズ」(118i Playが375万円)が思いつく。
ドイツ車は最新の設計というだけあって、パワーもあり、ハンドリングもスポーティ。対するに、CT200hのメリットは、繰り返しになるけれど、軽さ。
乗り較べてみると、看過できない特徴である! と、感じるはずだ。軽いというのは、やはり素晴らしい。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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